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若者向けお金持ちになる方法教えます2〜株式との上手な関係づくり〜

お金持ちになるにはどうしたらいいか。

もちろん、実際になれるかどうかは、様々な要素があるので、全員が確実になれる方法はありませんし、僕も実際には、お金持ちではなく、小金持ちにしかなれていないので、偉そうなことは言えませんが、経験も含め、有効な方法はいくつかあります。

過去にもこんな記事を書いたら、結構読まれたので、みなさんご興味があるのかなと思い、続きを書きます。今回は株式でお金持ちになる方法です。

きっかけは、友人との会話でした。引退したら何をしたいかを話していて、自分が学んだことを若い世代に教えたいという欲求はあるみたいな話になって、成功した別の友人が、自腹で母校に寄附講座を設けた話とかをしていたのですが、なにかのきっかけで、「結局、金作るには、起業が一番効率がいいんだよね」と友人がつぶやいたのです。

僕も完全に同意で、そうなんだよね。でも、なんでみんな起業しないんだろうと。

ちなみに、彼は自分で立ち上げた会社を大きくして、一度売却した経験を持っています。今は、その会社を離れ、別の会社を立ち上げて再びオーナー社長になっている連続起業家です。彼は、もはや、働かなくても、資産が生み出してくれる利益で十分生活ができますが、再び起業をして、事業をやっています。生活費を稼ぐためではなくて、やりたいことを事業にしているということです。

起業するというと、社長になって、給料をいっぱいもらって、経費も使って・・・と考えてしまいがちですが、今回の話で重要なのは、フローのことではなくて、ストック、まさに株式の話です。

先日亡くなられたの最後の著作『経済評論家の父から息子への手紙』において、彼は株式市場との上手な付き合い方を通じて、豊かさを手に入れる手法を説明しています。

その本の中で、株式市場との上手な付き合い方として以下の3つを挙げています。

1. 自ら起業する
2. IPOを目指すベンチャー企業に早期参加してストック・オプションを得る
3. 成長株に投資する

もちろん、優先度は上から順です。この話には、激しく同意なのだけど、やっぱり1の自ら起業するが、ほぼ唯一無二の選択肢だと僕は思います。

この株式市場との上手な付き合い方とは、言い換えると、安く株を買ったり、安く株を買える権利を手に入れて、高くなったところで売却するということが資産形成につながるということ。

では、できるだけ、株を安く買うのが有利なわけで、一番株価が安いときは、いつかというと、会社を設立した時なので(倒産したときはもっと安いけど)自ら起業するのがもっとも倍率が高くなるという至極当然なお話なわけです。

さて、お金持ちになるという点では、フローよりストックが大切だということを先ほど述べました。

多くの中小企業の社長の役員報酬は、給料の良い大手企業のサラリーマンとさほど変わりません。多く取りすぎても、結局は所得税が高くなるだけなので、儲かりすぎている会社か、税金に無頓着な社長でなければ、役員報酬はを飛び抜けて高い額には設定することはないでしょう。あくまで僕の感覚的な話ですが、役員報酬の相場は、3000万円前後、多くても5,000万円くらいじゃないでしょうか。経費の自由度はサラリーマンとは違うかもしれませんが、大手企業でそこそこ出世している人の給料と変わんないですよね。

だから、そこじゃないんです。

起業の最大の利点は、給与をいくら取れるかという話ではなくて、会社の所有権=株式を自分が持っているというところなんです。例えば、500万円で会社を設立して、起業したとして、事業を軌道に乗せていくと、会社の価値が上がっていきます。

例えば、数年後に、年間1億円の最終利益を出している会社に成長しているとすると、業種にもよりますが、概ね最終利益の15倍くらいが、その会社の価値の目安と言われていますので、15億円の価値がある会社になっているということになります。この1年間の利益に対する時価総額の割合のことをPER(Price Earnings Ratio)と呼びます。もちろん、例えば、AIのように大きな成長が見込まれる事業を行っている場合には、PERは大幅に上昇しますし、ときには赤字でもとんでもない企業価値がつくこともあります。ちなみに、一時、テスラの時価総額は、トヨタ、フォルクスワーゲンはじめ、上位7社の自動車メーカーの時価総額の合計値を超えていました。テスラのPERは、1000倍を軽く超えており、さすがにこれは高すぎです。

さて、普通の会社に話を戻しましょう。

5年前に500万で設立した会社でも、1000万で設立した会社でも、1億円の最終利益を毎年出せるのであれば、10億円、15億円の時価総額で取引されることも珍しくありません。起業家は、たったの5年で500万円の手元資金を15億円にすることも十分可能なんです。500万円が15億円になるということは、300倍です。

サラリーマンとして、企業に勤めて、起業したときと同じくらいの給与を得ることはできても、500万円の自己資金を15億円にするようなことは、なかなかできません。もちろん、証券会社で買える上場株式の中にも、かつてのガンホーのように100倍になった株もありますが、100倍になる株を見つけて、そこに、全財産を投入することは、確率的に考えても、あまりにも無謀です。仮想通貨でも数万円の資金が、数百倍で数千万、時には、1万倍で数億になったケースもありますが、こちらも、偶然性が高く、自分では全くコントロールできません。

起業の場合には、もちろん、運が要素があることは否めませんが、他社の株や仮想通貨と比較すれば、圧倒的に成功するための要素の多くは、自分にかかっています。つまり、自分の判断や努力が成功につながるため、価値を作るのは自分にかかっているということです。

こう考えると、やりたいことが明確なのに、起業しない理由を探すのは難しいです。もちろん、起業したからといって、必ずしも、成長ができるとはかぎりません。日本全国の法人の黒字決算の割合はは、2022年のTKCの発表で53.5%、中小企業庁によると日本の企業生存率は、

  • 起業の1年後で95.3%

  • 2年後で91.5%

  • 3年後で88.1%

  • 4年後で84.8%

  • 5年後で81.7%

です。これらのデータを高いと見るか低いと見るかは人それぞれの感覚だとおもいますが、この中には、片手間でやっている企業も節税で利益を出さないようにしている企業も含まれていると思うので、僕は、黒字決算率も生存率もかなり高いと思います。

よく、起業は怖いと言いますが、冷静に考えれば、サラリーマンになるとしたって、黒字率も生存率も変わりません。誰か他人の経営にその会社の命運が左右される会社で労働する方がよっぽど怖い。

他人にお金を預けて運用してもらうのと、自分で勉強して運用するのでは、どちらが不安ですか?仮に失敗して、失った時を考えると、僕なら、自分の判断でお金を失った方が納得感がいきます。他人が経営する会社に就職するのって、リスクが高い割にリターンが限られてる、非常に不利な選択だと思うんですが、いかがでしょう?

働いている間だけ、例えば年収2000万とか3000万あればいいというのであれば、比較的給料の高い会社に入って、頑張って出世すればいいですが、退社した時には、手元にはあったとして数千万円の退職金がある程度で、何も残りません。せめて数億円の資産を持って小金持ちになりたいというのであれば、起業以外の選択肢はありません。上手く行ったら、数十億円の資産を持つ本当のお金持ちになれる可能性だってあるんですから。

それでも、起業が嫌だ、就職したいという方には、確率は落ちますが、次点の選択肢として、上場しそうな会社に早期に参画して出資するとか、そういう会社に就職して、ストックオプションをもらうという選択肢があります。

上場したい会社は星の数ほどあれど、実際上場できる会社は数えられるほどではあるので、どの会社が本当に上場できるかはわからないけれど、万が一、上場できたときには、ストックオプションが化ける可能性がある。

Vtuberのにじさんじの運営をするANYCOLOR株式会社が上場して、株価が暴騰し、ストックオプションで1億円以上の資産を作った社員が続出したニュースも記憶に新しい。ITバブルのときには、上場時に1株が数百万、数千万になった会社も続出していたから、うまい会社を引き当てて、ストックオプションをもらって、上場できたあかつきには、億を手にすることもありえなくはないが、ここの見極めは、なかなか難しいとは思う。ストックオプションはもらったものの、上場どころか倒産してしまうベンチャーもないわけではないので、ベンチャーの一員として頑張るくらいなら、起業して頑張ったほうが努力に対するリターンが明らかに大きいとは思います。

ちなみに、ANYCOLORの社員がストックオプション(1500~45000株を付与)によって1000万円から3億円の資産を作った一方で、創業社長の所有するANYCOLORの株式の時価は、900億円になりました。創業社長が取ってきたリスクの大きさも社員のそれとは桁違いに大きいので、当たり前なのですが、得られた利益も社員とは桁違いです。

結論としては、お金持ちになりたければ、自らリスクを取って起業して、事業をある程度成功させて、売却する、これ一択です。この方法に社員(もしくは途中参加の取締役)として利益を得るには、狭き門である上場をしなければなりませんが、起業して、ある程度軌道に乗せた会社は、上場しなくても、売却することが可能ですし、数百億にはならずとも、数億円で売却することはそれほど難しいことではありません。

なんどもいいますが、他人が経営する会社に入って、他人の経営に委ねるということにもリスクがあります。同じリスクを取るなら、リターンの多い、 自ら起業のほうが絶対にいいと僕は思います。

といっても、みんなが起業してしまったら、僕の会社も働いてくれる社員がいなくなってしまって困るんですけどね。そもそも、全員がお金持ちになりたいと思っているわけではないので、みんなが起業するなんて世の中にはなり得ないのですが、もし、お金持ちになりたいと思っているのであれば、起業を心からおすすめします。

もちろん、お金持ちになりたい方で、投資の才能がある方は、株式トレードを生業として資産を作るのが良いと思いますが、それ以外の方は、起業が唯一の正解だと思います。