納得感のある生活ができずに悩む、「ひとり好き」の方へ
こんにちは、ひとり好きのチロです。
「内向的・隠居・幸福感」をテーマに、ひとりでいることが好きな方に役立つ情報を発信しています。
今回は、ひとり好きにとっての「納得感のある生活」について。
私は、
「内向型やHSPといった、ひとりでいることが好きな方が、安心感と納得感を持って生きられるにはどうすればいいか?」
といったことを考えて、日々、情報を発信しています。
そこで今回は、「ひとり好き」な方が納得感を持って生活をする上で大切な3つのポイントを解説していきます。
1.「納得感」ってどういう感覚?
最初に、「納得感」という言葉の定義について、触れておきたいと思います。
納得という言葉を調べると、「他人の考えや言動を十分に理解して、認めていること」といった意味が出てきます。
しかし、今回は他人ではなく、自分に目を向けていきましょう。
つまり、自分の考えや言動を十分に理解して、認めていること。
まとめると、「納得感のある生活」とは、「自分の考え方や人生を理解し、十分に満足している」という感覚を持って生活している、ということです。
では、内向型やHSPが、そういった感覚を持って生活するには、どうすればいいのでしょうか?
次の項から、解説していきたいと思います。
2.自分に合った「ひとり時間」を確保する
1つ目のポイントは、「ひとり時間」を確保すること。
内向型やHSPにとって、まったく足りていないことの1つが、「ひとりの時間」だと思います。
というのも、基本的に組織の中で働くことが多い私たちは、常に他人を近くに感じながら生活しているからです。
もちろん、職種によっては、ひとりの作業時間が多い方もいるかもしれませんが、ここで考えたいのは「伸び伸びできる、自由なひとり時間」のこと。
ひとりで作業をしていても、
・他人の大きな声が聞こえてくる
・常に他人に見られている、監視されている
・機械音や、他人の作業する音が耳に入ってしまう
・不意に、他人に話しかけられる可能性がある
こういった環境では、伸び伸びと「ひとり時間」を過ごせているとは言えませんよね。
刺激に敏感なHSPさんであれば、こういった環境が、よりツラく感じるかと思います。
そして、細かく言えば、睡眠や食事、家事といった、生活において必須なことをしている時間も、「ひとり時間」とは言えないでしょう。
睡眠は、寝る時間。
食事は、食べる時間。
当然のことではありますが、こういった時間は、「自由なひとり時間」ではありません。
自分で「何をするか」を、選べるわけではないからですね。
内向型やHSPは、「ひとり時間」で考えていることを整理したり、好きなことに没頭することで、強みを発揮します。
「特に何かするわけではないけれど、ゆっくり過ごしたい」と感じる方も多いでしょう。
そういった意味でも、自分で選べる「ひとり時間」が大切、ということです。
①一般的な「ひとり時間」の割合
さて、週5日で8時間の勤務、そして、睡眠や食事、家事、移動時間など、プライベートで必須のことが約9~10時間と想定してみると……。
1日の「ひとり時間」は、最低でも6時間。
残業や、どうしても発生する人付き合いを考えれば、「ひとり時間」はもっと少なくなります。
これを多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれですが、私は個人的に「少なすぎる!」と感じています。
ただでさえ、考える時間が長いのに、それを整理できる「ひとり時間」が6時間しかない、というのは、非常に苦痛なんですよね。
私は、以前の職場で精神的に苦しくなってしまった時期があり、2週間ほど休職していました。
その期間は、ひとりの時間がとても気楽で、頭の中も整理されていき、精神的にも少し回復できたのです。
しかし、2週間が経ち、職場に復帰してすぐに、また調子が悪くなってしまいました。
職場が合わなかったことや、精神的にかなり弱っていたこともあるのですが……。
やはり、2週間という期間は私にとって「短すぎる」という感覚でした。
②「ひとり時間」を増やすには?
では、内向型やHSPが、もっと「ひとり時間」を増やすには、どうすればいいのでしょうか?
一時的に「ひとり時間」を増やすのであれば、いくつか方法はあると思います。
・今の環境で、ひとりで静かに仕事ができる工夫をしてみる
・耳栓などで、他人の声を物理的にシャットアウトする
・自分にとって、本当に大切な人間関係とだけ付き合う
こういった工夫で、少しでも「ひとり時間」を捻出する、という方法ですね。
「ひとり時間」を大切にする生活については、以下の記事も参考にしていただけると嬉しいです。
↓
しかし、内向型やHSPが、本当に納得できる「ひとり時間」を確保するのであれば、根本的な生活様式から変えていく必要があると思います。
一時的な工夫だけでは、どうしても増やせる「ひとり時間」に限界があるからですね。
・フリーランスや副業、といった働き方を少しずつ試してみる
・隠居、ミニマリストといった、お金に頼りすぎない生活を目指してみる
・自分の人間関係を根本から見直してみる
こういった、生活の変化が必要になるんですね。
もちろん、
「絶対に変えなければならない」
「すぐに変えなければならない」
ということではありません。
生活に急激に変化を起こしてしまうと、行き当たりばったりになってしまい、むしろ不安が強くなってしまいますからね。
私自身も、まだまだ変えられていない部分が多いです。
ゆっくりと生活に変化を与えながら、皆さんにも情報をお伝えできればと思います。
3.そのままの自分を肯定して生きる
2つ目のポイントは、「そのままの自分で生きる」ということ。
自己肯定感、自己効力感、といった言葉がありますが、こういった感覚を大切にして生きる、ということです。
「ひとり時間」が増えたとしても、自分らしく生きられていなければ、それは「納得感」のある生活にはならないでしょう。
「自分には何の才能も無い」
「自分には何も出来ない」
といった、自分を否定する気持ちを持ったまま、満足のいく生活を手に入れるのは難しいですよね。
①「ありのままの自分」は才能
内向型の才能は、
「深く考えることが出来る」
「一つのことに集中して取り組むことが出来る」
「長時間ひとりでいても平気」
といった特徴があります。
どれも、適した環境に行きさえすれば、成果に繋がる素晴らしい才能です。
しかし、一般的に、外向型の
「自然とコミュニケーションが取れる」
「自分の意見が主張できる」
「考えることよりも行動を優先する」
といった才能は目立ちやすく、分かりやすいですよね。
以前は外向型が高く評価されていたこともあり、どうしても「外向型になりたい」と思ってしまう内向型の方も多いかと思います。
HSPに関しても同じで、
・繊細さ
・共感力
・他人を強く意識する
といった才能を手放したい、そんな自分が嫌い、と思ってしまう方が多いようです。
しかし、内向型もHSPも、遺伝による部分が多いと言われています。
つまり、「自分を変えたい」という考え方は、遺伝子レベルで刻まれている自分の性質をむりやり変えようとしている、ということです。
自分を変えようとする努力より、自分を活かす努力のほうが成果も出ますし、何よりラク、と考えることも出来ます。
才能の考え方については、以下の記事も参考にしていただけますと嬉しいです。
↓
「がひとり時間」を確保しつつ、自分の才能を発揮して、人生を進んでいく。
これが、「納得感」のある人生を生きるための、第一歩です。
私も、まだまだ活かせていない内向型の才能はありますが、それを否定せず、どんどん発揮していきたいと思います。
なお、内向型の才能や特徴に関しては、
ティボ・ムリスさんの著書「ひとりが好きな人の上手な生き方」
ジル・チャンさんの著書「静かな人の戦略書」
が、非常に参考になるかと思います。
4.自分で考え、自分で選ぶ
3つ目のポイントは、「自分で決める」ということ。
これは、他人に流されることなく、自分で選ぶということです。
内向型、HSPに限らず、自分の中に軸が無い場合、私たちはどうしても他人の意見に流されてしまいやすくなります。
たとえば、「ひとりの時間を大切にしたい」という価値観が無ければ、大勢でワイワイ楽しむ友人を見て、羨ましく思ってしまいます。
「才能を活かしたい」という価値観が無ければ、自分を変えることで成功した人の話を聞いて、「自分を変えないと」と思ってしまうかもしれません。
他人に流される人生を生きている限り、「納得感のある生き方」をするのは難しいでしょう。
2018年の神戸大学、同志社大学で、日本人2万人を対象に行った調査では、幸福感を決定する要因が明らかになりました。
結果は、幸福感に与える影響が高い順から、
「健康」
→「人間関係」
→「自己決定」
→「所得」
→「学歴」
になったのです。
つまり、「自分で決める」ということは、「所得」や「学歴」よりも重要、ということですね。
では、他人に流されず、自分軸で生きていくためには、どうすればいいのでしょうか?
これは、自分の価値観をハッキリさせる、ということです。
価値観とは、「自分が大事にしていること」。
たとえば、
・今の自分にもっとも影響を与えている出来事は何でしょうか?
・これまでで一番大きな決断と、そのときに大事にしていた判断基準は何でしょうか?
・このまま生きていくと、年齢を重ねてから、どんなことを後悔するでしょうか?
・社会や他人に対して、怒りを感じることはあるでしょうか?
こういった質問に答えて、共通点を見つけていくことで、あなたの価値観が明らかになると思います。
ポイントは、「お金」「尊敬」「出世」といった外発的な価値観ではなく、自分の内側から湧いてくる感情を大切にすること。
たとえば、「お金が欲しい」という答えが出たなら、
「なぜ、お金が欲しいのか?」
「お金を手に入れた先で、何を得たいのか?」
と、突き詰めていくと、自分の価値観が少しずつ明らかになっていきます。
もちろん、この質問だけで価値観をハッキリさせるのは難しいかと思います。
もっと価値観を突き詰めたい! という方は、
八木仁平さんの著書「世界一やさしいやりたいことの見つけ方」
を参考にしていただければ幸いです。
5.まとめ
それでは、今回の内容をまとめていきましょう。
内向型が「納得感」を持って生活する上で大切なポイント3つ
・自分に合った「ひとりの時間」を確保すること
・自分を変えずに、自分の才能を活かすこと
・自分の価値観をハッキリさせて、自分で選ぶ、ということ
私自身も、まだまだ生活に「納得感」が足りないと感じています。
内向型の方は、一緒に「納得感」のある生活を目指していただけると嬉しいです!
今後も「ひとりの時間」を充実させる情報をどんどん発信していきます。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
読んでいただきありがとうございます!皆さんの「ひとり時間」が良いものになりますように。