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「海賊王におれはなる!」って潜在意識の使い方上手いよね

昨日、初めて『ワンピース』を読んだ。

ジャンプ+で「期間限定無料で読める」って広告されてたから行ってみたら300話からだった。

マンガ好きなのにワンピース読んだこと無いの。知ってるのは銀魂がパロディしたところくらい。

だからいい機会だと思って最初の無料分3話を読んだ。

ルフィって最初から海賊目指してたんだね。

でも最初は「海賊になりたい!」って言ってる。

で、そこから山賊にさらわれて海に突き落とされてシャンクスに助けられる。

ここで表現の仕方が変わる。

「海賊には自分でなることにした」

シャンクスに「お前なんかが海賊になれるか!」と言われても

「なる!!!」「海賊王になってやる!!!」

この「なりたい」と「なる」の微妙な違いを絶妙に表現している。

僕らの今は過去から作られている。

もっと言えば過去の潜在意識から作られてる。

潜在意識ってのはルーティーン、習慣に現れる。

例えば「これやってみなよ」って勧めると必ず「え~めんどくさい」って返す人がいるとする。そうするとこの人には、勧められた事柄がどんなに自分に合ってるものだろうと「新しいことをするのはめんどくさい」という潜在意識が刻まれる。

そうなると新しい行動を取らなくなるので生活は変わらない。そしておすすめする人も毎回「めんどくさい」と返されると勧めるのを辞めてしまう。

で、一向に良くならない生活に憂さが溜まり…

なんかこれ以上書くと僕もあなたも憂鬱になってしまう気がする。

まとめると「めんどくさい」が口癖の人は潜在意識に「新しい行動はめんどうなもの」と刻まれるので、めんどくさくないが楽しくもない生活が今として作られることになる。

過去の潜在意識が今を作ってるよって話。

じゃあもし、ルフィが「海賊になりたい」のままだとどうなっていたか。

「海賊になりたい」という言葉の中には「自分はまだ海賊ではない」という意味がある。「なりたい」ってのは自分がそうじゃないから出る言葉だよね。

だからもしかしたら今でもルフィは村にいて、村長に「村の汚点じゃ」といびられながら「海賊になりたいんだ」と言ってたかもしれない。

だけどシャンクスに助けられ、海の過酷さ、自分に非力さを知り、シャンクスという男の偉大さを知った。

「こんな男にいつかなりたい」

じゃあどうするか。シャンクスを超えるにはどうすればいいか。

「海賊王におれはなる!」

「なりたい」のではなく「なる」のだ。

「なる」の中には「なっていない自分」という過去は存在しない。

「なる」という今、発した言葉が潜在意識にそのまま入り込み、その意識が未来を作る。

だから10年後、実際に村を出ていくし、技を編み出したし、仲間を集める旅が始まる。

この細かな言葉の違いは言語化できないとしても、無意識で感じ取る。

この「夢を実際に掴みに行くぞ」という覚悟の過程が1話のワクワクなんだろうな。

ヒロアカ1話の感動の始まりみたいな、印象に残るワンピースの1話目だった。

やっとマンガ史最高峰の作品に手を出した。

長寿作品だからのんびり追いかけていこう。

ということで終わり!読んでくれてありがとう。またね。


過去noteもよろしく!

ジャンプ+で『ONE PIECE』を読もう!

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