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バイアスを自覚し観察する習慣づけ~「観察力の鍛え方」読書感想文

佐渡島さん著・「観察力の鍛え方」の読書感想文です。


#読書の秋2022 によせて、推薦文も書きました。



要約

観察を阻むもの

観察を阻むもの1:認知バイアス(常識、偏見そして言葉・概念も含む)
認知を辞書で調べると、観察と似ている。意識でもいい。
→but 脳が認知していることによって、観察が阻害され、悪い観察になり、認知か更新されにくくなることがある

無意識的な認知を少しでも把握するためには、仮説が有効である

観察によって、世界の見え方が変わるのではない。
認知が変わることで、世界の見え方が変わる。
既存の認知が、観察を阻害する

観察を阻むもの2: 身体・感情
感情が先行しているときは、一旦思考停止する。
そして複数の感情をもって、対象を見るくせをつける。

観察を阻むもの3: コンテクスト
たとえば、山田ズーニーさんの話を用いると…
1. ついに宇宙とコンタクト(日本経済新聞)
2. ついに宇宙とコンタクト(東京スポーツ)

誰が言うか、で伝わり方が違う。

少しでもバイアスを取るために

仮説をもとに観察サイクルを回す
PDCAのサイクルをPから回すのではなく、振り返り(C)を起点に行う。そうすることで、行動の熱量が高まり、自分ごととして計画を立てやすくなる。

このCの部分は観察サイクル(仮説→観察→問い→…)における、「仮説」にあたる。

言語化していく練習をしていく
客観的事実をもとに。

守破離
型を守る。

仮説をつくる
↓つまり
言語化により出てきたアウトプット、定性的データ、定量的データ、型

自分だけのモノサシを育む。
自問自答を繰り返し、納得いくまで型を守り、真似て、解像度を高くしていく。モノサシは常にアップデートしていくもの。


なぜ観察力が必要なのか

常にバイアスがかかっている私たち人間

人というのは、どんなに有名な人でもバイアスにかかっています。

特にSNSではその傾向を強く出してしまっている、むしろバイアスを利用して毎日人々に利用させているツールと言えるかもしれません。

▼詳細の話は、別の本を読んでこちらのnoteに書いています。


そこで、こちらのツイートをご覧ください。

こちらのツイートでは、佐渡島さんの「観察力」とは少し異なった表現かもしれませんが、自分の考えが正しい、という思い込みは取り払うべきだということを仰っていると思います。

「観察力の鍛え方」の文中にもあるように、

観察によって、世界の見え方が変わるのではない。
認知が変わることで、世界の見え方が変わる。
既存の認知が、観察を阻害する

というのは、仮説を立てることである程度思い込みのフィルターを外すことができます。

例えばメディアやSNSで流れてきた情報に対し、「これは本当に"正しい"ことか?」と疑うことも、仮説を考える1歩になり得る、と私は思います。


仮説を立てるのが難しい方は、「なぜこの人はその考え方なのか?」を問うてみることから

"仮説を立てる"という行為がいまいちピン!と来ない方へ。

例えばお友だちが「このお店は不味い」と言っていた場合、「なぜ不味いと思ったか」「どこのお店と比べて不味いのか」など、そう思った理由を聞いてみることから始めてみてはどうでしょうか。

きっと、
・SNSで話題になっていたから来たけれど、思ったより美味くなかった
・価格が味の割に高い
など返事をしてくれるはずです。

私はリア友でも同僚でも家族でも、「○○だから」と断定していることに対し納得がいかない場合は、必ず理由を聞くようにしています。なぜそのような判断に至ったのかと。


なぜなぜ分析と言われたりしますが、観察力というのは、なぜなぜ分析と近い考え方なのかもしれない、と思いました。


PS

「観察力の鍛え方」の本の最後に、の部分で
「思想家のように言葉を定義づけることができなかった」と記述されているのも著者の佐渡島さんの「観察」であるように感じました。


合わせて読みたい

こちらの本もオススメです。「認知バイアス事典」はまだ読んでいませんが、「人は悪魔に熱狂する」はとても面白かったですし、行動心理学の面から分かりやすく解説されている本です。noteも書いたので、こちらからどうぞ。


こちらは、佐渡島さんが本の中でおすすめしていた本です。


noteイベントが開催されます!

11/29(火)に、佐渡島さんゲストでnoteイベントが開催されるようです!
楽しみですし、もしお時間ある方々は「観察力の鍛え方」をぜひご覧ください!


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