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【イベントレポ】社員がメディア化する時代に、発信しやすい体制をつくる

毎回常連として参加している「#等身大の企業広報」。今回は、BEAMSさんとマネーフォワードさんがゲスト出演回でした。そのイベントレポです。


このnoteの要約

  • 社員個人の発信は難しい?→2社の事例を見て、真似できることから真似してみよう

  • 社員が発信しやすい体制づくりに学ぶべきことがたくさんある

  • ECサイト運営、そしてSNSアカウント運営の私が確認したこと→SNSの良さがいい意味で広がってほしい


そもそも、社員個人がSNS発信するってハードル高くない?

この疑問に答える、BEAMSさんとマネーフォワードさんはとても参考になる事例でした。


スタッフのメディア化が進んでいるから、社員個人で発信する時代の到来?

スタッフのメディア化のパイオニア、BEAMS

BEAMSさんによると、2013年当初、SNSでスタッフさんがUPしていたスタイリングをECサイトにも活用したいということで、掲載許可を得てBEAMSのECサイトに掲載をしたのが始まりとのこと。

そのサイトがこちら▼

商品詳細ページにスタイリングがついている投稿とそうでない投稿に売上の差がついてきたそうです。

今では当たり前ですが、それを5〜10年前から始めていたBEAMSさんは先見の明がありますね!

BEAMSのライブコマースについても、ダイアモンド記事で紹介されています。


私もTwitterでは企業アカウントより、企業の社員個人の方をフォローすることが多いです。Instagramは、会社でSNS発信のノウハウを学ぶために敢えて企業アカウントをフォローしています。

ただ、先日noteに書いたように、アパレルブランドは個人のメディア化が進み、アパレル店員さんがアイドル的な存在になっている気がします。

お客さん(フォロワー)にとっては、企業公式が紹介するよりも、身近な存在の店員さんが着ているという方が、自分が身につけているイメージがしやすいのでしょう。

「.st」(ドットエスティー)を運営するアダストリアも、EC化率を高めていることが記事になっていました。

▼それを踏まえて、考察をnoteに書きました。


マネーフォワードは、社員が発信する仕組みを創った

まずは社内報を書くことから始めた、というマネーフォワードさん。
もともと社員皆発信が上手かったわけではありませんでした。

どういう思いでプロジェクトをやったのか、とか、それは会社のミッションにどうつながっているのか、などを聞いていったことで、「社内に対して思いを話すことが恥ずかしいことではない」空気感を作れた

(中略)

また自分のことを書くと恥ずかしいけれど、人のことなら書けるというのが発信のスタイルに合った

マネーフォワード 金井さん

なぜ社内報が社内に広まったのか?

社内報が始まって広まるにはあまり時間がかからなかった。
社内のカルチャーに貢献した社員を表彰する機会があり、その機会で社員が会社に対する思いを話す場がある。社員が思いを話す機会を創っていた。

あとは、「社内報をやっていて良かった」と思える仕組みを作っていた。例えば、めちゃくちゃ盛り上げる、など。

マネーフォワード 金井さん

その事例として、イベントにも取り上げられたマネーフォワードの「社員総会」の様子がnoteに書かれています。


発信する社員個人をどう守る?

BEAMSさんは、女性スタッフの写真をUPすることを任意としたのは、女性スタッフへのストーカー被害を防ぐためにありました。

会社としてどう守るかを考えたとき、SNSで炎上した場合はソーシャルプラットフォームだが、自社のサイト(オウンドメディア)の場合は自社のサイトの中でルール作りをすることで、スタッフを守ることができたのではと考えている。

(中略)

オウンドメディアを練習台にして、SNSで発信していけるのでは

BEAMS 矢嶋さん


ECサイトを運営している身として、私が改めて確認したこと

ECサイトを運営しながら、SNS担当者として発信をしている私としては、DXというのは長い目で見てコンテンツが貯まっていくことだと思っています。

ECにするのがめんどくさい
と思われがちですが、実はそうではなくて、ネット上にコンテンツを置いていく感覚でいると、とあることがきっかけで身に来てくれる人が増えていきます。

もちろん、日々読んでもらえるような内容の改善は必須です。

残念ながら、私の所属する会社の決まり上、SNSに対して社員個人として発信するのは歓迎されていないので私個人としてこうやってnoteに書き留めています。

やはりこうやって顔を伏せても、発信し続けていると色んな方に見てもらえる機会が増え、会社外の新たな関係を築けています。


SNSの面白さは、いい意味で広がってほしい

ただ…やっぱり私は社内にもこの面白さが伝わって欲しいなと思いながら日々仕事しています。

SNSも個人で発信すると、どうしてもその人が退職したときに会社としても痛手となるでしょう。それが万単位のフォロワーを抱えているとしたら。

どうしても、どれだけ売上をあげたか、とか、PV数どれくらいか?に執着してしまうと短期的な成果で終わってしまいます。むしろ広告打てばいい話、という徳力さんのお言葉に共感。

長い時間がかかるからこそ、発信する体制を少しずつ築いていく流れを、私のチームでも創っていけたらいいな。

PS. 金井さんの弟子募集note、内容が気になるので応募しようか迷っています。笑


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