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こんにちは、高塚アカネです。

高塚、本職にまい進をし過ぎて、現在9割以上の生活が仕事…の状態になってきました。

ココに陥ると、何を書いてよかったんだったか、わからなくなるんです( ;∀;)

そういうときに、頼りますのは運営・note様。

お題に、「恋愛小説」の項目があって、そのタイトルを見たときに「これしかないだろ~~~(;'∀')」…と思う、本があったことをお話させてください。

有川浩「塩の街」

この本で、わたしは初めて、「電撃文庫」というファンタジー小説のレーベルをしりました(;'∀')

この本を高塚流に紹介するとどうなるかな…ちょっとやってみますね。

映画・「図書館戦争」や「阪急列車」の原作者さんが、有川浩さんになります。ほかにも、「植物図鑑」など、有名なタイトルを持っている作家さんです。(これは有名すぎましたでしょうか…(;'∀')!!!)

その有川浩さんの、デビュー作が「塩の街」になります。いまは、角川文庫から出ていると思いますが、デビュー当時、なぜか「萌え系」の挿絵と共に発刊されたのは、「電撃文庫」でした。

この作品は、一般懸賞というか、第10回・電撃ゲーム小説大賞の受賞作になります。本の帯だったか、あとがきだったかに書かれていたんですが、有名な小説家先生が、「あぁ。大賞を受賞してしまった」と思った、と書かれていたほどです。

この作品は、SFとしても、恋愛小説としても、映像の解像度が高すぎる…というような、あとがきの評価があった記憶です。電撃文庫からのデビューで、良いのか。有名な先生ほど、思ったかもしれません(;'∀')

高塚はこの本と出合ったのは本当に「たまたま」でした。両親がたしか、どなたかからもらった、とかで、持ち帰ってきて、「本スキでしょ?」という感じで手渡してきた…と記憶しています。

これが、とんでもなく面白かった!!!(;'∀')

本の概要

突然、塩のかたまりが日本に墜落した後、謎の「塩害」に悩まされる終末の日本に暮らす人々の様子から始まります。

「塩害」は、からだが塩化する病気のような表現として描かれます。人が、手から塩の粉が出るようになると、どんどん体が塩になる…という感じです。

この塩になっていく人々のドラマがあって、この本の開始早々から、

・幼馴染に愛を伝えればよかったと後悔して、塩になる直前に自分の家族じゃなく幼馴染に会いに行った女性
・その思いを受け取って、自分も塩になりながら、人1人分の50キロ近い塩をリュックで背負って海に向かう男性

…こう書くだけでもう、ドラマがすぎませんか…!!!( ;∀;)

崩壊している都市で、隠れるように暮らしている「マナ」という女の子と、けっこう謎が多い「アキバ」という男性が主人公なんですが、この2人がそういう塩になっていく人のドラマに触れる生活が描かれた後に、国の要人で、アキバの知り合いっぽい男性が現れて、

「世界を救ってみたいと思わない?」

↑ 上記が、電撃文庫の時の裏表紙に書かれていた、あおり文章だった記憶です。

…面白いんだこれが!!(;'∀')

高塚の語彙力で伝わりましたでしょうか(;'∀')SFであり、恋愛小説なんですが、終末の中に、たくさん「愛」がつまっている作品です。

ミリタリーファン?

ここはあまり詳しく存じ上げないんですが、作中、かなりリアルな、航空自衛隊ファンじゃないとわからないよ~~~??(;'∀')な表現が出てきます。

結末を書いてしまいそうなので、割愛するんですが、「電撃文庫」当初、クライマックスの結末ページから数えて20ページくらい前に、見開きで戦闘機のお腹(真上を通過していくときに見える、底の面)が書かれているんですが、デビュー当時の有川先生はこの戦闘機の腹にたいそう感動した様子のあとがきがありました…(笑)

有川先生ご自身が、そういう好きなものをふんだんに盛り込まれているから、SFなのにリアル、という素晴らしきパラレルワールドが展開されている…と思います。

「マナ」と「アキバ」はどうなるの??など、買いたいことがふんだんにありすぎるんですが(;'∀')、ここは「ハッピーエンド保証」を高塚、発行したく思います(;'∀')。

※これを読んで「読後、わるっっ!!(;'∀')」…と万が一にでも思った方がおられたら、高塚商会までご連絡ください。本の代金を返金いたします(;'∀')

※高塚、実はどの作品でも、「バッドエンド」を好みません。死んであの世で報われましょう…という悲恋、許せないタイプです(;'∀')<みんな、今生で幸せになろう!!

これ実は三部作でして

「塩の街」を思い出してから、高塚は初版発行から10年後くらいでしょうか、会社員になってずいぶん経った頃に、この「塩の街」を読み返そう、と思って、角川の発行の文庫本を買いなおしております。
その時に知ったのは、「塩の街」は「自衛隊三部作」と呼ばれる作品になっていたこと。そして「海の底」と「空の中」というタイトルもあること。

これ買うしか!!(;'∀')

そう思った高塚は大人買いし、3冊を電車の中含め移動時間に読もうとバッグに入れていたんですが、面白すぎてその日の昼食でも本を読み漁り、パスタが冷めた…(;'∀')…という経験を持ちます。

夢中で読んでいたとはいえ、寝食を忘れるほど、ってホントにあるんだなと思った次第です(;'∀')

そしてその時作品がくれたときめき、読後感は素晴らしくて、「小説っていいなーーー!!( ;∀;)」…と改めて思った作品になりました。

恋愛小説、というとちょっとどろっとしたものを想起される方もおられると思いますが、この小説は、間違いなく、初恋の爽やかさ!!

ドロッとした部分は恋愛じゃなくて、敵がいたりする「限界の心理」からきているので、そういう点でもSFと恋愛の線引きが絶妙なんだと思います(;'∀')

もし1月になり本をお探しの方がおられたら!ぜひ読んでみてくださいね!!

お読みくださり、ありがとうございます!

◆  ◆

「阪急電車」のつながっていくドラマも大好きです( ;∀;)

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