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目が見えなかった友人に教わったこと

こんにちは、高塚アカネです。

筆者、いまだ忘れがたい友人がいます。

その子は、筆者が思い出すかぎり、初めて会った、白杖をもつ友人でした。白杖を持っておりますので、目が見えませんでした。

推し活を通じて会ったのですが、「声が好きで!!」…と語るあの子の愛は、間違いなく「推し」にまっすぐ捧げられておりました。

X JAPANのhideを推したことが過去、ありまして、hideの精神が大好きだった筆者です。
まゆこさん、という難病を患っているファンの方がおりまして、hideは最後まで心で寄り添っていた記憶です。そういうアーティストの方をみていると、そうだよな、推し活に病気も障がいもないよな、と思えた、そんな精神があってなのか…もともと気が合ったのか…目が見えない、ということは事実でしたが、我々はかなりの仲良しグループにおりました。

過去形ですが…

その子は、かなり若くして、事故で急逝をいたしました。確か20代半ばであった記憶です。

目が全く見えませんでしたので、暮らしの上ではたいへんな事もあったかと思います。ですがしっかり仕事もしておりましたし、暮らせているようだ、とは話に聞いていただけに、風のうわさで亡くなった、と聞いたときは驚愕をいたしました。

推し活って不思議なもので、演者による公演がないと、本当に疎遠なんですよね(;'∀')。私自身も病気などし、推しに捧げるいろんな養分が衰えて(笑)、すっかり疎遠になってしまったら、自然に解散した仲良しグループでしたが、まさかグループ中一番若かったあの子が、いちばん先にいちヌケするとは…。

生死に関してはhideはじめ、いつかみんなそうだ、という気がするものですから…去ったあの子とは、将来また、会えたらいいな、というか、向こう岸で会うんだろうな(;'∀')…という気が何となくするものだったりします。

悲しいを通り越し、「会いに行くのだ」という気持ちを強く抱いたりもするのですが、筆者は死後、会いたい人が多すぎます。(;'∀')<hideとかね!

…そんな冗談はさておき~~~にて、あの子から教わったことの話を今回させてください。

腕は掴まないで(;'∀')<マジで

はじめて目が見えない方と接したとき、当初どう接触していいのかも、わかっておりませんでした。

ただその子が、かなりはっきりものを言ってくれる子だったので、自然に覚えたことはこれです。

・目が見えないから、肩や腕を掴まれるとすんごい驚く。

最初こそ、え!?(危なかったら掴んじゃうよ)…とは思ったも、目が見えててもそうだったわ(;'∀')<ゴメン。

あぶなーい!…とか、声があって掴まれるならまだしも…で、たまに腕をつかんで引いて、「大丈夫?※危なくはない」…とか、というありがたい迷惑もあるらしいと聞きました。

そりゃ怖いかもな…(;'∀')

何となく納得して、どうするといいのだ? と聞いたところ、「普通に、声をかけてくれれば」ということ。

そしてそのうえで、危ない時は、逆に腕を(例えば目が見える高塚が近くにあれば、横に立って、)掴ませてほしい。…と学びました。

この、健常者の腕をつかむスタイルを、その子が昔○○スタイル…といっていた気がするのですが、この名前はうっかり、忘れてしまいました(;'∀')。

ただ、そうなのね、腕をつかむのね、ということを学ぶと、私の推し活の界隈の特徴かもしれないのですが、女の子同士でも普通に腕を組んで歩く界隈でした。(韓国や中国の子とか、いろんな国籍の女子が混じって腕組んで歩いてました(;'∀'))

腕を組むのがいつしか普通になりまして、その子と合流すると、アカネの腕ここよ~…といって、腕を組んで公演会場の付近を歩いたり…。

思い出す、そのスタイルがちょっと懐かしいことがありました。

電車に乗るのもつらいよね

先日、電車に乗るときに、白杖の若い方がおられました。

最近の電車って転落防止の扉がついておりますので、さすがに落ちはしない、と思ったも、どこが開くのかがわからなくなっていそうで、向かっている方向が、なんだか違う。

これは…と思いますよね(;'∀')。思い出す、あの子の教えです。

「腕つかめますか?」

そうだそうだ、あの子、声かけて、って言ってたな。

そんなことを思いながら声をかけると、やっぱり慣れているのか「掴めます!」…と元気よく回答をいただき。

○○スタイル、とあの子が言っていた懐かしいスタイルで、一緒に電車に乗って帰ってきました。

お互いの理解かなぁ

ふと懐かしい思いが偶然よみがえりまして、思うのですが、推し活を通じて会った友人たちの中には、医療職もおりましたし、介護職で、例えば小児の介護ができるプロ中のプロもおりました。(小児まひのケアができる、まさにプロです)

そういう友人たちに比べて、知識もなかったですし、逆になんで仲良くしてるの?…と思った人も、いたかもな…。(偽善?…という意味です)

ただあの子とは推し活を通して、愛が同じ方向を向いておりまして、すごい楽しかったんですよね(;'∀')<推しの話以外、何も考えてなかった。

目が見えない以外は本当一緒だと、あの子が教えてくれた気がしておりまして、今日ばかりは、ちょっと強気で。居たい筆者です。

「なんで仲良くしてるの?」

そう聞かれたならば。

「え?(;'∀')なんで仲良くしないの?」

うんうん。この精神かな。

酒やめたんだけど!…とか言ったら「アカネまっじか!」っていいそうだなあの子(;'∀')

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