クリスマス

クリスマスの1週間前

ひとりでいることが急に心細くなった。

ポツンと取り残されたようで、気が狂いそうになった。

街がイルミネーションで明るく照らされ
騒がしくなる一方で
私の心は暗くザワザワと不穏感が増した。

わたしって曖昧さを受け入れる度胸がないと思う。

度胸がないというより
精神が独り立ちしていないが正しいのかもしれない。

確証をとることで安心したい。

不安定に惑わされたくない。

自分の目が不確かであるような気がして
誰から見ても明らかで分かりやすい何かが欲しいと思った。


もう前みたいな雑な会い方するの、
しんどいなって思った。
私そういうの受け入れられるほど、強くないから。
だからさ、、
もう私にとって必要ないのよ、あなたは。


嫌いになる前に
自分から嫌いになっておきたい。

そうやって自分を守りたい。

自分の周りにすこし壁をつくって、
世界から自分を守り守って、
そうやって孤独感を強めていく。

なんだか自分と世界が遠くなった気がする。

そうやって自分がつくった壁で守られて
同時に誰にも相談できずに怖気付いて
ひとりで身動きをとれなくしている。


精神安定剤をのんで
自分の気分を騙し騙しやっても
その根源までは騙せない。

なんか悲しいし
なんか虚しいし
なんか寂しいって。

そのなんかが説明できないくらいけれど
漠然とつまらない。

どうでもいい友達に
耳障りの良い言葉をかけるみたいに
自分のことも同じように適当に対処できたらいいのに。

漠然と幸せになる確証を得たいと思った。




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