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続・「黙食」の向こう側 〜「おひとりさま限定」という新しい価値観〜

正月明けの緊急事態宣言から広まった「黙食」という言葉。

この「黙食」という感染防止策には理解も共感もできますが、言葉のニュアンスにどうも違和感がありまして。

人と羊が感染防止策として「会話禁止(≒黙食)」ではなく「おひとりさま限定」にしていたのは、
「禁止」「黙れ」という単なる束縛ではなく、「限定」にすることで生まれる新しい価値観を模索していたからです。


複数で来店しながら会話せずに食事する意義もあまりないですし、完全におひとりさまになることでしか生じない、料理に対する集中力とより深い没入感も体感していただきたかった、ということです。



もちろん二人でシェアしながら食事する楽しみも理解できますが、前項で書いた「おひとりさま」に向きすぎるラーメンとの相性が大幅に削がれますし、それ以前にまわし食いも若干感染リスクありますよね…?

そしてお並び中の会話や複数名が重なることで長くなる行列を緩和し回転を早くすることでのご近所様とのトラブルの回避も理由です。

さらに複数名で行動することでモラルが明らかに低下する傾向(特に代表者待ち)も憂慮しました。



そもそも皆さん、「限定」の2文字には弱いもの。
「おひとりさま限定」というちょっとしたハードルを超えた優越感も多少は感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ひょっとしたら人と羊で初めて「おひとりさま」の外食やラーメンを経験された方もいらっしゃったかも?だとしたら人と羊冥利につきます!


まあ正直、おひとりさま限定への反発は相当強いです。
新しいことを始めるということはこういうことなんだな、と。

でも「限定」の響きとラーメン愛あふれる皆様ならきっとわかってくださったんじゃないかな〜、と淡い期待をもちつつ、この話題はここまでで。

店主の勉強代になります。何かしらのカタチで還元できると思いますので魔が差したらサポートおねがいします。