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Mr. note活躍中🍭
2022年1月21日 00:30
ある妖気を感じる部屋の前についた。腐っても道士の弟子、これだけ強い妖気ならば感じ取れる。インは扉を開いた。開けるなり何者かの大きい腕が掴みかかってきた!インの腕を掴み、吸い込まれる様に中へと引き摺り込んでいく。「ウワァああ、ああああーっ!!」握力が強い。「クォッ!!」ドガンッレンガ状の壁に叩きつけられ倒れた。棚が壊れ埃の煙が舞う。掴んだ手は人のものより大きく毛
2022年1月21日 00:27
「この城は怪しい。イン!手分けして探ってみよう!ラウは赤ん坊を抱いてここで待っていろ」「ええ!」ラウが仰天する間に、返事も聞かず思聡(スーツォン)道士は廊下に続く扉に走る。インも慌てて後を走り着いていく。ラウは困惑をしながら、とりあえず泣きぐずる赤ん坊をあやして、この暖炉の間にいるしかなかった。心細く極まりないーーーー。三人が城の異常に勘づいた頃、変わらず地下儀式の間には女が
2022年1月20日 16:27
気付いたら、猪狩裕司は社樹学園の視聴覚室にバッタリと倒れていた。おかしい、と思った。腕時計は19時を指していて、今日一日分の記憶が無いからだ。それに体も妙に気怠く、何かがなまめかしい。見たところ、服もボタンははめられ、ちゃんと着ているがなんだろう、よくわからないが、何かが変だ……。と猪狩は思った。。。。定児が目覚めたのは、真っ暗闇の中だった。照明無く、ただの黒い空間。窓
2022年1月20日 16:15
渉流は定児を地に下ろし、腕を構え一気に迎撃体勢に入った。身体中の血流が音を立てて駆け巡る。「どーこへ持っていくつもりなの?長屋大王が入っている定児君は渡さないわよ」「……ふざけるなっ!!」渉流は怒りの血管が一気にブチ切れそうになる。「釈迦秘術!金棺飛遊!!砕けろ!!!」渉流の向けた手の動きにならって、これまでで最大に大量の金色をした棺が地を割り表出する。渉流の念に従い棺は見
2022年1月20日 16:13
渉流達の通う社樹学園は、もうそろそろ学園祭の準備にかかりはじめた。色とりどりの模擬店や出し物の材料、看板材料などが、廊下に投げ出されている。季節は秋へと完全に移り始めたのだ。青森神主から、渉流に連絡が入った。「渉流君、やっぱり定児君は犯人の手の内にいるようですよ……」「はっ!!?」渉流の受話器を持つ手に力が入る。「クソッ、それで無事なんですか!」「…え、ええ……。危害は
2022年1月17日 13:52
定児の行方が知れないと電話口で渉流は青森神主らに伝える。「俺も今清町中を念飛ばしして探っていますが皆目見当たりません」「では、彼がどこにいるか私は占ってみますねぇ。……先日の降霊、覚えていますか?」「はい」「諸宮修聖の霊があれだけ下りてこないのは、彼の魂がどうしても我々を拒否しているか、それとも彼が生きているかの、どちらかですよぉ」受話器の向こうで軽く笑ってるのが聞こえた。
2022年1月17日 13:48
しかし、胸騒ぎが止まない。俺は家に帰っても、あの美戸履神社が気になるという感覚が消えなかった。そうなると気になって気になって仕方ない。飯塚稲荷は本来あのマンションに住んでいる人間だろう。時刻は夜の11時だ。ちょっと行ってみるか。手袋をはめていっちゃったりなんかして、これじゃ本当に泥棒スタイルだな、と苦笑いした。そして居間の両親の日曜大工セットが詰めてある箱からマイナスドライバーセ
2022年1月17日 13:46
猪狩の妹ひもろぎの裸がそこにあった。護摩の炎がミリからミクロの火の粉を散らして炊かれ時折爆発するようにパチと弾ける。護摩祈願堂のうす暗い室内に、数人の僧侶と数人の神主、そして巫女が並んでいた。読経と祝詞が共に響く中、金龍と青森は眠れる少女のすぐ側に立ち、手を翳してエネルギーを送り込んでいる。すると腐ったような胸元の肌の範囲が少しずつだが縮小し、元の綺麗で正常な肌の面積が広がった。青
2022年1月17日 13:39
猪狩先生と連れ立って歩いている。これまでの経緯を簡単にだが説明した。「青森神主か。あそこの人は神道といってもほぼ陰陽道でしょうね」「まさか猪狩先生がそんなにそっち方面にかけて詳しいなんて全然思いませんでした」「私の両親も昔とある神社をやっていました。今は両親亡くなりましたし、その神社も寂れて宅地造成のため取り壊されましたが。今は中学生の妹とアパートで二人暮らしです」「じゃあ、先生
2022年1月17日 13:36
朝起きていつもの通り学校に向かうと、学校が大騒ぎになっていた。ザワザワと校門前にも校舎内にも生徒達の人だかりが出来ている。「定児クン!定児クン!」「前山」「大変だよ!警察がいっぱい来てる!学園長が死んじゃったらしい!職員室と学園長室がある階には一切入れなくなってる!」人だかりの山から現れた前山の言葉には、流石に目を剥いて飛び退くほど驚いた。「ウチの学校までー!?」まさか
2022年1月17日 13:34
夜になった。俺は喉が乾いて冷蔵庫を開けたが、母の作った麦茶しかなく、何となく自販機まで買いに出かけることにした。一瞬、昼間の教師の警告が宙に浮かぶが、教師の妹と俺は違う、そんなかよわくないぞ、と振り切った。今日の今日の忠告を軽く無視してしまうなんて。それでも、大の男が近所の自販機まで外出出来ないのは何だかとても変だし、と玄関に向かって靴を履き変える。近所の橋を渡ろうとしたところ
2022年1月17日 13:32
朝の学校だ。俺の通う高校は#社樹__しゃじゅ__#学園という。立地はほぼ清町の中心部に位置している。清町の点対象の中心は丁度この学校というわけだ。同じクラスの友人である前山美樹が肩までの長さの髪を揺らして俺の許に近寄ってきた。「ねぇ、定児クン、知ってる?私の親は市役所に勤めてるんだけど……最近恐ろしい事件が起こってるみたいよ」「前山の親公務員なんだ」和尚の言ってたアレだ、と勘
2022年1月17日 13:30
➖➖➖➖長屋王…………。➖➖➖➖その名を「長屋王(ながやおう 又は ながやのおおきみ)」といい、飛鳥時代から奈良時代に存在した皇族である。長屋王は第40代天皇・天武天皇の孫にあたる人物。時の権力者である藤原鎌足の次男・藤原不比等に次ぐ位置に、早い段階で駆け上がった事実から考えても、当時の長屋王に特別なスポットライトが当たっていたとわかる。さらに藤原不比等が亡くなると、そのポジション
2021年12月30日 03:02
「オンキリキリ」「オンキリキリキリ」あなたは知っているだろうか?人の世には日夜惨たらしい事件が起こっていることを真っ赤な釜茹での地獄穴厭離穢土(おんりえど)のそこから手を伸ばすのは億ともつかない無数の腕、その中の一本の腕があなただということを。「オン・キリウン・ギャクウン」「オンキリキリキリ・ギャクウン」あなたは知っているだろうか人の世の数々の惨劇は、人でない魍魎(も