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理学療法士がマネジメントについて考える

昨今、理学療法士や作業療法士もマネジメントなどの難しい言葉が飛び交ってきています。
療法士自体も数が増えていく中で、組織の中で個々がどのように仕事に関わり、どのように病院や患者様に貢献していくかなど、その辺りの上司の技量が非常に重要になってくる時代になってきたのではと思います。

医療業界は、チーム医療などの組織行動をよく口にしますが、療法士自体はこういった関わり方は苦手な方がめちゃくちゃ多い印象を受けます。
それは、そもそも学んだ経験がなかったり、医療点数などによって影響を受けること、集客のためのマーケティングをあまり気にしなくていい、などなど色々原因はあると思います。

マネジメントは、「他者を介して成果を出すこと」と通常言われます。
そもそもが、技術やエビデンスなどを追い求める療法士業界の中では難しいのかもしれません。
自分も過去は、正直周囲より、自分のことばっかり追い求めていた気がします。

患者には寄り添えるのに、職場やチームに寄り添って貢献できないっていうのはおかしな話ですよね。
そもそもほんとに患者に寄り添っていたのか、自己満だったのではないかと思ったりもします。

今、私もマネジメントなどに関わる比率が高くなっている中で、非常にマネジメントの偉大さを感じています。
現在私は、自費整体という分野で働いていますが、病院でも同じです。
私は、誰がマネジメントをするかによって部下の成績、人生が変わると思っています。
それぐらい奥が深く、責任重大な役割です。
私が考える、マネジメントを行うマネージャーが、大事にしなくてはいけないこと、身につけていないといけないことをいくつか挙げておきます。

①プロセスを見ている

例えば病院だと単位数やセールスの場合だと、売上など目に見える、簡単に把握できることに目が向きがちです。
病院ならば、単位数を増やすにしても単位数を増やすための努力をしているかが重要になります。例えば、情報を把握するために他業種とコミュニケーションを取りに行く頻度、上司に症状や問題点をディスカッションしている頻度など。
まずこれらをしないと単位数を増やす意義、意味(つまり介入頻度を増やす)が作れないため、特に新人などは意識する必要があります。
こういったことが出来ないと、ただ散歩しに行こうなど、可動域訓練やって終わりみたいなことが起こります。これ仕事が絶対つまらなくなります。

②ゴールを定め逆算思考ができる

部下たちにはゴール設定が必要になることがあります。
療法士は、よく患者様やお客様にゴール設定(期間を定めたりなど)を行なって症状の改善を目指しますが、自分の人生や仕事のゴール設定になるとからっきしです。
マネジメントを行うマネージャーとして、思考停止はしてはいけません。
ゴールを決め、マイルストーンを定めていかなければいけません。部下たちは、道に迷っている場合もあります。上司が道を知らなければ、その組織は全員が路頭に迷います。

③経験や答えをたくさん持っている

当たり前ですが、マネージャーがやったことをないことを部下に指示して、達成させるというのは非常に難しくなります。
部下からしたら、指示を受けても信頼することは出来きないのではないでしょうか。
マネージャーはたくさんの経験をするべきだし、挑戦を続けていかなくてはいけません。

④意義付け、意味付けができ、リーダーシップ力がある

ただ数字を伸ばす、目先の業務を頑張るだけでは、いつか必ず「意義を失う」ことになります。
私たち療法士は数字を伸ばすことで、目の前の患者様、お客さまの症状を変えていくことでどんな意義があるのか、マネージャーは常に提示しなくてはいけません。

⑤長所を見つけ未来を見せられる

人によって、得手、不得手はあります。
その人それぞれの個性を活かした業務提案が求められます。
どのようなキャリアを目指せば良いのか、どんな勉強が必要なのか、これは部下の長所や人間性を深く知っておく必要があります。
つまりは日頃からコミュニケーションを取っておく必要があります。


自分も正直、マネジメントが出来ているとは思っていないです。
ただ経験してきて、理想像、こうあるべきみたいなものは形作られてきました。
常に謙虚に成長していきたいものです。
是非みなさんの参考になればと思います。

それでは、お元気様でした。


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