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韓国-京畿道 DOLCE BITA G-DRAGON

その晩はどうやって眠ったのか。
ダブルベットで姉妹で寝た。

月が綺麗な夜だった。
ベランダから見える月明かりに照らされた山と湖。
山の匂いが懐かしかった。

亡くなった祖母を想い出す。
私の祖母は、九州にある小さな島に住んでいた。
母は7人兄弟なので、親戚が集まると大騒ぎだった。
そんな中でも静かに二人で抜け出し、夜空をみによく外へ出た。

ばあちゃんは星に詳しかった。

ばあちゃんが亡くなったお葬式の夜。
同じ夜空を島で一人、眺めていた。
大きな夜空に、すーっと美しく輝く流れ星が現われた。
この文章を書きながらでも涙が出そうだ。
あの流れ星は、ばあちゃんだったと私は信じている。

そんな夜を思い出す、異国だが懐かしい不思議な夜だった。

前日はスパ泊だったため、ベットでの心地よい眠りからの目覚め。
今日は、妹が帰国する日だった。
なんとコアな韓国初旅行。
未だに妹は韓国王道の観光地に一度も行った事がない。

DOLCE BITA最後の締めは、朝食。
なんとBIGBANGジヨン氏ソロ曲「WHO YOU ?」のMVに出てくる白いピアノが拝める。
時間までドキドキ。
10時OPENだが、少し前に開けてくれた。
飛行機の時間もあり、10時45分には出発しなければならなかった。

白いピアノがすぐ右手にあるのが、ガラス張りの外からでもすぐに分かった。
G-DRAGON WORLDがそこには広がっていた。
触りたいけど、触っていいのか?!と緊張しながらそっと触れた。
BIGBANG「SOBER」が部屋中に響いていた。嗚呼、最高の朝だ。
なんんて気持ちが上がるんだ。
ずっと「SOBER」一曲リピートだったけど、そこはご愛嬌。

時間があまり残されていないが、写真にビデオに納め堪能した。
旅人がメッセージを残しているボードもあり。
色々な人がこの空間に集まって来たんだな。と感傷に浸るのも束の間。
出発の時間となった。

今日は遅れるわけにはいかない。

心に誓っていた。

伯父様が일동(イルドン)バスターミナルまで送って下さるとのこと。
ワゴン車で15分間、伯父様との韓国語会話。
昨夜のジヨンパパとの食事の感想をカタコトの韓国語で一生懸命伝えた。

セブンイレブン横のチケット売り場まで行き、チケット購入。
サササッと全部、伯父様がして下さった。感謝。
笑顔で伯父様を見送り、バス乗り場で高速バスを待つ。

帰りは、ソウルに戻るだけなので緊張はしない。
市内に戻りさえすれば、どうにか仁川国際空港までは辿り着けるはずだ。

バスに揺られながら、韓国初上陸してからの3日間を脳内回想していると、1時間の高速バスの旅もあっという間だった。
無事、東ソウルバスターミナル到着。
2号線で弘大入口駅まで行き、空港鉄道(A’REX)で仁川国際空港へ。
空港内の韓国料理屋さんで冷麺とビビンバを頂き、帰国する妹を見送った。

一人旅の始まりである。


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