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最近のメンタルと仕事の話(第2章)

お待たせしました!前回の記事の第2章です。

今回は休職中にしていた趣味の話です。休職中で暇だなあという方の参考になればと思います。


〜前回のあらすじ〜

違和感を先輩に気づいてもらった私、重い腰を上げて心療内科に通い始める。すると診断されたのは「社交不安障害」。なんそれ!?
一方容赦なく襲い掛かるコロナ禍の影響!やたらと多い業務量!働いてくれない大先輩!!
限界を迎えた(らしい)私はついに諦めて休職するのであった……。

第二次休職からの復職

2023年が始まると同時に復職しました。産業医や管理職とも面談して「大丈夫でしょ!」と自信満々で職場に戻りました。
……が、全くダメでした。休職前と同じく、気は失うし朝は動けなくなるしでまともに働けませんでした。
下手に真面目なせいで「行けます!」と言いつつ1日休んで仕事を代行してもらうこともあり、同僚の方々にはかなり迷惑をかけてしまいました。
有休も2月までに8割くらい使ってしまい、管理職と「やっぱりちゃんと1年くらい休んだ方がいいよ」と言われました。
しかし、大きなプロジェクトの最終盤だったので、その終わりはなんとか見届けたかったのです。その熱意は納得していただき、所々休みながらもなんとか2月を過ごしました。
そして3月初め、プロジェクトの終わりを見届けることができました。感謝の言葉もたくさんいただき、「自分が今までやってきたことは間違いではなかったんだな」と思いました。この感動を語りたいのですが、語ると身バレになるので聞きたい人は私に直接聞いてください笑

心残りがほとんどなくなった私は、第三次休職を受け入れ、約1年の休みを取ることにしました。

第三次休職

初めのうちはやっぱり暇でした。しかも、今回は前回までよりはるかに長い休みです。
どうしたものかなーと思いつつ、色々迷走してみました。
写経してみたり、ボールペン習字をやってみたり、ミルクパズルをやってみたり……全部一瞬で飽きました笑
相変わらず体は元気ですし職場から離れてしまえばストレスから解放されたので、気力が有り余っている状態でした。この気力をクリエイティブな方向にぶつけるようにもなりました。
本当にしんどい方には参考にならないかもしれませんが、私が休職中にハマったことや楽しめたことを列挙してみます。

日本史の勉強

今まで、世界史の勉強ばかりしていました。世界史は大好きなのですが、大きな弱点があります。それは、聖地巡礼の難易度があまりに高いことです。
一方、日本史の聖地巡礼は世界史と比べれば容易です。近所に聖地が転がってることもあります。
また、純粋に日本の歴史を知りたいという知的好奇心が湧いていたのもあります。
勉強といっても、机に向かって勉強したのは1ヶ月に満たないくらいです。多くは高校で使うような資料集を布団の上でペラペラ眺めて、「ここにこんなのあるんだー!」と思いながら旅行のプランを立てていました。
この勉強の中で特に興味を持ったのが、蘇我入鹿の首塚です。平将門、源実朝の首塚は見たことがあったので、ぜひ蘇我入鹿の首塚も見てみたいなあと思いました。また、蘇我入鹿の首塚がある明日香村は、その名の通り飛鳥時代の遺跡や寺社がたくさんあります。
そこで、歴史好きの友人を誘って旅行に行きました。

首塚

家族旅行

私が長い休みを取るということで、両親が家族旅行を計画してくれました。
今まで行けていなかった北海道に行き、父親のルーツを探したりここでも日本史の聖地巡礼をしたりしました。
理解がある家族に感謝しています。

御朱印帳

前々から始めたいなーとは思っていたのですが、ついにこの休職中に始めました。
旅行や散歩の楽しみが広がるとともに、寺社仏閣に興味が湧くようになりました。また、先ほどとも重なりますが日本史への知識が深まるきっかけにもなりました。
自分の中の御朱印帳のポリシーとして、
・歴史に関係あるところ
・旅行や散歩でたまたま立ち寄れそうなところ(御朱印巡り目的では歩かない)
に行くようにしていました。
純粋な楽しみ以外にも得たものがあります。それは、自分から他人に話しかける力です。
大きな寺社仏閣だと社務所が常に開いているのですが、自分からインターホンを押さないと担当の方がいらっしゃらない場所も多いです。中には、宮司さんのご自宅のインターホンを押すケースもありました……。
昔だったら「迷惑かけるから嫌だな」と思って勇気が出せなかったと思います。しかし、これも練習だと思ってどんどん自分からインターホンを押すよう頑張りました。
これのおかげかは分かりませんが、少しは尻込みせず自分から他人に話す力がついたかな、と思っています。

友人と会う

コロナも落ち着き、ようやくコロナ禍以前のように友人と会えるようになりました。
大学の友人と会える時は積極的に会うようにし、休職中不足しがちな他者とのコミュニケーションの場をつくるようにしました。
カウンセリングや通院のおかげで自分のコミュニケーションにおける課題が把握できてきたので、いい練習の場にもなりました。
昔は話したいことを話せず後から後悔したり周りに気を使いすぎて疲れてしまったりしましたが、回数を重ねたからかそういうことも減りました。
2023年に私と話してくれた全ての友人に感謝しています。

ボードゲーム

上記と被りますが、コロナ禍も明けて大学の友人たちとボードゲーム会(以下、ボドゲ会)をするようになりました。
大学生の頃もよくボドゲ会をしていましたが、コロナ禍でめっきりやらなくなってしまいました。
ボードゲームは自分から意見を言ったり手元を他者に見られたりと、社交不安障害が苦手なポイントがいくつかあります。しかし、それ以上に楽しさが勝っていたので、あまり気にせずプレイすることができました(全く気にしない、ということは今でもなかなかできませんが……)
また、12月にはゲームマーケットに初めて足を運んでみました。初対面の方々とたくさん話しましたが、前ほど負担には感じませんでした。成長したな、と我ながら思います。

ラテン語の勉強

前回の休職でもラテン語の勉強はしていましたが、本格的に勉強し始めたのはこの時からです。
ラテン語に熱を上げるようになったきっかけは、Twitter(X)で有名なラテン語さんでした。彼が近所で講演をするということで、参加してみました。
元々彼のファンだったので、なんとかして話すきっかけを作ろうとしました。そこで、少しかじっていたラテン語版ネルチンスク条約をもう一度頑張って読んでみようとしました。これがきっかけで、ラテン語さん本人にすっかり覚えられてしまいました。嬉しいやら恥ずかしいやら……。

ネイル

きっかけは何だったか……。職場のイケメンがネイル塗ってていいなあと思ったのと、アイドルマスターシャイニーカラーズでアイドルたちがそれぞれ合ったネイルをしていていいなあと思ったことがきっかけだと思います。

昔だったら、他人の目を気にしてネイルなんて目立つ趣味をすることはできませんでした。
しかし、元気になってきた秋頃には周りの目よりも自分のやりたいことを優先できるようになりました。
大きな成長であるとともに、元気になったなと我ながら思います。

Youtubeで動画投稿

ここからはクリエイティブ系趣味の話です。
仕事から離れ、世界史の知識を使うことからも離れてしまいました。メインの仕事自体は好きだったので、世界史の知識を活かせなくて寂しい思いをしました。
そこで思いついたのが、世界史解説系YouTuberになることでした(!?)

ム◯ディ先生など有名な世界史解説YouTuberは何人もいるので、自分はショート動画限定のチャンネルにしようと思いました。
また、「たまに反応がついたら嬉しいな」くらいのゆるい気持ちで始めました。
これらが功を奏したのか、私の悪い癖である「他人と比べて自分が劣ってると凹む」「完璧主義」が少し改善されました!今まではどの趣味も他人と比べてしまい、満足に楽しむことができませんでした。しかし、動画投稿は動画を作るだけで自己満足することができました。
この変化には自分自身大変驚きました。最近は動画投稿をしていませんが、他人と比べず創作活動をする大きな契機となりました。また、自分が誰かを少しでも楽しませられることに気づき、自信にもつながりました。

noteの投稿

noteを本格的に始めたのはこの休職期間でした。先述のボドゲ会に参加したところ、ボードゲームには世界史の要素がたくさん散りばめられていることに気づきました。これに衝撃を受け記事を書いたところ、執筆の楽しさに目覚めました。
また、ラテン語版ネルチンスク条約の解説記事やダイソーのTCG「イジンデン」の人物紹介記事なども書くようになりました。
noteでの執筆活動も、動画投稿と同じく他人と比べず自己満足できるようになりました。
また、ありがたいことに私の記事に興味を持ってくれる方が思いの外多く、励みになりました。

同人誌

そして同人誌へ…

この辺になってくるとだいぶ元気になっていました。元気すぎて心配になるくらいでした。
その元気の結晶が、現在執筆中の同人誌です。ラテン語版ネルチンスク条約に関する評論系同人誌です。
これをイベントで頒布する予定です。多くの方に私の文章を読んでいただけたらこの上ない喜びです。

おわりに

以上、休職中にしていたこととその中で感じた成長の話でした。
次回は、休職中にしていた復職リハビリの話やカウンセリングなどの話をしようと思います。

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