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雑談はコーチングの始まり

プリセプティの悩み

とある後輩から、「その日の担当の先輩によって仕事の取り組み方が変わってくる」と相談があった。

どういうことか尋ねると、緊張感から報告・相談のペースが合わなく、結果的に「もっと早く言ってよ」とか相談しようと思ってたけど、先輩からあれやこれや指摘されて気持ちが滅入るとのことだった。

今日はその後輩と食事をしながら、話しやすい先輩と話しかけにくい先輩の違いは何なのか明確に出来たので共有したい。

後輩から出た意見

・そもそも全先輩に対して、私なんかが急に話しかけて良いのか常に緊張している。だから今日は一緒にご飯食べていることに驚いている。

話しかけやすい先輩編

・朝情報収集をしていると、相手からおはよーとあいさつがあって、髪型の話とかメイクの話、天気や食べ物を話を振ってくれる。
・私の情報収集してる横でその先輩も情報収集して、たまに独り言を言うから私もその独り言に反応している。
「この患者昨日も寝れてないのかー」「最近昼夜逆転傾向みたいですよ」的な。
・だからその流れで、今日やるべきことは合ってるかその時にすり合わせができる。

話しかけづらい先輩編

・気持ちを奮い立たせて、私から挨拶してみたけど「分からないことあったら相談して」とCOOLな返し。
・情報収集している間に先輩は点滴を準備している。今日やるべきことを伝えるのはあとで良いかと思う。
・申し送り後、意を決して話しかけると「今日はA患者さんのどこを見る?」「B患者さんは家族とのカンファレンスあるみたいだけど、意見まとめてる?」と矢継ぎ早に質問が来て、言葉に詰まってしまった。整理していたやるべきことの順番はどこかに行ってしまった。。

分析

後輩は先輩へ話しかけるということ自体にハードルを感じている。
職場でのコミュニケーションには話しかけやすさのステップがあり、
①挨拶と雑談→②仕事のこと→③悩んでいることの相談

と1つずつ階段を登るようなものだ。

つまり、話しかけづらい先輩は「分からないことあったら相談して」と指示はしているが、後輩にとってはいきなり②段目に登ってきなさいと言われているようなものだ。

一方で話しかけやすい先輩は、天気のことや食べ物の話から、仕事で必要な情報、やるべきことの相談と順番に階段を登れるからストレスがかかりにくい。

先輩同士は、同じ高さの階段にいる。
にも関わらず後輩にとってはハードルが高いと思うこともあれば、後輩と同じ高さまで降りてこれる先輩もいる。

結論

何気ない会話=雑談は、あらゆるコミュニケーションの基盤となるにも関わらず職場では必要のないものとされがち。
基盤がない状態で、報連相を求めるのはジャンプしてこいと強要しているようなもの。
先輩の立場になったからこそ、①~③の階段を自由に登り降りできる人を常に意識したいものです。

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