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心のケアの基盤3選

人の心の状態はこれまでの経験や環境・病状の経過によって様々に変化する。しかしどのような場面に置いても話を聴く以上、心に留める基盤があると思ったことを3つ共有したい。

安心感の上で成り立つケア

悩みや辛みを話す時に話し手が期待することは、気持ちよく過ごせる環境だ。
聴いてもらえる・分かってもらえる心理的安全性が確保された時、話してみようと意欲が生まれる。

よくネット用語で「コミュ障」という言葉を見かけるが、コミュニケーションの対象は個人ではなく、『双方』にある。
分かって欲しい話し手と分かりたい聞き手、需要と供給が合っているにも関わらず「コミュ障だから………」と会話を中断してしまうのも、聞かなくなるのも、双方が障害となる壁を作っているような状態だ。

どちらが悪いのでもなく、コミュニケーションは2人で行う共同作業なのだと伝えたい。

最良の解答は本人の中に

自分が考えていたプラン通りに進むことって人生でいくつあるだろうか。自分のことすら思い通りにいかないのに、どうして相手が自分の思い通りにいくとのだろうか。

聞き手はあくまで答えを押し付けず土壌を耕し、意欲という芽を焦らず待ち、それぞれの花を咲かすように話し手の力を発揮できる気付きに目を向ける。

なんだかこの作業は花を育てることに似ている。

時間の共有

傾聴と言っても常にその人のそばに付き添える訳ではない。
共感と言っても、その人と全く同じ気持ちになれる訳ではない。
可能なのは時間を共有することのみ。関心を向けて、その時間においては心理的に1人にさせないことを保証する。

解決に繋がらない場合もある。

・緩和困難な重い苦痛症状がある
・過去の大きな苦悩が現在にも影響して人生の達成感が失われている。
・複雑な家庭問題等。



カウンセラーは病気や原因を治すことはできない。相談者がより良く生きられるためのきっかけや気付きを見つけられる他人。

言うは易く行うは難しは世の常だが、私はうまくいかないことを恐れずに新たな試みに取り組む。

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