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ナース的エッセンシャル思考

土日の勤務は働くスタッフの数が少なく、あれもこれもと仕事をする内に遅番の私と帰る時間が同じになってしまった後輩ちゃん。
「どうしたら自分の仕事を早く終わらせることができるのか」悩んでいるようだ。
今日はエッセンシャル思考を用いて、断ることで得られるものをまとめていきたい。

エッセンシャル思考とは

「やらなくては」「全部できる」「どれも大事」
→そんなものは幻想で思い込み。

物事を「より少なく、より良く」やり遂げるための方法論。その出発点となるのは、「本質的」な仕事を「選ぶ」こと。
「選ぶ」とは「何かをやめる」「断る」ことだ。

断ることをネガティブではない。

後輩ちゃんは年齢が病棟内では1番若く、それ故先輩に気を使い、雰囲気を大事に、ナースコールには積極的に対応する。とても素晴らしいことだし、1人の看護師としてリスペクトしている。

しかし結果的に残業になり、挙げ句あの患者さんのケアが不十分だった、電話対応が適切に出来なかったと嘆いている。キャパオーバーな状態だ。

NOと言えずに引き受けすぎて「患者への信頼関係」「先輩の期待」「上司の評価」を損なっている状態はとても悲しくなる。

限りある時間とエネルギーのコントロール術として、断ることはネガティブなことではないことを伝える。

断ることで得られるもの

①集中力

②仕事の質

③協調性(チームプレー)

→ナースコール・委員会の仕事・清潔ケア・処置・物品管理等全てのことを引き受けてしまうと、エネルギーは分散され注意力散漫状態になる。
今日はこれとこれをしっかり見ます!と選ぶことで、集中できミスも少なくなる。
また発言することで、後輩ちゃんがあれとあれをするから先輩たちはどれとそれをする。というようなチームプレーに繋がる。

頑張りすぎる後輩が頑張りすぎないために

①朝礼前に特に重要なことをピックアップ。

②それ以外は省エネモードで淡々と。

著書では、業務の重要度に点数をつけて90点以上が…と書いてあるが少し非現実的なので、ここでいう重要なことは「やるべきこと」をチョイスすることだ。
数は極力絞りやるべきことを抽出できたなら、そこに集中力・体力・思考力を持っていくというやり方だ。

一言で言えば「選択と集中、後は省エネ」

割り込み業務についても、やるべきことなのかそうでないのかを常に考える癖がつくようなフォローをしていきたいものだ。

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