フジ子・ヘミング讃、スカルラッティを聴きながら。
スカルラッティ作 ソナタK.159 & K.380
フジ子・ヘミング,p
最近、意識的にフジ子・ヘミングの録音を聴いている。
この人の音楽は、協奏曲でこそ真価を発揮するのだけれども、今日は、スカルラッティを。
スカルラッティの音楽を聴きたくて、わざわざ、ヘミングさんのレコードに行き着くという人は恐らくいないだろうし、いてはおかしいと思う。
ヘミングさんの良さは、技術が低いこと、読みが浅いこと。この二つを徹頭徹尾貫いたところに、異形の音楽を奏でている。それは、個性と言