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人の悪口を言ったら幸せになれますか?

職場のおじさんはいつも誰かの悪口を言っている。

今までも悪口や不満が多い人はいたが、総じて「嫌なやつだな」と思った。延々と続く悪口は聞いていてつまらないし、共感したら自分も悪者になるから適当に流すしかできない。会話しててマジでつまらん。「これだけ人の悪口を言ってるんだからきっと自分のことも悪く思ってるだろう」となる。

だが、これで終わってはいけないのだ。

自分も心の中で、嫌なやつの悪口を言っていないだろうか?

わざわざ過去にあった嫌なやつの態度を思い出してイライラしていないだろうか?

それって意味ある?何かメリットある?

ん〜まあメリットがあるとすれば「自分はあいつよりマシ」と思えて優越感に少し浸れるくらいか。

で、その嫌な奴が不幸になれば飯ウマってことか。

うん、『脳のジャンクフード』って感じ。

ジャンクフードはその瞬間すごくおいしい。満足感がある。でも毎日のように食べていると、ニキビができたり、体調が悪くなったり、肥満になったり、メンタルがおかしくなったりして外見も内面も醜くなっていく。

悪口を言ったり考えたりするのも一緒だ。その瞬間は優越感がおいしい。満足感がある。でも毎日のように悪口を考えていると、自分もそう思われてるんじゃないかと自己嫌悪になったり、周りから嫌なやつと思われたり、よく1人で嫌な気持ちになったり、他人の不幸を願うようになったり、性格が暗くなったり、とにかく魅力がない人間になっていく。

悪口を言っている人はもちろん魅力がないのだが、「自分は心の中で言っているだけなので大丈夫。」かといえば、全然大丈夫じゃない。なぜなら、そういった普段から考えてることは、ふとした拍子に表情や態度、言動に出てしまうからだ。例えば、自分が嫌いな人の悪口を誰かが言っていたら、「そうだよね〜!あいつは本当に嫌なやつだ!」と、急にノリノリで陰口に共感する。

まだ、「そうなんです、自分も困ってるんですよね〜」くらいの控えめな態度ならいいが、これだけノリノリで陰口に共感したら、「自分は悪口大好きで、いつもそう言うこと考えてます」と言っているようなものだ。

まだその悪口をその人の前で言えるならいいが、それを本人に聞かれたら完全に関係が終わるのなら、それはやめた方がよく、「困りますね〜」程度の感想にした方がいいだろう。

そして基本はその人のことは考えない。

自分は自分。他人は他人。

どうせその人の人格は変えることはないのだから、それはもう放っておけばいい。コントロールできる範囲で自分に被害がこないように接するだけだ。

それなのにどうすることもできない相手の人格を「あれが悪い、これが悪い」とずっと愚痴っていたら、自分もダークサイドに落ちて、魅力がない側のカーストに落ちてしまう。自己肯定感も下がる。

人の悪口はおいしいジャンクフード。

だがそのお菓子は、自分の内面を蝕み醜くしていくのだ。

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