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#102お寺のお盆法要のお手伝いに息子を駆り出してみた

おはようございます。
袈裟や仏具の企画販売することを通じて豊かなものを拡げていきたい
久柳-くりゅう- の 昌子久晃(しょうじひさてる)です。

お客さんとしてお世話になっており、親が最近お墓を建てたお寺さんがあります。

そこ執り行われる行事、春・秋それぞれのお彼岸法要、そして今回テーマとするお盆法要のお手伝いにかれこれ、8~9年お手伝いに通わせていただいています。

思い立って、息子にお手伝いにこないか、ということを打診してみました。
最初は「どうしよ~~」と言っていたのですが、
「どうやら今回のお昼はピザらしい」と囁くと、
それが背中を押したらしく、「行く!」とのことでした笑

うちは中1・小5・小2の3男児ですが、
今回来てくれたのは、真ん中の子でした。
これもなんとなく、それぞれの子どもの性格的に予想通り。

おしなべて、みんなに声がけしましたが、
中1、小2はパス。
これについては、押し付けるのも嫌だし、それぞれの考えも尊重したいので、特に思うところはないです。


今回のお手伝いの声がけの目的が主に2つ

  1. お盆法要のお参りに来てほしい

  2. お手伝いを通じて大人の世界を感じてほしい

1.についてですが、最近親がお墓を建てたので、家族としてお参りする立場でもありますので、両親は法要に参列する予定がありました。
そこに、孫としてついていき、一緒にご先祖さまの供養を一緒にさせてあげたいなぁ、(親である私はお手伝い要因)というものがありました。

こういった経験は非常に大切だと思っています。
要は、子どもの頃の経験。
親に声がけをされたというきっかけで、ピザが目的だったかもしれないけど、法要の意味やしきたりはよくわからない部分はあるけど、
そこにいた、という経験。

親から、私を通じて、この子がお墓を引き継いでくれるのを期待している、
というほど飛躍した意図ではなく、
その経験を子どものころにしたか、していないか、というのは大きな差があると思うのです。

将来的に、どう判断してどう振舞うかは、本人次第ですし、押し付けることはしないですが、経験・体験が大事。


2.について、正直小5の彼には、分からないことだらけだし、体も小さいし、お手伝いの戦力になってほしいという期待はほとんどありません。
前項目同様、経験として大人の世界を知ってほしいなぁという意図です。

実は、法要の前日から、会場のセッティングなどで私は手伝いに来てはいました。小5の子は当日、親(子にとってはじいじ・ばあば)と一緒に法要開始のタイミングで参列し、終了後3世代でお墓参りをし、その後 片付けのお手伝いをしてもらおうというものでした。

具体的には並べた椅子を片付けたり、敷いていた赤毛氈(もうせん・じゅうたんのこと)を片付けたり、外したふすまをはめ直したり、ということをします。
もっともっと色々あるのですが、子どもができるのはこのぐらいで、それでも、力も弱いので大人ほどできるというわけではありません。

なんだか子育てのステージが変わってきた

今までは、目を離せない、という時期が長く続いていたのですが、一番下の子も小2で、よっぽど長く無ければ、子どもだけで留守番させる、ということもできるようになり、だいぶ親としては楽になりました。

今までは、子どもに物理的に食べさせることで成長させたり、安全・安心を担保しながら(果たして担保できていたのか?)守ったり、最低限のしつけや社会的なマナーを伝えていったり(果たして伝えられているのか?)、というステージでした。

そして、やりながら気づきました。

子どもから大人への気持ちの切り替え期に入ってきている。
そのために、これからは色々な社会経験を積ませて、
自分で考え、自立する準備段階に入ってきているんだなぁと。
いわゆる思春期に差し掛かってきた証拠、ってところでしょうか。

とはいえ、まだまだ子どもだし、サポートしなくてはいけない年ごろ。
しかも、あまりサポートが過ぎると、それに甘えて自立を遅らせるか、本人のプライドをないがしろにしてしまう、難しい年ごろ。

これが赤い箱から青い箱への転換のタイミングか

法要のお手伝いしている時は、そう思わなかったですが、この記事を書きながら気づきました。
「赤い箱」「青い箱」って?という人がほとんどでしょう。
教育界では有名な、花まる学習会代表の高濱正伸先生による子育て講演会で、必ずと言っていいほど聴衆の保護者の方に伝えられる、考え方です。

簡単に言うと、4歳~9歳を赤い箱、11歳から18歳青い箱として(年齢はもちろん目安で個人差あり)、として、それぞれで子どもへの接し方をガラっと変えないと、失敗するよっていうことを伝えられてます。
赤い箱が幼児期、青い箱が思春期、というところです。

高濱先生の赤い箱・青い箱のことについては、こちらでも触れられていますので、よろしければどうぞ。

今回子どもを駆り出した、裏ミッション

実は息子を駆り出したのには第三の理由がありました。
お寺を取り巻く環境はトレンドとしては高齢化が圧倒的優位です。
今回お手伝いに行ったお寺にとっても例外ではありません。
お手伝いの方の年齢層が非常に高くなっています。

今すぐには、大人と同じようにお手伝いができるわけではないが、
将来的に力になってくれると信じて、今のうちから慣れさそうと思ったのです。

まだまだ力になれないのに、受け入れてくれたお寺さんには感謝です。
しかも、おだちんまでもらってしまって・・・。


変わりつつある子育てのステージ。
もう少し楽しめそうなので、がんばっていこうと思います。

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