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悪い予感のカケラもないさ ~「スローバラード」 RCサクセション

夢をかなえる途上に、かつてあった場面を描いた作品で、誰かと一緒ならば、悪い予感のかけらもないという感情が伝わってきます。

RCサクセションは今でこそ、伝説的なバンドになっていますが、フォークからバンドを始めた当初は全く売れず、、、

そこで、仲井戸麗市などのメンバーを追加して、フォークからアメリカ南部直結のロックに変更した結果、「トランジスタラジオ」「雨上がりの夜空に」「君が僕を知ってる」などの後世に残るヒット曲を生み出していくことになります。

この路線変更前夜。

おそらく先の希望もあまり見えていなかった時期。実際、市営グランドの駐車場で、車の中で毛布にくるまって過ごした日があったんでしょう。周りは夜の闇の中。夜露が窓を濡らすほどの透きとおるような寒さ。空は澄みわたり、星もちらほら瞬いていたのかもしれません。

闇夜の中の星の瞬きでは、先のことは良く見えないけれど。あの子と一緒なら悪い予感のカケラも感じなかった。

ラジオから流れてきたいつかのスタンダード曲もそんな予感を感じさせることなどなく。

二人を包み夜はしっとりと更けていく、、、


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