数字に弱くても生きていける
小学校のころは、首藤君は、算数勉強の努力が足りないと言われ続けた。中学高校では、数学の成績が悪かった。算数・数学ができない自分を、自分でも受け入れることができなかった。勉強すればできるはずだと思い続けて、30歳になるまでは、毎年度4月に算数の勉強を再開してすぐに挫折するということを繰り返した。
30歳にしてやっと、自分は算数・数学が苦手なんだと受け入れた。受け入れたら楽になった。もう、算数・数学を勉強しようとは思わなくなった。
それから46年間、計算と数字が苦手な自分を受け入れて、計算するときや数字を扱うときには、ことさら慎重に扱うようになった。いくら慎重に扱ってもしばしば間違う。間違いを指摘されたらすぐに受け入れている。
そうして、それ以後、数字や計算で特に苦労することもなく暮らしてきた。電卓やエクセルの計算機能のおかげで随分と助かってきたし、助かっている。
人には、苦手があるもんだ、と思う。苦手を無くさなくても、得意を生かして暮らしていけばいいと思う。
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