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算数・数学の授業が苦痛だった

小中高で受けた算数・数学の授業がすべて無駄だったとは思わない。自分でも気づかないうちに、生活に役立っていることもあると思う。
でも、あのペーパーテストは苦痛だった。そして、答え合わせだけの授業が苦痛だった。宿題の問題が出され、私は能力不足のために宿題を終わらせることができずに翌日の授業を受け、翌日の授業では、宿題が済んでいることを前提に、黒板上で答え合わせが進行し、それについて行けない私は眠気と闘う。眠気と闘うんだけれどついこっくりしてしまう。
そんなことが続いて、ついに、高校3年の授業時間は、無駄な時間にしたくないと開き直って、自分だけ『数Ⅰの基礎』という参考書を開いて一人勉強をしていた。そんな私とは無関係に、一斉授業は進んでいった。そしてペーパーテストではいつも、零点に近い点数をもらっていた。
苦痛だったなあ。
白状すると、私の中には殺意に近い感情が渦巻いていた。数学教師の頭上に教室の椅子を振り下ろし、その椅子が砕け散る白昼夢を見た。
高校を卒業して、その苦痛から解放された。

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