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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で… もっと読む
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2021年3月の記事一覧

【修論】最終月の進捗管理から完成まで

どうも、人文系のへっぽこ院生です。 自分は昨年、9万字超の冗長な修士論文を書いたが、簡単なことではなかった。 M1(修士課程1年生)の頃は材料集めをしながら構想を練っていたが、M2になった時点=締切8ヶ月前でもまだビジョンが持てず、量的にも質的にも書ける気は全然しなかった。 特に、自分の研究室では字数の目安が80,000〜120,000字だと聞いてビビっていた。自分の卒論は約35,000字だったので、その2.5〜3.5倍ほどということになる。 これを意識するたびに、世

修論執筆と心療内科通院の並行【追記あり】

2020年中は、修論締切(12月)が近づくにつれて気持ちの問題が悪化していった。 当時は主に3つの問題があった。 ①未来について。論文の締切のことを考えると焦り、憂鬱な気分になり、ゼミ報告・論文執筆・文章読解に支障をきたすこと。 ②過去について。憂鬱な時は過去の親子間のいざこざや自分がしてしまった悪行を思い出して落ち込み、その状態から抜け出せないこと。 ③対人関係でたまにコミュニケーションがうまくいかず落ち込んでしまうこと。 初夏以降これらに悩んできたが自力で解決で

パワポ-スライド作成時のコツ

今回はパワーポイントの使用を想定した”スライド作成時に気をつけたいポイント”について教えてほしいと後輩からリクエストを受けたため、研究室で説明をしたその内容を記しておこうと思う。 何のためにスライドを作っているのか?後輩に何か教えるときは1番最初に”そもそも論”的な質問をするようにしている。「なんでスライド作成しないといけないの?」するとこう返ってきた。 ・情報をたくさんの人に一度にわかりやすくするため・言葉で伝わらないものを図などで表現するため・視覚的にわかりやすくする

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論文の読み方

はじめに筆者を知らない方が読んでくださった場合のことを考えて簡単に断っておくと、この内容は当研究室(=海棲哺乳類学研究室)の後輩たち向けに話した内容をまとめたものですので、当然研究分野が違ったりすれば参考にならない内容も出てきます。対象は学部2~3年生、初めて論文に触れる学生です。その点よろしくどうぞ。 今日覚えて帰ってほしいこと①論文は全部読むな、目的を持って情報を拾え ②論文は一回で読むな、必要な時に何度も見直せ です。 いきなり頭から最後まで通して読んで内容も理解

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研究室生活を乗り切るためにー発表スライドの作り方ー

大学3年生・4年生で研究室に配属される大学生が、研究室生活を乗り切るために、現役大学教員が一つの方針を提案するこのシリーズ。第3弾は発表スライドの作り方である。 研究室に配属されると、スライド(パワーポイントやkey note)を使って発表を行う機会が山のようにある。そして、どんなに研究で手を頑張って動かしていても、論文を読み込んで内容を理解していても、発表スライドがある程度きちんと作られていないと、聞き手には全く伝わらず、思いがけない大惨事になったりする。ここでは、『上手

図書館へ行こう! 検索を工夫してみる

図書館へ行こう!「学校へ行こう!」的なノリのタイトルだけど、悲しいかな4月以降も突然、それも長期間大学や図書館入れないなんてことが起こり得てしまう。 さらに、昨年の大半は図書館をはじめとした大学の施設が使えなくなったものだから、大学生の論文やレポートの出来に例年以上の格差があったと聞いている。 そこでそろそろ新学期ということもあるので、大学に入学したばかりの新入生や、卒論を控えた4年生はもちろん、大学生に限らず図書館を使う人に向けて論文や資料を探す方法をここに記したいと思う

苦労した結果、成長した実感を得られるのはうれしい

卒論執筆、学会参加かなりの苦しい思いを経験してきました。(同様に、僕を指導した先生もかなり苦労されたことだと思います) ロジックの構成や文章について大変に苦労しました。そこでの反省を踏まえて、先生にオススメされた文章技術の本を読んだりもしました。 それらを経て得た知識や経験を動員し、今は卒論の改訂版の執筆を行っています。論点が整理されてきたことも相まって、文章校正は前よりも明確になっています。文章の技術も前より成長しています。 前より書ける!気がします。 こうした実感

研究アイデアの出し方

研究アイデアを出すには、論文を読むか、現場を見るか、人と話すかの3択だと思います。 こんにちは、あおき@リサーチャーです。職業肩書をなんて紹介するのがいいのかをその昔スナックで話していて、「心理士」という肩書が僕の持つ肩書の中で最も不評でした。なんかこころ読まれそうで怖いんだそうです。それから、リサーチャー or 医療従事者と自己紹介するようになりました。 さて、リサーチャーという仕事です。研究者です。研究者というと、また、実験室でフラスコ振ってそうとかオタクっぽいとか言

弱い私を救うのは学問だった

今日、2年間通った短大を卒業した。 上手くまとまらずに感情の羅列になってしまったけれど、気持ちはnoteに残そーう!!!!(卒論モードが抜けずに長々と書いちゃった) ......... 国際平和について学びたくてこの短大を選んだ。 将来は音楽に携わる仕事がしたいし、4月からは美大に通う。将来のためにはもっと近道があったと思う。 でも、当時どうしても平和学を学びたかった。2年学んだ先に編入も就職も下積みのバイトも選べる短大が理想的に映った。 ただ学びたいことを学びたかっ

卒業研究レポ

こんにちは!ぺんです。 卒業研究の発表が終わり、卒論の提出も終え、いろいろと落ち着きました〜!! あけましておめでとうございます(大遅刻) 今回は、卒業研究で大変だったこと、楽しかったことなど感想を書いていこうかな〜と思います! 私は大学で生物の勉強をしているので研究テーマも生物分野でした。 大変だったこと①計画通りにいかない実験をする前に大体の実験計画というのを立てたのですが、まあうまくいきませんでした。 研究を始めたのが遅かったのもあって、「これ終われるの!?」とず

研究をまとめようとするたびに無力感にさいなまれる→行動を工夫する

2週間後に迫った学会の準備をコツコツ続けています。 既に本腰を入れてまとめ始めているのですが、どうしても作業中に怖くなって手が止まってしまうことがあります。先生のようなプロの研究者から見てこのまとめかたは見えるだろうか。このスライド構成でいいのかな、等々。起こるかもわからない未来に、他者からされるかもしれない反応におびえているのです。 そこで怖いからと言って手を止めてしまったら悲惨なものしか仕上がらない。だったら、怖くてもやるしかないのです。やるぞ。 とはいえ、「何が何