きせつや めばえさん 5 大川久乃 2020年4月13日 12:55 文 大川久乃絵 加藤麻依子会いたい人に会いに行くこと行きたい場所に出かけていくことが気軽にできない今。それでも心は誰にも制限されることはありません。だからこそ、誰かの流れにのるのではなく誰かの言葉におどらされるのではなくいつも以上に自分自身をとぎすませていたいと願います。そのために情報の取り入れ方に気を払ったり、寡黙になってみることも、あります。わたしは自分の言葉さえにも引っ張られることがあるので、特に、今のような心がどうしても揺れがちなときなどは寡黙であるほうが自分にやさしい。揺れを眺めて、名付けずに。言語化することをしばし待つのです。季節は春。今日も雨が降っていますね。あと数日で二十四節季は「穀雨」を刻みます。初夏へと向かうまばゆい季節です。家族と自然を求めてごく近所へでも出ることは心がけてしています。そのような先で、すれ違う人があるときはちいさく会釈をしてみたりほほえみ顔でうつむいていたりします。共感を勝手に感じているにすぎないのですが小さく喜んでいます。お互いに幼子を連れていたりすればなおのこと。一緒ですね、頑張りましょうね、と心で伝えたい。自然は今日もめぐっています。雲が空を覆っていても太陽はのぼっている。月は満ち欠けを、海は寄せては返しを休みません。揺れて当然。誰かを思いながら誰かに思われながら自分のいのちと大切ないのちを今日も育てよう。****「きせつやめばえさん」と「自然工房めばえ」のこと。わたしの住む町には「井」でつながるコミュニティがあります。今年の「井のいち」中止となってしまいました。井のお仲間のおひとつ「自然工房めばえ」さん。https://www.s-mebae.com/めばえの前拠点、わたしの住まいから近かったためまだよちよち歩きだった長男を連れてよく通いました。季節の花々やハーブが植えられた美しいお庭でぼーっとするのはめまぐるしい時のなかでは何よりの癒し。代表のうんのさんはじめスタッフや利用者さんたちのやさしい「目」や「手」にゆるやかに長男をも見守ってもらえている安心感のなか手作業をすることも楽しく、力がわいてくるものでした。そんなめばえさんでお話会をさせていただいたときがこの作品「きせつやめばえさん」の初披露でしたがあれはいったい何年前のことだったでしょう。今、自宅で過ごす時間が多くなっていますね。先が見えない不安はありますが、共に寄り添いあえますように。ご覧いただき楽しんでもらえたら嬉しいです。人形は、イラストレーターの加藤麻依子さん作。 この記事が参加している募集 #おうち時間を工夫で楽しく 95,454件 #動画 #おうち時間を工夫で楽しく #絵本 #朗読 #読み聞かせ #童話 #絵本作家 #創作童話 #人形劇 #大川久乃 #井 #加藤麻依子 #自然工房めばえ 5 わたしの創作活動をサポートしてくださる方がありましたらぜひよろしくおねがいいたします。励みとし、精進します。 記事をサポート