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新たな物語体験を発明し、体験型エンタメとしてグローバルに提供するNO MORE Inc.はじめます。

NO MORE Inc.はじめます。

ノーミーツを卒業発表してから、次に挑戦すると決めたエンタメについて、たくさんの人と壁打ちさせてもらったり、既に仲間を巻き込みながらプロジェクトも動いていますが、この度ようやく発表することができました!

体験型・没入型エンタメをグローバルに提供するNO MORE Inc.に創業メンバー / Chief Creative Officer(CCO)として参画します!

NO MOREは、IPを活用した体験型・没入型エンターテイメントを企画開発・プロデュースし、国内外の商業施設・イベント・テーマパーク等に向けて展開していくスタートアップです。

既にエンジェルラウンドにて資金調達を実施し、漫画・アニメ・ゲーム・VtuberといったIPコンテンツ領域に投資されているエンジェル投資家、コンテンツ業界に大きく貢献されてきた有識者の方々など、合計11名/社の投資家の皆様に参画いただきました。

自分自身のことをノーミーツ創業前から知っている友人からは、体験型・没入型エンタメに再挑戦するんだと感じてもらえたかと思いますし、ノーミーツから知ってもらった方はなぜ体験型エンタメ?と思うかもしれません。

なので、今回のnoteでは、

・なぜ今、体験型・没入型エンタメに挑戦するのか
・物語体験をテクノロジーで発明する
・NO MOREが手掛ける体験型・没入型エンタメの未来

これらを中心に書きながら、この領域をスタートアップ企業として挑戦していくにあたっての現段階の構想を書きたいと思います。

既に多数のプロジェクトが並行して動いており、各業種の仲間も更に募っていきたいと思っています。最後に募集詳細もあるので、このnoteを読んでもらい、本気で世界に向けて体験型エンタメを作りたいと感じてくれた方がいたら、ぜひメッセージもらえればと思います!


なぜ今、体験型・没入型エンタメに挑戦するのか

なぜ今、体験型・没入型エンタメに挑戦するのか。それは端的に言うと「世界に通用する体験型エンタメをつくることができれば、日本が誇るエンタメやカルチャーを、今まで以上に世界中の人に楽しんでもらえることができるから」です。なぜそうなるのか、少し遠回りもしながら説明していきます。

前段でも書いた通り、自分自身はもともと体験型エンタメを手掛けてきた人間でした。

公共の場を非日常なエンタメ空間にすることが好きで「Out Of Theater」という没入型ライブエンタメカンパニーを立ち上げ、全長500mのショッピングストリートをすべて劇場に見立てて行うミュージカルショー「STREET THE MUSICAL」を上演したり。

映画「東京喰種2」のプロモーション企画として、東京喰種の世界に入り込めるイマーシブシアター「喰種レストラン」を約1ヶ月半、銀座某所の秘密のレストランで上演していました。

(エンタメ社会学者の中山淳雄さんに取材頂いた
記事に詳細がまとまっています)

元々その延長で創業しようと思っていた矢先、コロナウィルスによる世界的なパンデミックが起こり仕事はすべて白紙。体験型エンタメの道が閉ざされてしまったなかで、同世代の各業界のエンタメ仲間達と旗揚げしたのがノーミーツだったわけですが、

そこからの4年間の濃密な日々を経て、あらゆるエンタメコンテンツを自宅で気軽に楽しむことが増えた一方、最近は家を出て、身体全体で感じるリアルなエンタメ体験が改めて求められていると日々感じています。

その流れは世界に目を向けるとさらに加速していて、ただイベントとしてハレの日を味わうだけでなく、より体験度が高かったり、没入感のあるエンターテイメントとして広がっています。

例えばNYでの「Sleep No More」やLondonでの「SECRET CINEMA」をはじめとするイマーシブシアター。Las Vegasでの球体型アリーナ「Sphere」や没入型アートスペース「Omega Mart」。

最近では中国でもマーダーミステリー店舗だけでなくイマーシブ型の公演やレストランが増えており、先日上海に体験型エンタメ視察に行った際も、そのクオリティと体験型エンタメ市場の成熟具合に驚くばかりでした…。

ここに挙げたような体験型のエンターテインメントは、ただお客さんが鑑賞するだけでなく、その世界観の中に自身が没入し、物語の中の登場人物の1人や主人公になりながら、その世界の中にいる役者とも会話して物語を進めることができます。

そういった新たな物語体験が味わえる形式は“イマーシブ型(没入型)エンタメ”と言われており、その形態が世界中で盛り上がりを見せています。

一方、日本ではまだまだそのような物語体験が味わえる体験型・没入型エンタメは少なく、従来のイベントや企画展、大小様々なアミューズメント施設のゲーム体験が一般的です。

参加性が加わったり、自分が物語の中に入ったかのような没入感を感じるものはあまりなく、2024年に入りようやく日本でも“イマーシブ”という言葉が注目され始め、3月に株式会社刀さんがお台場で開業したイマーシブフォート東京によって、テーマパーク規模で届ける挑戦が国内でも始まった状況かと思います。

国内の体験型イベントの課題として、例えばユーザーが「好きなマンガ作品の世界に触れてみたい!」と思ったとします。そして、自分が好きなマンガを体験できるイベントを探そうとします。

すると、大抵はテーマパークでのアトラクション、その他だと2.5次元舞台や脱出ゲームとのコラボ、あるいはコラボカフェで食事を楽しむ、といったラインナップになります。実はここ10年以上、この選択肢はほとんど変わっていません。

もちろんこれらはどれも面白く、だからこそ10年以上にわたり楽しまれているわけですが、一方でフォーマットが優秀すぎるがゆえに、そのフォーマットに合わせた物語体験となってしまい、作品の世界を感じることのできる体験が画一化しているとも感じています。

こういった状況を鑑みると、考えてしまうことがあります。それは、マンガやアニメ、ゲームといったエンタメ作品がもつ世界観はあまりに多様なのだから、その作品にあった空間づくりや体験の仕方も、もっと多様にあるはずではないか。

そして、それらを柔軟にカスタマイズすることができたなら、その作品の魅力を最大限に活かした物語体験を作ることができるのではないか…!

そう考えることが多くなりました。そして、そのような新たなエンタメ体験を提供できる可能性が、体験型・没入型エンタメにはあると思っています。

さらに、世界では各国の都市開発により最先端設備を備えた施設が増えており、人気のあるコンテンツを世界中から探している状況です。

もちろん、日本のマンガ・アニメ・ゲームを中心としたいわゆるIPコンテンツは世界中にファンがいるため特に高い人気と需要があります。

(先日のサウジアラビアでの「ドラゴンボール」
テーマパーク建設のニュースも話題になりました)

つまり、まず体験型・没入型エンタメは新たな面白さとして世界的に広がりを持っていて、日本のIPコンテンツも世界中で人気を博しているという絶好の機会があります。

しかし、日本での体験型イベントはまだまだ少なく、既存の形式は優秀なフォーマットが故に体験が画一化していてます。

さらに言えば、そもそも体験型エンタメを作れる人材も、市場が成熟していないために少ないという問題があります。これは需要に対して供給が追いついていない状態と言えます。

ここまでの課題感を踏まえたとき、挑戦したい未来が見えてきました。

それは、日本のIPコンテンツや体験型エンタメへの深い理解を前提としたチームを作り、作品世界への深い没入感や、その作品に適応した新しい表現・楽しみ方を発明する。

そして、新たな体験型・没入型エンターテイメントとして日本発でグローバルにまで届けることができれば、日本が誇る素晴らしいIPコンテンツやカルチャーを、今まで以上に深く世界中の人に楽しんでもらうことができるのではないか。

それは日本のエンタメ業界やコンテンツ業界においても意味のある挑戦で、かつ提供するお客様にとっても、今まで味わったこともない作品への没入感の結果、記憶の奥にまでずっと残っていくような深い感動を提供することができれば、その後の日常も少しだけ豊かに彩ることができるかもしれない…!

これは自分にとってもやりがいがあり、そういった未来を創り、自分の目でその景色を確かめてみたい。そう考え、NO MOREで体験型・没入型エンタメに人生をかけて再挑戦することを決めました。

また、これは自分自身がコロナ前に実現したかったことへの再挑戦でもあります。ノーミーツを卒業してまたゼロからスタート。少しでも応援してもらえたら嬉しいです。

物語体験をテクノロジーで発明する

ここまで「なぜ今、体験型・没入型エンタメに挑戦するのか」を書いてきましたが、実際にどのような形式にすると、新たなエンタメとして日本発でグローバルに届けることができるのか。

その答えの1つとなるのが「物語体験をテクノロジーで発明する」ことだと思っています。

そもそも、体験型や没入型エンタメは、通常その世界観を再現するために美術を作り込んだり、俳優を多くキャスティングすることで空間への没入度を高めていく必要があります。

もちろんその手法も多く採用していくのですが、このジャンルで常に頭を悩ます問題がマネタイズです。

そこに対して、いかにテクノロジーを活用して物語体験を代替や応用できる部分を増やし、事業として再現性をもってグローバルに展開していくか

この答えがブレイクスルーするには必要不可欠だと考えています。

日本の体験型・没入型エンタメ業界で、こういった問題をビジネス視点で解決できる人材や、実際にテック×体験を捉えて技術開発できるディレクター /エンジニアが少ないのが課題ですが、そこを満たしているのがNO MOREの強みでもあります。

まず、NO MOREの創業者であり代表の佐田はこれまで「キズナアイ」のActiv8でのビジネス部門の責任者や、バーチャルヒューマン「imma」の開発を行うAww Inc.のCMOなどを務め、一貫してグローバルに向けた「コンテンツ×ビジネス」領域を開拓してきました。

また、共同創業者でありCOOの高橋は元チームラボの経営企画室長として経営に携わり、社内の収益管理 ・全プロジェクト管理の責任者として経営改革を実行してきました。加えて、フルスタックエンジニアとしてNO MOREに参画している澁谷も元チームラボのディレクターとして数多くのプロジェクトを手掛けています。

チームラボが手掛ける作品群が、ここ20年間で
最もグローバルに展開できた日本発の
イマーシブ体験だと思っています

NO MOREの創業チームに共通しているのは、日本発でグローバルにコンテンツやアートを展開してきたメンバーであるということ。体験型イベントの業界内外から、今までの知見・経験を総動員して世界に向けて挑戦しようと集結しているチームです。

このメンバーと出会えたからこそ、NO MOREが目指す正解のない道を歩んでいけると信じています。

今はこの4名を中心に「物語体験をテクノロジーで発明する」ことについて議論する日々ですが、いくつかの仮説をもって多数のプロジェクトを進めています。

仮説の詳細や具体的な方法はお会いしたときにぜひお話させてください。プロジェクトを発表する際にも、1つずつまた共有したいと思っています。

NO MOREが手掛ける体験型・没入型エンタメの未来

冒頭にも話した通り、NO MOREは、IPを活用した体験型・没入型エンターテイメントを企画開発・プロデュースするスタートアップです。

これだけテクノロジーが日々発達し、ツールやAIの進化によりデジタル上で楽しめるコンテンツが今後も加速度的に増えていくとき、AIではどうしても作りきることができない、フィジカルなオフラインでの体験がこれからは逆説的にフロンティアになりうると思っています。

AI技術やイマーシブ型の演出手法も常に更新されていくなかで、それらを常に肯定して面白がりながら、あなただけの物語体験を新たに発明していきたい。そして、それらがIPの力と共に、日本発でグローバルに展開されていく未来を創ります。

一方で事業戦略としては、すべてを既存のIPを頼りながらグローバルに展開するわけではありません。

IPを活用した体験型・没入型エンタメを制作するなかで、NO MORE内で実績や経験を培っていきながら、並行してオリジナルの体験型・没入型エンタメにも着手していく予定です

オリジナルラインはレーベル化したいと現状考えています。IPとコラボした共創型で培ってきたナレッジやノウハウを活かしながら、より実験的にR&Dもすることで、オリジナルとIPコラボ、両軸のラインで相互作用が生まれるようなラインナップを目指します。

その結果、先に挙げたような体験型エンタメを世界各地で展開しているカンパニーとNO MOREが並び、そして追い越すことで、世界一の体験型エンタメのクリエイティブカンパニーとなることが目標です。そこに向けて、1歩ずつ歩んでいきます。

自分自身の夢の1つは、日本の強みを活かした、まだ形づいていない新たなテーマパークを作ることです。それが日本国内なのか、国外なのか。はたまた現実の街をARでハックしたものになるのか、完全にバーチャル上の空間に実現されるのか。

どういった形でも、まだ出会ったことのない新しい物語と体験が入り込む余地があれば、そこにNO MOREが手掛ける体験型エンタメは存在できると思っています。

いつかと言わず、近い将来で実現できるよう、全力でまたゼロからの挑戦です。見守ってもらえたら嬉しいです。そしてこのnoteを読んで一緒に世界に向けて挑戦したい方という方、ご連絡お待ちしております。

仲間、募集!

ということで、最後にNO MOREで体験型・没入型エンタメをつくる仲間を募集します。このnoteに少しでも共感してくださった方がいたらぜひご連絡ください!

現在、既に出版社やアニメ/ ゲーム会社などIPホルダーの各企業様や、大手デベロッパー様、また海外のエージェンシーやエンタメ会社様とプロジェクトを進行させて頂いており、プロジェクト数に対して制作側の人材が足りていません。全ポジションにおいて採用中ですが、特に、

・ディレクター職
体験演出のディレクションからプロジェクト全般のクリエイティブディレクションまで、プロジェクトにおいて領域は多様ですが、体験型イベントのクオリティ管理に責任を負うポジションです。

・プロデューサー職
体験型イベントのプロデュース全般。企画の立ち上げからチームメンバーのアサイン、プロジェクト全体の予算管理などを通してプロジェクト全体を推し進めていき、プロジェクトのビジネス的成功に責任を負います。

・プロジェクトマネージャー職
プロジェクト全体のマネジメントとして、スケジュールの進行管理や各メンバーとのコミュニケーションを中心に行い、チームのポテンシャルを最大限に活かしていくポジションです。プロデューサーとも連携しながらプロジェクトを成功に導いていきます。

その他にも、

・体験型イベントの脚本や演出が得意な脚本家/演出家
・体験設計を踏まえた上で提案できる空間美術デザイナー
・イマーシブ型の体験設計の提案が増えた広告業界のプランナー
・体験×テクノロジーで新プロダクトを開発したいテクニカルディレクター

・体験型イベントに多様なポジションで携わりたい学生インターン

など広く募集しています。どのポジションもプロジェクト単位の業務委託から社員採用まで、幅広く募集中です。

体験型・没入型イベントの可能性やNO MOREの目指す未来に共感してくれた方であれば、どのポジションでもまずは気軽にご連絡いただきたいです。

※上記公式HPの問い合わせからでも良いですし、広屋個人のSNSからDMでも問題ありません!

それでは、このnoteによって少しでも素敵な仲間との出会いがあることを信じて。今日も“これ以上ない体験”をつくれるよう精進していきます。

皆様どうぞ、よろしくお願いいたします!

いただいたサポートは、僕が今一番お面白いと思うエンタメの体験費用に使いたいと思います!体験レポートも書きますね!