2020年、参考にしたい企業ブログ6選+
オウンドメディア、企業ブログについては「これ、読みたくなるよね!」というものがなかなか少ない。そんな感覚があります。
私個人としては、検索でいろいろ探しものをしている時に「お、これは勉強になる!」と思うメディアはだいたいがアドタイとアジェンダノートだったりします(個人の趣味がだいぶ入ってますが)。
2012年の古い記事にはなってしまいますが、もはや私の中では伝説の連載だったと思っている『メディア野郎へのブートキャンプ』は今の時代にあっても色褪せない本質的な内容だと思っていますし、最近では『嶋浩一郎×三浦崇宏 「バズるPRは死んだ マーケティングPRは本質化へ向かう」』がアドタイの記事でヒットでした。
『巨大プラットフォーマーに依存しないために、「北欧、暮らしの道具店」が見いだした唯一の道』をアジェンダノートさんの記事で読んだ時にはクラシコムさんの凄さをビシビシと感じたものでした。
ただ昔みたいに、更新を楽しみに、決まった曜日時間にブックマークから訪問したり、Feedly を毎朝チェックするようなことはなくなり、Twitter などのSNSでたまたま流れてくる記事を見るのがせいぜい。
それが最近の私です。
もしかして、もう面白いメディアや企業ブログってないのかな…。それとも自分の感度が下がってきているだけ??
そこで今回、超主観的に、個人的にまた訪問して読んでみたいと思えるオウンドメディアや企業ブログを探してみました。
ぶっちゃけ、noteが一番面白い
正直なところ、いま一番おもしろいのはnote だったりします。下手な専門家同士のインタビュー対談な記事よりも、現場で全力で仕事している会社員の本気note の方が100倍おもしろく感じたりします。
塩谷舞さんの『CSO(チーフ・ストーリーテラー)という役割』という記事は何度読んでも勉強になるし、最所あさみさんに限ってはどのnote も良質すぎて有料のものも含めて全部読んだ方がいいと思ってます。
特に最近の個人的ヒットで言えば、万人に届くものであれば『人の発信力にタダ乗りはできない』がおススメ。少し濃いところでいくと『「文化的なまち」とは何か』が良かった。有料だけど…。
ここに挙げたのはほんの一例で、とにかくnote はいまめちゃくちゃ面白いと思ってます。ただあくまで個人の発信なので、エビデンスやソース元をしっかりさせたものを読みたい場合はちょっと別かもしれませんが。
そんな中にあって、それでも面白いオウンドメディアや企業ブログはないものかと頑張って探してみました。
次に面白いのは、企業ブログだった
人によって定義の仕方がちがうと思うのですが、私の中では次のようにわけています。
■オウンドメディア
→「自社の取り組みを表に出さない、マガジン形式のもの」
■自社ブログ
→「自社利益を目的にした、ブログ形式のもの」
メディアはテレビやラジオ、雑誌のように企画、取材、インタビューなどで周りを巻き込み作り上げていきます。
一方ブログというのは、中の人が自社のために有益な情報を担当者の目線で発信していると思ってもらえるとわかりやすいかと思います。
そういう意味で比較すると、面白いと思えるもののほとんどは企業ブログでした。ピックアップしたものを挙げてみたいと思います。
Goodpatch グッドパッチ
こちらはパネルディスカッションの様子をレポートした記事になっているので一瞬「オウンドメディアかな?」と思ったのですが、今回の私の定義でいくとこれはブログになります。
とにかく一つひとつの記事が良質で、異業種であっても勉強になることがたくさんあります。
株式会社ベイジ
sogitani さんのTwitter はBtoBマーケをしている人であれば知らない人はいないんじゃないかと勝手に思っているのですが、とにかくインフルエンサーのような方なので、SNS上でもよく記事が流れてきます。
そんなわけで改めて記事一覧を眺めたことがこれまでなかったのですが、よく見るとどれも面白そうなものばかり。
特に「ベイジの社長ブログ」のカテゴリは興味をそそるものが多いです。
サイバーエージェント
上記のURL(サムネイル?)をクリックしてもらうとわかりますが、これはサイバーエージェントの上手なところというかズルいところというか。
美男美女ばかりが集まってるので、懐かしい『フォーチュンクッキー』の動画プロモーションと同じような効果があるな~と眺めてます。笑
WEB制作会社 BRISK
こう言ってしまうと少し失礼かもしれないですが、雰囲気がなんとなくLIGさんを思い起こさせるブログ。
今回ピックアップしたのは有益記事ですが、社長の日記もどことなくユーモアがある雰囲気のカジュアルさが好印象です。
温泉道場
個人的に、温泉とか銭湯というフレーズが好きなので面白いと思ってしまう部分が大きいですが、そういったところを大目にみても記事としてかなり楽しく読める構成になっていると感じました。
こちらもGoodpatch グッドパッチ同様、はじめは「オウンドメディアかな?」と思ったのですが、一応ブログと言われればブログです。
ニュアンスとしてはかつての『THE BAKE MAGAZINE』を彷彿とさせます。
CURBON | カーボン
学習サイトとブログがくっついた感じで、感覚としては『北欧、暮らしの道具店』と近いイメージが個人的にあります。
CURBON カーボンさんのプリセットが個人的に好みすぎるというのもあるのですが、やはり写真にこだわったブログ記事は読んでいて楽しくなります。
これからブログやるなら、被写体やフォトグラファーの世界観にこだわったものを追求したくなります!
案外、クラファン記事が楽しい
ここまで、オウンドメディアよりも企業ブログが今はけっこう熱いんじゃないかと思いここまでまとめてきましたが、案外それよりもクラファンの方がもっと面白いのではと思うこともあります。
個人的にこれまで好きだな~と感じたのがこちら2つのクラファンです。
以前、自社のミーティングで「なぜクラファン記事って読んでて面白いんだろう?」というディスカッションをしたことがあるのですが、その時に出たひとつの答えが「かかわり代」でした。
応援できる、自分も参加できる、それらに対して意味を持つことができる。
そういった価値創造や循環がわかりやすいんだろうなという結論です。そう考えると、今後のメディア展開の在り方にも少し面白いニュアンスを含めたコンテンツを作っていけそうな気がしてきませんか?
企業ブログまとめ 総評
今回まとめていて改めて思ったのが、書いている人や中の様子がどれだけ見えるか、わかりやすいか、そしてかかわり代があるかどうか。
そういった基準で自分が選んでいることに気づきました。
オウンドメディアは公的な側面が強く、社会にとっても非常に有益なメディアの在り方のひとつだと思っています。私も自社で絶対にやりとげたいプロジェクトのひとつです。
しかし一方で、応援されたり、ファンを作っていきたいという目的であれば、できるだけ個人メディアに近ければ近いほど今の時代は魅力的なんじゃないかとも改めて思いました。
ほんとうに個人メディアにしてしまうと、それはそれで人に依存しすぎるというか、組織として再現性を持たせるのがむずかしくなるので「企業ブログ」というのがちょうどいいのかなと思いました。
今回取り上げた企業ブログは、一応のところ「ブログ」という定義で紹介してきましたが、実際のところ「メディア」の要素も含んだハイブリッドな記事が多い印象でした。
所属する業種によって記事コンテンツの作り方ももちろん変わってくるものではありますが、BtoC の領域であれば今回お伝えしたようなスタイルのブログはすごく良いと思いますし、BtoB であっても目的を採用やブランディングに寄せていくのであれば十分使える方法だと思います。
もちろん、中長期での販売促進効果もあるでしょう。
今日は完全に個人的な趣味範囲だけでピックアップしてみましたが、何かヒントがあれば幸いです。
最近はオウンドメディアやインフルエンサー周りのことなどに対し、いろいろと考察しているので、併せて下記の記事もご覧いただければと思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?