【抱き合わせ】創作大賞2023の感想&『コウレイシャカイ』あとがき
以前から私の記事を読んでくださっているあなたはお久しぶりです。本作『コウレイシャカイ』を機に私を知ってくださったあなたははじめまして。中山翼飛です。
今回の記事はタイトルの通り、先日応募期間が終了しました創作大賞2023への私見と、私がイラストストーリー部門へ応募しました小説『コウレイシャカイ』のあとがきを一つの記事にまとめたお得なセットとなっております。そのため、「お前の小説なんか知らねえけど他のユーザーが創作大賞についてどう思っているのかは知りたい」という方はまず前半部分を読んでいただき、下記リンクから本作をお読みいただいた上で後半に目を通していただくことをおすすめします。
各話リンク
創作大賞2023への私見
まず、創作大賞に応募された皆さん、本当にお疲れ様でした。私も序盤はいろいろな部門をチェックしていたのですが、あまりにも応募作品数が多くなったために途中からイラストストーリー部門しか追いきれなくなりました。読者応援期間はもう少しだけ残っておりますので、引き続き楽しんでいきましょう。厚かましい限りではありますが、スキやフォローをいただけると私もあなたの作品に気づきやすくなりますので、ぜひよろしくお願いします。
さて、私見と呼べるほど立派なものでもありませんが、今回の創作大賞について私が思ったことは大きく分けて三つあります。一つ目は『応募要項をよく読もう』ということ。二つ目は『一次選考ってどうやったら通過できるの?』ということ、三つ目は『SNSの上手さって大事ぢゃね?』ということです。
一つ目
一つ目に関しましては、『第一話にのみ○○部門のハッシュタグを付ける』というルールがある部門で、第一話以外の記事にもそのハッシュタグを付ける方がいらっしゃったのを見て思いました。創作大賞特設ページから各部門の応募作品が新着順ないし最新編集順に確認できるようになっていたのですが、全話にその部門のハッシュタグを付けてしまうと特設ページの部門トップ画面を自分の作品で埋めてしまうことになります。
各部門のトップ画面に自分の作品が表示されれば、それだけで他の方々に読んでいただけるチャンスが増えます。ですがトップ画面を自分の作品で埋めることは、言い方を悪くすれば検索妨害につながる行為です。そのため『第一話にのみ○○部門のハッシュタグを付ける』というルールが設けられたのでしょう。
応募期間が終了する直前になってハッシュタグを外した方もいらっしゃるようでしたが、それがうっかりなら全く問題はありません。ですが故意に第一話以外にもハッシュタグを付けていたのだとすれば、何か釈然としないものを他のクリエイターや読者の皆さんに与えてしまうことになるのではないでしょうか。あるいは、私の考えすぎでしょうか。
二つ目
一次選考はスキ数や閲覧数、コメント、読了率を参考に結果が決まるとのことですが、これはどうしたら突破できるのでしょうか。
スキ数の合計で判断されるのなら話数を多くした方が有利ですし、平均で評価されるのなら読み切りの方が有利です。また、スキはブラウザからアクセスすれば非会員ユーザーとして一人で何回でも押せてしまうため、それに寄りかかりすぎるのも危ういでしょう。さらに、前述の数字だけを考慮されて内容を見ていただけないということがあってほしくはありませんが、応募数があまりにも膨大であるため、いちいち全ての内容を査読するというのも現実的ではありません。
一次選考はどれくらいの数の作品が通過できるのでしょうか。スキ数や閲覧数でいえば私は論外になってしまいますが、審査員の方々に読んでいただくことすら叶わないということになれば、私だけでなく他のクリエイターの方々も腑に落ちないことと思います。もしそうであれば、早期に投稿した方が良いのですから。
三つ目
三つ目は二つ目の後半と被る部分もあります。投稿時期や頻度、回数、自分の作品の拡散の仕方、元々いたフォロワー数等の、作品自体の完成度とは完全に別の要素が評価や新たな読者の獲得に大きく関わってくる。これが今回の創作大賞の特徴です。noteで開催される以上これに文句をつけるつもりなど毛頭ありませんし、これを不満に感じるクリエイターは他の小説賞に時間を使えばいいだけですし、このようなコンテストにおいて自分の作品を広く知ってもらおうとしない理由はありません。その上で私が感じたことは上述の通りです。
自分の作品を読んでもらうためには、他のクリエイターの記事にスキを押し、さらにはフォローをすることが一番手軽かつ効果的な方法だと思います。新たに複数のアカウントを作ってスキを自作自演するのではなく、そのようなやり取りを通して創作大賞が盛り上がることこそが、きっとあるべき姿なのだとも。
ですから、読者応援期間は残りわずかですが、自分の作品が今一つ伸び悩んでいる方は躊躇なくスキを押してみましょう。全てが返ってくる訳ではないかもしれません。ですが必ず返してくれる方はいらっしゃいますし、私だって返します。今すぐではないかもしれませんが、必ず返します。もちろん他のクリエイターの方々は、誰も彼も強力なライバルです。スキを押すのはなかなかハードルが高いでしょう。ですが、自分が応募していない部門の作品ぐらいは、認めてあげてもいいのではないでしょうか。スキをもらって嫌な気持ちになるnoteユーザーはいません。自分を認めてもらいたかったら、まずは自分から他者を認めてみましょう。
何の受賞歴も商業化経験も無い無名の素人が偉そうに講釈を垂れてしまいました。私の表現力ではどうしてもこのような言い方にしかなりません。申し訳ないです。不快に思われた方は遠慮なく記事を閉じてやってください。さらに研鑽を積み、皆さんに受け入れられる文章を書けるようになりたいです。
ここまでこの記事を読んでくださったあなたの作品が少しでも良い評価を受けることを祈って、創作大賞2023への私見とさせていただきます。
以下、『コウレイシャカイ』のネタバレを多分に含むあとがきとなりますので、ご了承の上お読みください。
『コウレイシャカイ』あとがき
最終話の最後にも書かせていただきましたが、改めて本作を読んでくださったあなたに感謝を。自分で書いておいて難ですが、まさかあとがきにまで目を通していただけるとは思いませんでした。ありがとうございます。
反省点
いきなり反省です。
わかりにくい話を拙い文章、それも長けりゃいいという訳でもないのにあまりにも長い文章で押しつけてしまいました。あらすじを見た段階で離脱した方もたくさんいらっしゃると思います。
何、『降霊』って?というか、一文目でTS始皇帝が出てくるとか作者はキ○ガイなのか?素直に悪魔や天使の話を書いとけよ。お前が作った世界観とか設定なんか意味わかんねえよ。読者ウケ捨ててんの?ついていけねえよ。
きっと多くの読者がそう思ったことでしょう。それでもここまで追いかけてくださった方々の寛大さを思うと本当に頭が下がります。
言い訳をさせてください。私は能力バトルが書きたかったんです。能力バトルが書けそうな部門はファンタジーかイラストストーリーのどちらかですが、ファンタジーを読むのも観るのもあまり得意ではない人間が手を出すのはどうなのかと思い、みんなスタートラインが一緒のイラストストーリー部門に取り組むことにしました。
しかし、肝心のバトルがあまり能力バトルになりませんでした。基本的に鹿嶋はステゴロですし、大人達は機械を使いますし、降霊者は自前の兵力を出して物量で押してきますので、タイマンの能力バトルにもっていけないのです。
また、書きたいことが多すぎたのも反省点です。本当はダレイオス戦を疑心暗鬼の情報戦にする予定でしたし、スレイマンの艦隊とド派手な海戦をするはずでしたが、どれも泣く泣くカットです。何よりキャラに申し訳なかったのが、家康をナレ退場させてしまったことと、最終決戦後の富寿満&葛野を描写しなかったことです。せめてあと二万字あれば······。
さらに、創作大賞ラジオで協賛編集部の方のお話を聞いたとき、率直に言ってかなりやべえと思いました。「金髪の子と学生服の子は同い歳くらいかと思うんですが」、「長編だとお題イラストは冒頭にもってきた方がいいのではないでしょうか」、「この二人の関係性を深掘りしてほしい」、その他にもいろいろ仰っていました。全部逆をいってます。絶望しました。創作大賞開始から二日でストーリーを考えて書き始めてしまったので、ラジオの時点でもう後戻りはできませんでした。なので、たくさん応募があるのだから一人ぐらい変なのが紛れていたって大丈夫だろう、と割りきって書いていました。
そんなに早く考えていたならさっさと書き上げろよ。そう思ったあなた、仰る通りです。返す言葉もありません。第六話と第七話の間に一か月ブランクができてしまいましたが、これは実生活が忙しくなってしまったためです。ただでさえ寝る前に少しずつしか書けないのに、それすらもできないほど忙しかったのです。決してリア充アピールではありません。待ってくださった方が一体どれだけいらっしゃったのかはわかりませんが、お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
反省点を挙げるとキリがありませんので、続いて解説に移りたいと思います。
解説(といってもそんなにないです)
出オチもいいところですが、作者がいろいろ喋ることで読者の自由な解釈が損なわれてしまってはいけないので、あまり大したことは言えません。言いたいことだけ勝手に書きます。
鹿嶋とフレイヤの関係性は、『シン・仮面ライダー』の本郷とルリ子をイメージしています。鹿嶋は本郷ほど控えめではありませんし、フレイヤはルリ子ほど人の温もりを知らない訳ではありません。ですが、恋愛関係ではなく信頼関係を築いているという面で、あの映画は大いに影響があります。
お題イラストをいつ回収するかということについては、ストーリーを考える前から最終決戦直前にしようと決めていました。いつまでも回収しないので読者の皆さんを苛立たせてしまったことと思います。すみません。
また、結末も読者の皆さんにとってのど越しのいいものではなかったと思います。磯棟も日咲も蓬莱も救われて、箕篠に希望が見えて、降霊者は全員去った。このようにハッピーエンドを装っていますが、鹿嶋とフレイヤにとってはビターエンドですから。二人が自分を許すことはきっとありませんが、皆さんの中ではどうでしょうか。皆さんの判断を胸に彼や彼女は進んでいくと思います。特に、鹿嶋にとっては苦しい結末にしてしまいました。鹿嶋と磯棟は晴れて両想いになれた訳ですが、まだ彼は救われていません。これからは、磯棟が鹿嶋を救うターンなのです。
根気のある方はぜひ読み返してみてください。セリフや表現の対応が粗雑ながら散りばめられているはずです。鹿嶋の回想での日咲の一人称は『あたし』なのに実際の日咲の一人称は『わたし』なのはなぜか。別れ際に日咲が鹿嶋に向けた四文字は何か。最終決戦の最後のセリフを発したのは誰か。他にも様々なことを考えながら読んでいただけますと、作者冥利に尽きます。
おわりに
本編だけでなくあとがきまで読み終えてくださったあなたには感謝しかないです。本作が何かしらの賞をいただけましたら、それは間違いなくあなたのおかげです。
これからは元々書いていた超不定期更新の連載小説に戻りたいのですが、なかなか実生活が忙しいのでnote自体の更新頻度が落ちるでしょう。そんな中でも、小説以外のエッセイや思いついた小ネタ等もなるべく発信していきたいと考えていますので、引き続きよろしくお願いいたします。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。また何かの作品を通してお会いしましょう。
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