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中山翼飛
2023年6月18日 22:35
「······ってことがあって、絶対あたしのこと意識してるじゃんって思わされたらすぐにやっぱそうじゃないかもってことが起きるんです。もう訳わかんないですよ!」 バスを降りながら磯棟はまくし立てるが、宮沢は一言も文句を言わずに静かに話を聞いてくれた。『市営団地前』という何の捻りも無いバス停の傍では既に人だかりができており、治安部隊が規制線を張って市民に逃げるよう言い聞かせているが効果は皆無だ。