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オンライン授業×不登校 利点と課題


オンライン授業の利点

オンライン授業の利点として、
場所にとらわれず、受講が可能であることです。

学校に行くことが難しい子にとって、
学習することだけが壁になるわけではなく、
学校にいくまでの道のりや教室に入ることへの壁があります。

この壁は、学校にいくことが難しい子だからこそ、
感じる部分があり、とてもストレスがかかり、体力が必要
になります。

そんなときに、オンライン授業として、学びを行える環境があれば、
自宅で学習を行うことができます。

不登校になってしまった子の課題の一つとして、
学習進捗がわからないことや、他の生徒と比べ、学習時間が確保しにくい現状があります。

オンラインでの授業を行うことで、学習を継続して行える可能性が高くなり、かつ学校側も進捗を把握することができます。

学校そのものがストレスである子からすれば、
そのストレスがなくなり、自宅などの安心できる環境での学習が行えることが学びを止めない一つとなり、将来的に差を広げない行動をすることが可能になります。

また、オンライン授業の中でも、発言を無理にさせようとしないこと
わからないことがあったときは、その場ではなく、授業後に回答するなど
プレッシャーをかけないことも大切です。

学校にいかないからといって、ストレスがなくなるわけではありませんし、
学校の授業の様子がみえているだけでも、ストレスがかかります。

少しの強制や、無理に行わせること大きなストレスとなります。
見守る側としては、相手のペースを考える事が重要になります。

オンライン授業の課題

このオンライン授業を行うには、様々な準備が必要です。

・機材の確保

学校側、授業を受ける生徒側の双方が機材を確保している必要があります。
学校側としては、オンライン授業を行うために、通信機器だけではなく、マイクなど音声入力まで確保することになります。学校側にお金の余裕があれば、何の問題もないと思いますが、すべての先生に、もしくはすべての教室に設置することが、良い状態となるため、資金面に余裕がないとできません。

・先生がやり方を理解していること

先生方がやり方を理解していること。
機器の使い方やオンラインのつなぎ方などあらゆる方法を理解しておかなければ、本来の円滑な授業ができない可能性があります。
また、機器をどこにおいて、授業を行うのか。
おく場所によっては、教室にいる生徒が適切な環境で受けることができないかもしれません。

・先生方が時間をより取られる可能性がある

あらたにオンライン授業を取り入れることや、新しい先生が入ってきた場合、最初に学ぶことが増えます。
ただでさえ、時間がないとされている学校の先生方がより時間をとられ、
別の業務、または私生活に悪い影響が出てしまうことに繋がります。

授業をする先生方が、疲弊してしまい、精神面での解決が必要になる可能性が高くなります。

・評価方法について

オンライン授業を行う上で、難しいことの一つとして、生徒の評価をどうするのか。
評価をするうえで、テストや課題をオンライン上での提出にする必要がありますし、成績をつける上で、学校に登校できている生徒側からの疑問や不安がでないような評価をする必要があります。

課題の解決方法

・機器の確保については、学校側で最低限の数で行うこと。
最低限で行うとなると、リアルタイムでの授業が難しい場合もあるため、
録画など様々な方法を行うことで、負担としては減るかもしれません。

・先生の理解については、機器の確保と重なる部分がありますが、
使い慣れているスマートフォンなど使いやすいものを利用し、
対応できるようにしておくことで、PCなどのやり方を覚える必要もなくなります。ただ、録画ができていなかったなどの場合は取り直しも考えなくてはならないため、気をつけなければいけません。

時間の取られ方や評価方法については、私は学校関係者ではないため、わかりませんが、複数での協力や、学校に来れない部分をどうわかりにくい程度にマイナスにするかなど、生徒側が妥協しても納得する評価方法をつくりだすしかないと思います。

さいごに

利点もあれば、課題もあります。
ただ、その中でも、学校にいくことが難しい生徒に対して、
何かを提供することは学ぶ機会を増やすこととなります。

子供に対して、自分でどうにかすることは容易なことではありませんし、行動一つ一つに大きな疲れやストレスがあります。

止まってしまっても、どうにか近しい状態にするために手段を与えることは
大人の一つの役割ではないでしょうか。


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