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「ハリポタ」という深い沼

人は、気づいたら深い沼に足をとられていることがある。

例えば私の趣味のビリヤード。初めてやったのは中学生、自分のキュー(棒、ね。ただの木の棒。ウン十万円したりしますが)を買って本格的に初めてから20年ちょっと経つ。
おカネも時間もそれなりに投じている。それなり、というより、怖くて概算を出すのも憚られるほど、投じている。
でも、これは一生の趣味になりそうなので、まあOKってことにしたい。

最近、「ああ、この沼も、深いな…」と感じているものがある。
ハリー・ポッターである。

高井家は2016年春から2年、ロンドンに住んでいた。
三姉妹は一応、帰国子女、ということになるのだが、たった2年では相当、ナンチャッテ感が強い。
日本に戻れば、英語だってすぐ劣化する(親=私も、ですが)。
なので、英語のコンテンツに触れる機会については、出費を惜しまないようにしている。
という親心を見事に見抜き、長女が最近、せがんできたのが、ハリポタシリーズのオーディオブックである。

(とてもイカすデザイン。最後にまとめてアップしておきます)

(信じられるか…これ、全部CDなんだぜ…)

ダウンロード版なら安く済むような気もするが、こういうモノはフィジカルで買いたくなってしまう派なので、Amazonでポチポチしてしまった。全シリーズで、お値段約3万円。
安い買い物、ではないよなぁ。
でも、三姉妹がみんな聞きそうなので、買ってしまった。

沼の入り口は「100円」だった

我が家に「ハリポタ」がやってきたのは、長女が小学生だったおよそ10年前のことだ。
近所のBOOK OFFでヤケクソのように山積みで投げ売りされていたハードカバー版で、シリーズ第1作から第3作まではすべて1冊100円だった。売れまくって数年たっていたので、古本がダブつきまくっていたのだ。シリーズ後半は供給量が少ないようで、それでも1冊250円。シリーズ全巻で2千円ほどというお買い得物件だった。

ちなみに、このハードカバー版は手放してしまった。
なぜなら、三女に誕生日プレゼントでおねだりされ、文庫版19巻コンプリートセットを買いなおしたからだ。

(闇夜に浮かぶホグワーツ。素敵やん…)

子どもの誕生日プレゼントの値段をさらすのは野暮だろうが、こちらは1万4000円ほどする。
中古ハードカバーから、7倍バイキンマンになっている。

さて、前述の通り、2016年にロンドンに行くと、娘たちのハリポタ愛のレベルがぐんと上がった。ま、本場ですからね。
日本語で先に読んでいるコンテンツを英語で読むのは、ハードルが低い。
ということで、ひとまずソフトカバーで全巻揃えたのは、まあ、自然な流れだろう(タイトル画像がそれです)

現地で買うと丸善ほど高くない。1冊6~9ポンド、7冊で60ポンドほど。円換算で8000円といったところだ。
これを読んどけばいいはずなのだが、ご存知の方はご存知なように、「ハリポタ」商法はエグい。搾りとれるところは、きっちり取りに来る。

向こうの本屋さんで三女が買いたくなっちゃったのが、こちらの大判本。

(イラストが素敵で、良い本ですよ)

こちらは現地で1冊30ポンド。パラパラめくると、お父さんも買いたくなっちゃったので、サクッと購入。
これも、邦貨換算1万2000円ほどとなる。
しかも、帰国までにシリーズが出そろわなかったので、この後、買いそろえちゃいそうな予感がする。続き、丸善で買うと高いだろうなぁ…。

向こうにいる間に、Amazonのストリーミングで映画も全部買った。たしか1作あたり11ポンドぐらい。7作で70ポンドちょいとして、1万円。続編のファンタスティックビーストはひとまずノーカウントとしておこう…。

お値段以上! 聖地巡礼

まだ続きます(笑)
本場ですので、イギリスには「聖地」がございます。
たとえば、シアター街のウエストエンドの素敵な劇場で絶賛ロングラン公演中の「呪いの子」。ハリーやマルフォイの息子たちが主人公の続編のアレです。
ええ、そりゃ、行きましたとも!

(なんという素敵なシアター。内装も素敵です)

前後編を2日に分けて上演する4時間近いステージではありますが、チケットのお値段はこちら。

(右がチケット。左はもう1つの「聖地」のパンフレット)

って、画像小さくて見えませんね。
家族5人で、665ポンドでございます。
えーっと…10万円弱?
滅多に席が取れない人気の公演ですので、しょうがない!
実際、素晴らしいステージだったし、元は取った!
けど、10万か…。

まだまだ続きます(笑)
聖地と言えば、こちら、ロンドン郊外のワーナーブラザーズのハリポタスタジオ
実際に撮影されたセットや衣装がてんこ盛り。丸一日楽しめます。

ええ、行きましたとも!
ご覧のように、三姉妹も大満足。

(投稿のクオリティに配慮して一部加工してあります)

こちら、チケットはお1人様80ポンドほど。私の推計(掛け算)によると、円換算5~6万とみられます。バカ高いお土産ショップでいくら使ったかは忘れました。

と、セコい銭勘定ばかり列挙してきましたが、いずれも「お値段以上」の楽しみやメリットを提供してもらってると思うので、不満も後悔も全くございません。翻訳は酷いけどな。

では、何が言いたいかというと「BOOK OFFの100円から始まる深い沼もある」ということであります。
そして、そんな深い沼に出会えるのは幸運なことでもあろう、と。

なお、ここまで列挙した金額の累計を算出するのは、それプラスアルファ支出している現実を直視したくないので、ご遠慮ください。

ハリポタ万歳!

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ご愛読ありがとうございます。ツイッターやってます。
なお、お好きな方のため、以下、オーディオブックの画像を列挙します。

素敵やん。

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