【一生に一度は見たい!】天才ガウディが残した遺作①
今日はスペインの巨匠アントニ・ガウディについて書いていきます。
・ガウディについて
死後1世紀も経っているのにも関わらず、たくさんの人がガウディの作品を一目見ようとバルセロナに訪れるのは本当にすごいことですよね。
ガウディの作品で最も有名なのは、カトリックの壮大な聖堂、サグラダ・ファミリアですが、実はほかにも庭園、公共建築物、私邸などたくさんの作品を残しています。
ガウディは自然を熱心に学び、自身の建築のヒントを生物の形状からよく得ていたと言われています。
ガウディの言葉で「自然界に直線はない」という言葉もありますが、ガウディの作品にはほとんど直線は使われていません。
「神の作りたもうた自然界」に敬意を払っており、ガウディの作品には生き物のようななめらかな曲線がよく使われています。
また、まるで生き物の様に、建築物を様々な色の木、鉄、ガラス、陶磁器などを用いて、皮の様に包み込んでいます。
そんな設計スタイルから、ガウディは「生きた建築」「生物学的設計」の先駆者とも言われています。
今回はそんなガウディの作品群を紹介していきます。
①サグラダ・ファミリア
まずは外すことができないサグラダ・ファミリアです。
尖塔はまるで海綿のように見えますね。
芸術家たちはこのサグラダ・ファミリアをよく「芸術史において唯一無二の存在」と評してきました。
着工は1882年3月19日。
約140年かかった今もなお工事が続いていますが、ついに2026年に竣工予定と発表されました。
完成が待ち遠しいですね。
②グエル公園
バルセロナの都市部にグエル公園という緑地が広がっています。
上から見ると巨大なアメーバの様にも見えます。
出展:https://www.google.com/maps/place/%E3%82%B0%E3%82%A8%E3%83%AB%E5%85%AC%E5%9C%92/@41.4144948,2.1526945,15z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0x899a0ba01aaace58?sa=X&ved=2ahUKEwjQ-6TtrfrwAhXyyYsBHWHYCrkQ_BIwG3oECG4QBQ
このグエル公園もガウディの傑作の一つとして知られています。
ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家のような建物や
うねるような形をしたベンチ
色とりどりのトカゲなどが公園の中には点在しており、まるでおとぎ話の中に迷い込んだ気になります。
上記3枚の写真出展:https://jp.pokke.in/guellpark/
③カサ・ミラ
この奇抜な家であるカサ・ミラは「ラ・ぺドレラ(石切り場)」という愛称でも呼ばれています。
層になったファサードと石造りの波上になったバルコニーの形は見たことがある人が多いのではないでしょうか。
このカサ・ミラの最上階はガウディ美術館になっています。
この建物も自然から着想を得ているのが見て取れます。
波に削られたかの様な外壁、洞窟の様な内壁、伸びた蔓がねじれた様な鉄の手すりなどなど。
出展:https://en.wikiarquitectura.com/building/mila-house/la-pedrera-casa-mila-antoni-gaudi-wikiarquitectura_026-2/
出展:https://www.viator.com/en-IE/Barcelona-attractions/La-Pedrera-Mila-House-Casa-Mila/d562-a833
④パノット
こちらはバルセロナの歩道に敷かれている舗装タイルです。
プランクトンや微生物、海中植物などが描かれた海中の光景が描かれています。
地元の人々には「ラ・ソパ・プリモルディアル」と呼ばれています。
意味は「原始スープ」。
現在の科学上の通説では、生命は原始スープの中で初めて生まれたとされています。
はるか昔、火山の噴火により多様な化学物質がまき散らされ、雨と雷がずっと続いていた中、海の中で単細胞生物が生まれた、とされる説です。
ガウディの生き物や自然に対する興味ははるか昔まで及んでいたのかもしれません。
こういった背景を知ると、より旅行をするときなどにその建物や作品に興味が出ますね。
コロナが落ち着いたらスペインに行ってみたいものです。
吉村先外