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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」キャストビジュアル撮影をしました

とうとう。。。
明日最終回を迎えるNHKの大河ドラマ「麒麟がくる
みなさん観ていますか?

僕はこのドラマの、キャストビジュアル(第2弾)の撮影を担当しました。


キャストビジュアルとは、登場人物それぞれおひとりずつのイメージカットのこと。
NHK放送センターのスタジオに、照明機材や撮影機材を持ち込みセットを組み、演者の方に収録の合間に来てもらいながら撮影をしていました。

ただやはり、このコロナ騒動の中。
スタッフ一同、ほんとうに細心の注意を払いながらの撮影となりました。

ここでは 麒麟がくる の公式ウェブサイトでのスクリーンショットのみを掲載しますね。
実際の写真は、NHKの公式ウェブサイトよりご覧くださいませ。
個々の写真をクリックすると、大きく見ることができます!

以下では触れられる範囲で、僕から見た(感じた)それぞれの方のことを書きますね。

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長谷川博己さん
長谷川さんの撮影は、複数日に渡った(実際は複数月)このキャストビジュアル撮影の最終日でした。

スタジオに入った長谷川さんは終始口数が少なく、静かに落ち着いた様子。
どんな写真にしたいか伝えると、表情を変えず真っ直ぐにこちらを見て「はい」と答えるのみでした。

しかし実際の撮影が始まると。。。
長谷川さんが発し、投げてくるエネルギーの強さがハンパなかったです。
目に込められた感情が、まるで表現の神が降りてきているかの如く強かった!

コロナのおかげで数ヶ月にわたり撮影が中断したりと、本編の撮影現場は演者さん、スタッフさんにとっては大変なことだったと思います。

ましてや主役とあれば、集中力の削がれるような環境の中で、様々なノイズ、重責によるプレッシャーは、想像できないほどではないでしょうか。

そうした様々な逆風の中で、きっと長谷川さんは戦い続けてきたのでしょうね。


坂東玉三郎さん
今回はもう、玉三郎さんが表現した世界をそのまま撮っています。

というのが、「どんな表情や世界を撮りたいか」これをアートディレクターからセットに入る前に説明してもらうのですが、玉三郎さんほどになると、もう何も必要ないんですよね。

役柄から、その動きまですべて玉三郎さんの中で組み上がっていました。
書き方を変えれば、表現を誘導しなくとも、玉三郎さんにお任せすれば全て完璧なのです。

なので、僕が撮影中に伝えたのは、感情の設定や微妙な顔の向きのみでした。
それ以上何かを言ったら、出てくるものが濁るんじゃないか?と思うほどでした。


ユースケ サンタマリアさん
ユースケさんは入ってきた時から、どこかコミカル。

撮影直前にかけてきた言葉が「あのー。いろいろ喋りますけど、勝手に話してるだけなので、返事しなくていいですから」と(笑)
けれど、そのセリフが面白いこと面白いこと!
スタッフみんな大笑いの中、ご本人は淡々と一人で話していました。

けれどね、これってセリフのように話すことで、表情を引き出しているのです。
ライブ感を持っての撮影は、さすが元ミュージシャン!
そうして撮れたのが、この表情でした。

きっと、どこかシャイな方なんじゃないかなー。
なんか人間ぽかったです。


金子ノブアキさん
僕は知らなかったのですが、ジョニー吉長さん(ジョニールイス&チャー、PinkCloud)と金子マリさん(スモーキーメディスン、金子マリ&バックスバニー)のご子息なのですね。

どちらもロック界の超実力派ドラマー(残念なことに亡くなってしまいました)とボーカリストということで、ご本人ももちろんミュージシャン。
ミュージシャンっぽいフランクさで、優しそうな顔をしています。

まずはセットに立ってもらい、試しの撮影を一枚。
その写った写真を一目見て「おー!かっこいい!」と大きな声のノブアキさん。
嬉しさが顔いっぱいに広がり、目が輝いています。
この表情がとても印象的でした。

きっと中から湧き出してくるエネルギーが高いんだろうなって。


戸田愛菜さん
この人は、驚くほど聡明な方でした。

16歳とのことですが、こちらの欲しい世界を伝えるとそれを咀嚼し自分のものとして表現してきます。
その表現が揺らぎなく安定しているんですよね。

今までも沢山の10代20代の俳優さん女優さんを撮ってきましたが、かなり印象深かったです。

童顔で可愛らしいのですが、かなり凄い人と見ました。

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本当は全ての方を、こうして書きたいところなのですが、流石に長いのでやめます(笑)

テレビや芸能というと、華やかに見える世界ではありますが、みなさん本気になって表現をし、良い作品を作っています。
それはスタッフも同じで、みなさん懸命に物作りをしています。

僕が関わったのは、このキャストビジュアル撮影のみでしたが、現場の雰囲気を少しでも伝えられたらいいなと思って書きました。

もう最終回となってしまいますが、みなさんどうぞお楽しみに!

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」公式ウェブサイト
https://www.nhk.or.jp/kirin/

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