MBAとMFA
「The MFA is the new MBA」
MFA=芸術学修士は新しいMBAである。
と言われているらしい。
MBA=経営学修士。経営学を学んだ人。
(Master of Business Administration)
MFA=芸術学修士。アートを学んだ人。
(Master of Fine Arts)
読まずに放置していた2冊を読んでみた。
(1)MBAの本
MBAは、働くときの共通語。
仕事の定石(最上とされる方法や手順)。
問題解決の思考。問いの立て方。
情報収集。判断基準。優先順位。
本当に欲しいものは何か。
本質的なニーズは何か。
発見と解決。
問題が見えれば、必ず手は打てる。
ビジョン、戦略、オペレーション(実践)。
先見力、革命力、巻き込み力。
価値を提供し、結果を出す。
実践力強化の「3つの継続」。
(1)基本的継続(反復)
・挨拶
・ホウレンソウ(報告・連絡・相談)
・5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)
などの基本の徹底。
(2)改善的継続(進化)
・知恵やアイデアを出し、
コツコツと改善を積み上げる。
(3)革新的継続(不連続的変化)
・地道で愚直な努力により、
飛躍的な変化を生む。
選択と集中。やらないことを決める。自分に不足している能力を自覚し、人に任せる度量をもつ。やることを決めたら、それに集中する。わたしがやるべきことを決める。
問題は、私を強くしてくれる絶好の材料。
Stay Hungry,Stay Foolish.
挑戦的な目標に向かい続けることは、時として愚かに見えるけれど、貪欲であり続けることが大事。
「ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門(著:早稲田大学ビジネススクール/日経BP社/2012年)」
(2)MFAの本
美意識を鍛える。
千利休、羽生善治、谷川俊太郎のように。
・観察する。
・考える。
・ルールやシステムや分かりやすさを疑う。
・伝わる言葉や比喩を選べる知性を養う。
美意識には、倫理観や誠実さも含まれる。
「それ」は、美しいかどうか。その感性を育む。
「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」(著:山口周/光文社/2017年)」
MBAもMFAも、どちらも大事なことばかり。
MBAが共通言語として普及したからこそ、MBAだけでは結果が出にくくなった。同じ思考で、同じような選択と実践をしても、新しい価値は生まれない。他にはない価値を提供するには、美意識が必要となった。…ということらしい。
共通言語を知らないと、ますます取り残される。英語やMBAは、基礎の基礎なのだ。学ぶことは、まだまだあるのだ。
だけど、時間は有限。
わたしは、何に集中する?