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家族は砥石

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『心を軽くする言葉』(文庫ぎんが堂)です。その中から「人生の三つのテーマ」という題でブログを書きました。

本書の中に「家族は砥石」という心に響く文章がありました。

《「夫が砥石」「妻が砥石」「子どもが砥石」。「砥石」が一つできたことで、「私」という人格は磨かれる。》

親子関係や夫婦関係の相談を受けるとき、私はよく「砥石」という言葉を使います。最近は知らない人もいるでしょうが、砥石とは、刃物を磨く石のことです。結婚とは「夫という名の砥石」、あるいは「妻という名の砥石」を手に入れたということでもあります。

夫婦という名の“共同生活”では、食べ物の甘い、辛いという感覚さえ同じということはありません。温度が何度のときに暑くて、何度のときに寒いかというのも夫婦の間で違っていることがあります。

これらの一つひとつの感覚を、少しずつ相手の側に近づけていく。お互いに「砥石」となって、研ぎ合い、磨き合っていくのが“夫婦”という関係ではないでしょうか。

「子どもができる」ということも、やはり一つの「砥石」を手に入れることです。たとえば、子どもに対して怒ったり、イライラしたりすれば、子どもはそのように“刷りこみ”をされ、親の真似をして育っていきます。

そうしないために、親が「どんなときでも、怒ったり、怒鳴ったりせず、笑顔で話すように」と自分自身を磨いて“人格者”になれば、子どもも呼応して“人格者”になります。親子の間でも「お互いに砥石である」という関係は成り立っているように思います。

家族だけでなく、「仕事」も「人間関係」もすべてが砥石となる。仕事でも、人間関係においても、「イライラしないこと」「怒らないこと」「愚痴や文句を言わないこと」「不平不満を言わないこと」「泣き言を言わないこと」というのが、砥石となる。

「家族は砥石」という言葉を胸に刻みたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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