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『カ・ケラ・ケラ』

ときめいた雪が雨粒になって
迷いなく頬を滑り落ちる

月面の渚は季節外れで
こぼれた溜息が寄せては返す

書き換えた手紙 止まる筆先

唇を火傷させた紅茶も
今では歯の裏を冷やすほど

寒さで震える雨粒
白く白く白く舞い散って

©️ 2019 HIRONORI

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