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『4』

咲き揃ったライラックが揺れて
おおまかにオモテを知る
若葉の匂いが擦り抜けて
なんとなくウラを知る
アラートなんか鳴りやしない
自分だけの歩き方で歩く

水晶体に描く風景
鼓膜踊るロックン・ロール
時止まるアノ娘の残り香
喉元で躊躇った言葉

スレイプニルの如く闊歩する
北国の冬の記憶は溶けて
さらり夏風に好奇心が靡く

©️ 2019 HIRONORI

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