『諦めた夢に恋している』2019.11.2



時計台の針は止まっていた. 僕は僕のまま
で、君は遠くを見ている。  あの日の.
流れない排水溝のようだった. ドアノブの外
れたドアの覗き窓, 忘れられていく. 僕は僕
のまま.         「いつかね」.
微笑んだ。
  枯れていく才能  ,
海の向こうに届かない熱.
背表紙の黄ばんでいく写真集,
忘れられていく  。
君は遠くを見ている。瞳。
車体が傾けばたちまち,   駅は日々を誘う.
君の声を待っている。   あやまち.
見過ごしていた, 君の声と。 線路。
君のみていたあの場所へ. 僕.の声.が,
遠く.   遠くへいけ.  僕.の声.が .
君のみていたあの場所は, 僕の触れられる何
処かにあるだろうか。  遠くへいけ,
揺られている。    君を想う気持ちも。




かなしいのが文面から滲み出てしまっている気がします。あかるいのもかきたいぞ。

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