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【第16話】本当にやりたいこと、自分にできること。

どうも、川瀬です。前回で苦しかった駅伝主将の1年間を終えました。

今回は引退しようと思った僕が続けることになった理由編です。
10月13日の箱根駅伝予選会で敗退した僕らは次に向かって動き出すために10月15日にミーティングを行いました。
そこでチームの引き継ぎをするのですが、1個下の学年の駅伝主将を決まらない。そして後輩たちは僕がチームに残ると思っている。なぜか次の駅伝主将が決まるまでチームを仕切る流れになってしまいました。

当時11/3にマイルリレーに出る予定で、多少は走る予定だったので、朝練に出るのはめんどくさかったですが、そこまでならいいかと思いながら引き受けました。

この駅伝主将を延長した2週間が大学陸上生活の肝でした。

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予選会後、一段落した僕をたくさんの人がご飯に連れ出してくれ、たくさんの人と話す機会がありました。引退する気満々の自分は4年間を振り返った話をたくさんした気がします。

怪我とブランクで棒に振った1年生。解剖実習で忙しかったにも関わらず3000mSCと5000mで大幅自己ベストを出した2年生。
トラックとロードのバランスが分からず、全てが中途半端でうまく行かなかった3年生。そして個人種目に犠牲を払ってでもチームを引っ張ることに捧げた4年生。

たくさんの人と話して、たくさんのことを考えさせられました。そしてなぜ筑波大に来たのかを考えたときに、箱根にも行けていないし、何より悔しい思いで終わったインターハイの3000mSCで、まだ何もしていないことに気付かされました。

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箱根に対しては頑張りましたが、3000mSCに関しては2年の春シーズン以外、きちんと練習をした記憶がありませんでした。そして2年の7月に出した9'01で自己ベストは止まっていました。3回出場した関東インカレは予選敗退、全日本インカレには出場すらできていませんでした。

また4年間振り返る中で、大学3年は最上級生になる一歩前として、大学4年は最上級生として、チームに必要なことは何かを考え、探し求めているうちに自分を見失っていることに気が付きました。
これはもしかしたらチーム練習がしっかりしているチームにいる人には当てはまることではないでしょうか?
当時エースの相馬と池田が練習の中心でした。この2人がレースで1番走れており、練習も出来ていたため、この2人に合わせられるようにチームを、自分を動かしていました。もちろんチームの練習は簡単に限界を超えられ、ハマれば一気に成長もできるので、間違ったことではないのかもしれませんが、そこに合わせることに一杯一杯になってしまい自分にその時必要なことが考えず分からなくなっていました。
しかし自分は大学4年生で、相馬や池田の行う練習に1年間本気で死ぬ気でぶつかり続け、自分は練習はそこまでは詰め込むのは無理だということを悟りました。

ここで初めて練習メニューを立てる際に足し算ばかりだった僕が引き算ができるようになりました。これは病院実習が始まり、チームの練習を全部やらなくていいんだと気付けるようになりましたし、練習1つ1つの目的がさらにはっきりさせられることに繋がりました。

そんな自分の気持ちと新しい考え方に気が付けました。

駅伝主将を延長し、当時チームの雰囲気に抗って引退するとも言えず、なんとなく走って試合に出て
10/3 3000m:8'38
10/11 5000m:14'59
11/24 10000m:30'39
と凡走を重ねていましたが、11月末にようやく心も体もエンジンがかかりました。3000mSCを走るのに10000mをちゃんと走れるスタミナは必要だと思っているので、12月にもう一度10000mのリベンジへと向かいます。


いよいよ僕の大学陸上の第2章が始まります。

そして12月。今まで2ヶ月の病院実習は気休めだったのかなというくらいハードな実習が4週間続きました。しかしチームのことに捉われず、気が楽になった僕は1人で行う平日の練習とみんなとできる休日の練習を上手く調整し、調子を上げながら練習を積み上げます。
そして12月23日、苦手な雨の中でのレースでしたがついに10000mで29分台で走ります。

何かが報われた、自分は頑張ってないわけじゃなかった、そう思わせてくれた29'54"50でした。

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・振り返り
前回引退宣言をした僕でしたが、駅伝主将をやった性でしょうか、チームを崩すようなことは出来ないため、気まずくないように2週間ほど駅伝主将を延長し、チームを仕切っていました。
しかし練習には身は入らず、各自ジョグの日はジョグはせず、友達と飲み歩いて遊んでいました。息抜きは大事ですが、当時を思い出すとただ現実から逃げているみたいな気がします。

さて、そんな自分ですが陸上競技を、ふとした瞬間に思い出してしまいます。
それは4年間切磋琢磨した同期や大学院に残って競技を続けた2つ上の先輩が筑波を去ってしまうという事実です。
その年の9月全日本インカレで2位になった才記さんレースであったり、ラストイヤーの同級生の活躍は輝いていてカッコ良かったです。

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そしてそこに一緒に辿り着けなかった自分に、まだ諦めきれないものを感じました。

そしたら「お前、まだやれんだろ?」なんて言われている気がして、走り始めることができました。
腐っていたと呼ぶには少し短い期間でしたが、色んなことを考え、気付かされた大事な時期でした。

ただ12月の試合で大外しをしていたら本当に辞めていたかもしれません。陸上を始めた頃から大一番で外さないのが幸いしました笑 

ちなみにこの試合後、箱根駅伝に出場する相馬の練習パートナーとして練習に付き合い、相馬が最終調整に入ったタイミングでチームの練習に合流し、年末恒例のエンドレスリレーに参加しました。案の定肉離れをしました。
練習を詰め込めないんです笑

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さて、今後は新しい考えや気付きを実践していく大学陸上第2章です。ぜひ楽しみにしててください!!
というわけで下積みの4年間(長い!!!!)は終わりです。
次回は3000mSCやるぞと決めた人間がハーフマラソンで大幅自己ベスト出します(?!)。お楽しみに✨✨


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