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薬に頼らない生活を目指して始めたこと

医者不足が深刻

2018年頃から『健康』というテーマが自分の中にありました。
いや、もうちょっと前からかな?フランスに来てからかもしれません。
フランスでは「かかりつけのお医者さん」を見つけるのが大変で、私もパリから地方都市に移住した時に、なかなか見つからず苦労しました。
何件か回っては「一杯だから新規は受けません」と断られ、紹介してもらってやっと見つかったのです。

フランスの医療機関は面倒で、例えば皮膚科に行く場合は、かかりつけのお医者さんを通さなければならず、その後に自分で皮膚科に予約を入れるようになっています。
薬も処方箋を書いてもらって、薬局で受け取ります。医院には薬剤師はいないので。
血液検査も処方箋を書いてもらって、Laboratoire d'Analyses Médicalesというラボに行って採血してもらわなければなりません。しかも結構混んでるんです。
こんな感じで、フランスで医療を受ける場合は、かかりつけのお医者さんが必ず必要になります。

医者不足は年々進んでいます。一般医の予約がすぐには取れないし、ましてや皮膚科や眼科、歯医者に至っては3ヶ月待ちもざら。
予約が取れても、予約の日にはもう治っていたりなんてことも何度かありました。
新型コロナの影響でますます医療機関を利用するのが面倒になってきています。
先日、パリでは医者達がストライキをしていたとか。。。。

ならば「医者のお世話にならないように日頃から健康な体を維持できれば良いのではないか」と考えるようになりました。


フランス人は薬に頼り過ぎ

「フランス人は薬が好き」というと、ちょっと語弊がありますが、薬に頼ろうとする傾向が高いと思います。
医者が処方箋を書いてくれた薬に関しては、ほとんどが保険でカバーされます。
日本では服用期間に応じて薬が出されますが、フランスでは箱ごと出されるので、使い切らなかった薬の箱が溜まってしまいます。そして種類も多い。
義理母が毎日いくつもの薬やビタミン剤などを服用しているの見る度にびっくりします。大きな問題を抱えているわけでもないのに、それほど服用する必要があるのだろうか?と。

そしてここ最近よく聞くのが、薬の在庫不足です。昨日も鎮痛剤としてよく服用される「Doliprane(ドリプラン)」が薬局で貰えなかったと近所の人が話していました。
それほど多くの人が常備している薬の一つで、処方箋としてもよく出されます。
即効性があるだけに、常用は避けたいところです。
私はこの薬を使用しないようにしています。

フィトテラピー(植物療法)に出会う

今こそ化学薬品に頼らずに生活する術を身につける時ではないかと勝手に思っています。
冒頭にも書きましたが、「医者のお世話にならないように日頃から健康な体を維持できれば良いのではないか」をどうやって実行しようかと色々探している時に、偶然フィトテラピー (植物療法)の本に出会って、非常に興味を持ちました。
この本、実は夫がたまたま買ってきて、直感で「これは使える!」と思ったんです。自然の偉大な力と私達の自己治癒能力を使かわない手はありませんよね。

偶然見つけた本、MA BIBLE DE L'HERBORISTERIE 植物療法の手引き的本です。
植物の種類、病気や怪我の種類別に詳しく説明されています。本自体も美しいが、中身も素晴らしい。

この本の共同著者であるCarolineさんは若きフィトテラピストで、近代的なフィトテラピーを広める活動をしています。
アトリエやセミナーを開催していて、私もオンラインで参加したことがあります。彼女はダイナミックで、情熱に溢れている女性。テレビ番組にもいくつか出演しています。
先ほど触れた鎮痛剤のDoliprane(ドリプラン)を使うのは最終的に必要な時だけで、鎮痛剤を使う前に植物療法で回復は可能であると説いています。

先日、ダニエル叔母さんのところに寄りました。彼女は30年前から自然の薬である植物療法を実践してきた人です。彼女が愛用している本も紹介してもらったので、すぐに注文しました。

こちらがダニエル叔母さんから紹介してもらった本、Secrets d'une Herboriste
昔からある本で、かなり分厚いです。

昔の人達は身近にある植物を薬として治療に用いていました。胃もたれ、眠れない、肌荒れなど、初期の段階に植物療法を用いれば、薬に頼らなくても症状が良くなると私が実際試してみて実感しているところです。
体質改善や予防に使用するという意味では漢方と同じような効能かと思います。

もちろん医者や薬が必要な場合もあります。でもちょっとした不調などは薬を飲む前に自然の力を借りて治すことが可能なんですよね。
何も加工されていない、自然の植物を煎じて飲む、シンプルな自然の薬です。

外からビタミン剤やサプリメントなどを飲むことよりも、季節の新鮮な食材を使って料理したものを食べるほうが自然だし、体も喜びます。
あれこれ加えるよりも、先ずは要らないものを出すこと(デトックス)をし、その後で必要なビタミンなりを摂取した方が効率的だと思います。その為に薬草は使えます。

植物療法には飲む、塗る、香ると3種類の方法があります。
その中で、直接体に入る、飲むTisaneを極めていきたいと思います。
Tisaneはフランス人の間ではとても馴染みのあるもので、種類も豊富なので助かります。


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