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えとことば

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朝のかなしみ

朝のかなしみ



朝の かなしみ

さらんさらんと

花があちこちに さいていて

山の力

山の力

山 いつも そこにいて

どーん

やぁ 山よ

山と目を合わせると

いろんな決まりやら 文句やら

思い込みが

この 小さな小さなわたしの中にしか

いない ってこと

はっきりと感じて 

あは と はずかしくなったり

恥ずかしいなんてのも なんて 小さいんだろう

ねぇ 山よ

嵐のあとは濁って

嵐のあとは濁って



嵐のあとは濁って

潜っても 潜っても

同じ景色

嵐のあとにじっと

しずかに ひとりで 座ってたら

また

澄んで

澄んで

いろんな生き物見えてきて

みどり

みどり

みどり

あたえられているということ

おちてきた 果実

ただ純粋に

ただ純粋に

ただ 純粋に

ただ それだけ



くも

そら

のはら

ながめながら

ただ 純粋に

ただ それだけの ひるね

ただ 純粋に

伸びをする

からだ じっかん

からだ じっかん



からだ じっかん

サーカス とぶ はねる おどる

その きんにくと ほね

からだ じっかん

ここにいる あるく わらう

いきを すう はく

からだ じっかん

わたしも からだと ここにいる

わかってるのかわかんないけど

わかってるのかわかんないけど



わかってるのか わかんないけど

たしかにまぁ かんじるというか

あたまでわかってるけど

やっぱり こころがさけぶんだ

いつのまに

いつのまに

いつのまにか 満ちてきて いっぱいになる

いつのまにか 去っていく あとかたもなく

その きいろ

その きいろ



はじめて 育てた ひまわりの

その きいろ

みちみち ふくらんだ 蕾から

こぼれだしてくる

その きいろ

堂々と真っ直ぐなくせに

ああ 雲は遠いですね なんて

空を見上げて溜息ついてる

その きいろ

満ちあふれる庭で

満ちあふれる庭で



世界はいつも みちている

すって はいてを くりかえし

調子が悪いときは 

すって はいてが うまくいかないときだから

ただ 木にもたれて

木の

すって はいてに 耳をすませて

いつのまにか また 満ちあふれていく 

ねこの しんぱいごと

ねこの しんぱいごと



ねこの しんぱいごとを 一身にひきうけて

わたしは 西の空に ため息をつく

きのうの おおつぶの

きのうの おおつぶの

きのうの おおつぶの

あの おもくるしい かたまりから

ふってきた

ごおりる ごおりる おもいおと

もったいぶらせてから ふってきた

あれ

きのうの おおつぶの

なんだったんだろうか

おもくるしいかたまり くろい おとさせて

みずの まちのうえに いた

おおつぶの ふらせてから かるくなったのかな

あさには もう いなかった

きのうの おおつぶの けはいだけ のこして