「言いたいことが、言葉にできない」には、2種類ある。
私の講座やセミナーに来られる方は、全員がこうおっしゃいます。
「言いたいことが、うまく言葉にできません」
「まだ、言いたいことが、言葉にできていません」
毎日、「言いたいことが言葉にできない」の相談にのっていて気づいたこと。
「言いたいことが言葉にできない」には、2種類ある。
1.自分の中で言いたいことは(ある程度)明確にあるが、それが相手に伝わる言葉になっていない
1つめは、自分の中である程度、「こんなことが言いたい」が明確になっていて、でもそれが、自分の中でピンとくる言葉になっていなかったり、
相手に伝わる言葉になっていない、というパターン。
この場合は、まず、「自分がピンとくる言葉」にしてから、
それを「相手が知りたいこと」に変換する。
(自分の中でピンとくる言葉が、相手が知りたいこととは限らない)。
2.自分でも、自分が何を言いたいのか、わかっていない
2つ目は、自分でも、何が言いたいのか、よくわかっていないパターン。
この場合は、まず、
自分が
● 誰に (伝えたい相手)
● 何を (テーマと主張)
● どうやって(手段・方法)
伝えるかを、ひとつひとつ、明確にしていく。
まだ、ぼんやりとしていてもいい、言葉になっていなくてもいいので、頭の中に浮かんだことを、口に出すか、書き出すか、どちらかをしながら、拾い集めていく。
「なんとなく、言葉にできない」と言う人は、口に出したり、書き出したりしていないことが多い。頭の中だけで、考えていると、ずっと同じことを考え続けてしまう。口に出すか、書き出すか。
そうして、自分の中で「言いたいことが明確」となったら、それを、「相手が知りたいこと」に変換する。
この、「自分の中で言いたいことを明確にする(自分がピンとくる言葉にする)」「相手が知りたいことに変換する」という過程をすっ飛ばして、
いきなり、キャッチーな言葉を作ろうとしたり、バズるタイトルを書こうとしたりしても意味はない。そういうことをすると、誰かが書いても同じになる。「自分である意味」がない。
言葉にすることは、自分の輪郭を作っていくこと
言葉にすることは、自分の輪郭を作っていくこと。
そのためには、自分の中から言葉を出してくる必要がある。深く自分の中を見つめもせずに、何処かから借り物の言葉を引っ張ってきていては、自分の輪郭など作れない。
誰が書いても同じ文章になるだけ。
自分の思いを言葉にしたい方へ
言葉で仕事を作るメルマガ
思考の過程は音声配信で公開中
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?