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「何者か」になってからではなく、「何者かになっていく過程」を発信しよう。

何者かになりたい。
ずっとそう思って生きてきました。

小学校の卒業文集には「自分にしかできない仕事がしたい」と書いていました。

社会人になってすぐの頃(2004年ごろ)、「ブログ」がまわりで流行り始めて、日々のつぶやきのようなブログを書いていました。会社員としてコピーライターをしながら「いつかは自分の名前で仕事がしたい」といつも思っていたような気がします。

今は、誰もが手軽に情報発信をできるようになり、ビジネスマンでもメディアに出て有名になれる。若手でも、大学生や中学生でも、界隈で有名になれる。

「何者かにならないといけない」という時代の空気圧も感じます。

でも、ブログやSNSを通してゼロから仕事をつくってきて思うのは、
「何者かになりたい」と思うその「過程」こそが「コンテンツ」だということです。


マスコミだけの時代は、完成形が求められた


ブログやSNSが登場する前は、自分や自分の商品・サービスを広く人に伝えるためには、マスメディアに出るか、広告を打つしか方法がなかった。

お金をかけて広告を出すか、テレビや雑誌に取り上げてもらえるようにアプローチをするか。

マス媒体(テレビ、新聞、雑誌、ラジオなど)は、「完成形」が求められる。

新商品をリリースしました。
こんなに活躍している人がいます。

すでに出来上がったものを披露する形だ。

でも、自分のメディアでは、「完成形」である必要はない。

「すごい誰か」になってから発信しなきゃいけないルールはないのだ。

初心者には、初心者にしか書けないことがある。
その道ウン10年の巨匠には書けないことが書けるのだ。

「もっとすごいことを書いている人がいるから」という遠慮は何も生み出さない。


人は人の成長ストーリーに魅かれる

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小説でもドラマでも漫画でも映画でも、人気があるのは「主人公が成長していくストーリー」だ。人はそこに自分を重ねる。


私もこんなことがあった(気がする)なぁ。
俺もこんな風になれたらいいのに。

ハードボイルド作家、大沢在昌さんの著書『売れる作家の全技術』によれば、

・主人公に変化のない物語は人の心を動かさない ので、
・作家は、主人公に残酷な試練を与える
そうだ。

私たちが今苦しんでいたり、上手くいかないのも、チャレンジして失敗したことも、全部「自分というコンテンツを面白くする試練」なのかもしれない。

そう思うと、どんな失敗も怖くなくなる気がする。
何があっても「あ、ネタが1つ増えた」「また自分の物語が面白くなった」なのだ。



もし自分が『情熱大陸』や『プロフェッショナル仕事の流儀』に出るとしたら?


私はいつも妄想している。もし自分が『情熱大陸』に出るとしたら。『プロフェッショナル仕事の流儀』で特集されるとしたら。

どこから話が始まって、何がターニングポイントで、何がクライマックスで、ラストシーンはどうなるのか。

私はどんな風に紹介されるのか。どこに視聴者は共感するのか。

視聴者が共感するポイントは、多くの場合、どん底から這い上がってきた軌跡だろう。

・うまくいかないことがあった、
・なかなかブレイクせずにもがいていた、
・どうしていいかわからず途方に暮れていた

そこからの快進撃。工夫。突破するためのアイデア。マインド。

それを伝えるから、人は共感する。ドキドキする。ハラハラする。

でも、多くの場合、人は自分の「軌跡」を忘れてしまう。
その時の気持ち、その時に頭の中にあったアイデア、苦しかった思いも、悔しさも、のど元過ぎれば消えてしまう。

だから書いておく必要があるのだ。だから発信して残しておくのだ。

そして、成功した「いつか」のためではなく、苦しんでいる「今」だって、自分のストーリーが誰かを救うきっかけになるかもしれない。



完璧じゃない自分を発信していく意味

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「すごい誰かになってから」「もっと○○ができるようになったら」

そんな風に思っていたら、いつまでたってもその時は来ない。

今、パッとしなくても、モヤモヤしていても、上手くいかなくて苦しくても、それは全て「前夜」なのだ。

今があるから、この後のブレイクが来る。そう思えば、今の思いをそのまま発信していくことに意味があるとわかる。

YouTubeで超有名になった起業家や、テレビにバンバン出ているその業界の有名人は、「フツーの人」からは遠すぎる。

凡人である自分はなかなか共感できない。であれば、「少しだけ先を行っている人」の方が参考になることはたくさんある。

自分は誰かの先を行っているというほどでもない、なんて思う必要はない。

1年前の自分と比べれば、今の自分は先を行っている。「あの時の自分に教えてあげたいことを書く」それぐらいでもいいのではないか。
それが誰かの励ましになったり、ヒントになったりするのだ。


私の場合はどうだろう?と思った方は、この本のワークをやってみてください。



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