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「自分にもできそう!」という気分をつくる
自分のビジネスや、やっていることの良さを伝えたい!もっと売れる人になりたい!と思って情報発信をしていると、
いつの間にか、「ハードルを上げている」ことがよくある。
私自身もそうである。
「わからないもの」は伝わらない
人は基本的に「自分が興味のあること」にしか興味がない。例えばネットの文章の場合は、知らない単語が2つ出てきたら脱落する、と言われている。
よっぽどそのことについて勉強しよう!と熱量が高い場合は、単語をググったり調べたりするだろうが、ネット上でフラッと見かけた文章だと、何度もググったりはしない。自分には難しい、関係ないとプイっと去られる。
もっとすごいことを言わなきゃ、の罠
発信している同業者をみていると、「同じことを書いてもしょうがない」「自分はもっとすごいことを書かなきゃ」「詳しいと思われたい」
というような欲が出てくる。人が書いていないことを書きたい、専門家だと思われたい、同業者と差別化したい
そう思って書いていると、どんどん「専門家の深い穴」に陥ってしまう。そのことについてよく知っている人にだけしかわからない、マニアのためのマニアな話。
もちろん、マニア向けの話が悪いわけではない(そこにはそこのニーズがある)が、入り口に立っている人、ドアノブに手を伸ばしかけた人は「自分には関係ないな」と思って静かに去っていく。
また、発信を続けていると、「以前書いたことだから書いてはダメ」みたいな気持ちになることもある。同じことを何回も書くのもな〜と。でも、誰かの発信を全て覚えている人などいない。大切なことは何度言ってもいい。
はじめっからすごい人だからできるんでしょ、の落とし穴
人は自分の変化を知りたいものなので、「自分と同じように悩んでいた人(自分と同じような状態だった人)」が「こんな風になりたいと思っていた理想の姿」に変化していく様に惹かれる。
元から美人な人が、さらに美人になった、というのを見せられても、はぁ、そりゃそうだよね、となる。(観賞するにはいいが、自分にもできそう!とは思えない)
これ、頭で分かっていてもなかなか難しい。
たとえば、私も自分で講座をやっているので、講座の受講生さんの変化を伝えたくてライブ配信をしたり、メルマガを書いたりしている。「こんな風に変わったよ!」ということを伝えたくて書くわけだけど、意識していなくても、だんだんと、「すごい変化を伝えなきゃ」「これをやれば(ここに来れば)すごい変化が起きるんだということを分かってもらいたい!」という気持ちになってくる。
こんなことができるようになった、こんな風に変わった、売上が、反響が、と変化を少しでも多く伝えようとしていくうちに、みている方からは「いや、もともとすごい人だからできたんでしょ」という感想をもらうことがある。
できたこと、すごい変化、にばかりフォーカスしていくと、「小さい変化」だったり、「はじめはできていなかったこと」や、「できなくて困ったこと」などが伝わらなくなる。
でも読者が知りたいのは、そういう「小さな変化」だったりもする。すんごい人の凄すぎる話に自分を当てはめられる人は少ないのかもしれない。
ハードルを上げるか下げるか
かと言って、「誰でも、すぐに、かんたん」と言葉で伝えるだけでは相手の気持ちは動かない。
誰でもかんたんにすぐにできるのであれば、その実例を伝えるか、根拠(なぜそれができるか)を伝えたい。
私にもできそう、俺でもできるかも!という気分を醸成するのは、「だれでも・かんたん・すぐに」という言葉ではない。
誰でもできます、かんたんです、すぐに結果が出ます、という言葉に集まってくる人は依存的だったり、熱量が低かったりする。
ドアの前に立っている人に入ってきてもらうために
まだそんなに関心が高いわけではないが、ちょっと興味を持った、という人にドアを開けて入ってきてもらうためには、ハードルを上げすぎないことが大事。それには、たんに「誰でも・かんたん・すぐに」できるとアピールするのではなく、
私と同じようなな状態だった人が、こんな風に変われるんだ!というリアルな例を見せること。
そこに集まって変化を楽しんでいる人たちのリアルを見せること。
すごいことを書かなきゃと思って、知らない間にハードルを上げすぎていないか? 意識してみると、書くことが変わるかもしれない。
この人に伝えたい!と思う相手に伝わる文章の書き方は、この本に書きました
講座を受けて変化したリアルな体験談は、こちらのグループでライブ配信しています
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