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みんなって誰?


みんな、「みんな」が好きだなぁ。


「え、出版するのに○○しないんですか、みんなやってますよ」
みんなって、誰やねん。


「ママ、ゲーム買って。クラスのみんなが持ってるから」
みんなって誰なの、名前を言って。
と同じレベル。


「みんながこういう風に書いているから、なんとなく真似してました」
文章講座をしていると、そんな声もよく聞く。
「みんな」って誰だろう?


文章は「みんな」に向けては書けない


文章を書くときは、実体のない「みんな」を意識するんじゃなくて、
本当に自分が届けたい「たった一人の人」に向けて書く。


「みんなは」とか「世間では」を気にしだすと
怖くなって、何にも書けない。


キャッチコピーを書くときは、
自分の業界の中で「みんな」が書いていそうなことは書かない。


なんとなく化粧品業界っぽい言葉、
なんとなく子育て講座っぽい言葉、
その業界で使われがちな言葉を組み合わせていくと、
それっぽいキャッチコピーがはい、出来上がり。


それっぽいけど、他の誰でも書けるもの。
商品名や企業名、名前やロゴを変えても成り立つ言葉。


それでほんとうに、いいのかな?


「みんな」がしているなら、あえてしない。
「みんな」が使っているフレーズは、もう書かない。


そんな風に生きていきたいなぁ、私は。

実体のない「みんな」の亡霊に惑わされずに、
顔のある「人」を見ていたい。


あなたは誰かの「劣化版」ではない。


その業界の人がみんな言っているようなことを言っても、選ばれる人にはなれない。
売れている人は、その人の言葉だから、売れている。


後から同じ道を走って、同じような言葉を使っていては、永遠に追いつけない。


「売れている人のマネをすればいい」とよく言われるが、言葉はマネではいけないと思う。


同じなら、先を走っている人の方が選ばれるだろう。安価版、劣化版になってしまっては、自分がもったいないのだ。


業界の人がみんな使っているような言葉を、なんの疑いもなく、なんとなく使っている。


これをすればこうなります、こんないいことがあります、が他の人と全く一緒。


「自分らしく生きたい人へ」「生き方に迷っている人へ」。昨日も今日もネット上に溢れている同じような言葉たち。


変わりたい人よりも「相手を変えたい人」が、飽和している。


自分の言葉で自分だけのビジネスを作っていく方法を書きました。

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