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初めての一人旅 in 北海道 ②

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(↓序章)

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朝8:00。羽田空港から飛行機で約1時間半。
新千歳空港に着いた。


最初の感想、「え!!雪ダー!!」(小学生)


生まれも育ちも南九州の私。
北海道って本当に雪積もるのが日常なんだ〜と感動しながら、
早速お目当てのものをゲットしに早歩きで向かう。


その名も「びえいのコーンパン」!!


コーンパンコーンパンコーンパンコー、、と頭の中はコーンパンでいっぱい。

同じところを3周くらいしてようやく発見。

店員さんに「冷めてから蓋を閉めてください」と言われて手渡された。

「おっと?まってください。ということは、これはまだあたたかいってことですか???!」

おーー今すぐ食べたい!!

せっかくなので雪景色が見えるところまで少し歩いた。冷めないようにまた早歩きで。

ようやく腰を下ろして、コーンパンを手にとると、指がパンに吸い込まれていく。半分に分けるとコーンがぎっっっしり。
「たっぷりすぎるだろ、、。」と幸せのため息。

一口たべる。
わあ〜まだほんのりあったかい。
ふわふわもちもちのお布団ですやすや眠っていたコーンたち。
目をこすったり、まだ眠りの中にいたり。

おはよ〜う。

ふわふわあったかいコーンパンで朝ご飯。
コーンたちと一緒に過ごす幸せの朝だ〜。


3個目は食べないでおこうと思ったけれど、欲に負けて二口だけ食べた。
残りは付属の保存袋にしまって、次の目的地へと向かう。
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JRに乗り、地下にあった駅から地上にでたとき、真っ白に染められた街があまりにも眩しすぎて目がくらんだ。
なんだここは、、。私はスキー場にでもいるのか?

ずっと景色を眺めていたら、いつの間にか札幌駅に到着した。
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バスに乗って向かった先は「なごやか亭」という回転寿司屋さん。北海道は回転寿司までおいしいらしい。

案内してくれたお姉さんオススメの「アブラガレイ」は淡白なのに分厚くて食べ応えがあるし、
青魚の臭みのない、みょうがとぴったりな「冬鰊」
名前の通り「濃厚」で、私の大好きな寿司ネタ「濃厚あん肝」
プリッッップリな「生ほたて」
びっくりするほどミルキーで、あの「なめらかミルクプリン」そのものだった「真たち軍艦」

真たち軍艦に関しては、おいしすぎて大好きになったあまり、「真たち」と書かれた旗まで撮ってしまった。

なごやか亭のシャリは、ぎゅっと握られた冷めたものではなくて、ふわふわでほんのりあたたかいし、海苔もパリパリ。
ずっと軍艦を頼んでいたいくらい美味しかった。

さらに、ネタだけじゃなくて、なんといっても店員さんたちも活きがよかった!!
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寿司で身も心も満たされた後、お散歩がてら、次の目的地まで歩く。
予定では25分かかるところを、見たこともない雪道を歩くのが楽しすぎて結局40分くらいかけて歩いたと思う。

道中、老人ホームの入り口にいた、なんだかあったかそうな二宮金次郎。

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「ジェラテリアジェリーム」というジェラート屋さんに到着した。

たくさん着込んで暖房ガンガン、体ぬくぬくでアイスを食べる、
というのが北海道の文化だというとかいわないとか。

「超」がつくほど冷え性な私も、ばっちり防寒対策をしたおかげで、体はぬっくぬくだ。

「こたつに入って食べるアイスっておいしいよね〜」とよく言うけれど、なにせ冷え性なものだから、いくらこたつや暖房がついているといえども、内臓が冷えるから、と少し躊躇うところがあった。


でも、なぜだろう。

北海道で食べるジェラートは体が全然冷えない。
東京にいるよりも体がぬくぬくで、むしろ体がジェラートを欲している気がする。


これはおそらく、ばっちり防寒対策をして、暖房をガンガンに効かせないと生きていけない北海道では、どこに行っても温まる環境が充分に整っているからなのかもしれない。

今までの体の温め方は甘すぎたんだと思い知った。


温めることに本気の北海道で食べる、こだわりのつまったジェラート。
人生で一番幸せな「冬アイス」だった。


食べ終わって店をでると、扉の横に張り紙が。


「当面の間はテイクアウトのみになります」


「え??」

ごめんなさいと、ありがとうございますと、なんでイートインできた??という疑問が交互にやってきたが、結局、ありがとうございますで終着した。
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またバス停まで25分くらい歩いてバスに乗り、札幌駅まで戻った。
さすがに歩き疲れたのかな。
景色には目もくれず、バスの中で爆睡していた。
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その後、ホテルにチェックイン。
少し休憩をして、早めにご飯にすることに。

お目当てはジンギスカンだ。

どこでジンギスカンを食べるか一生迷い続け、
結局すすきのにある「だるま4.4二階亭」へ。

炭火を入れた七輪の上に乗せられたジンギスカン用の鍋。

淵にある溝に落ちる羊脂が野菜に行き渡り、ジュージューと音をたてている。

なぜか私の鍋だけ、脂が鍋の奥に集合していて、誤ってそこに野菜たちを移動させたり、すべり台を滑るようにマトンがそこに滑っていったりするようなもんなら、元気よく脂が飛び跳ねて、脂の噴水ショーが始まる。


隣の出張サラリーマンらしき男性の方までフェイスガードを超えて飛び跳ねる。

ごめんなさいごめんなさい。

にんにくと唐辛子をたっぷり入れたタレに、マトンと野菜をひったひたにつけて、それをオンザライスし、その上にキムチをのっけて、これを一口で頬張るのが至極最高。

これ、ずっとずっともぐもぐしていたい。

小瓶に入っていたニンニクは、小瓶の5分の4くらい食べた。おそらくニンニク丸々一個と半分くらいは食べている。

さらに、奥の方に溜まったたっぷりの脂の中で、ずっと焼かれ続けていた玉ねぎは、甘くて美味しいフライドオニオンになっていた。

羊脂で揚げたフライドオニオン

ってなかなか食べられへんのとちゃう?(エセ関西弁)
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ところで、羊肉をきちんと食べたのはおそらく初めてだったけれど、羊肉の特徴が正直よく分からなかった。

しかし、あることに気付いてしまった。
その理由はきっと、

よい羊肉を食べたからなのかもしれない、と。


「臭みのないマトン」がお店の自慢らしい。
しかし、そもそも私はマトンの臭みを知らない。

だから、「臭みがない!」という感動は起こらなかった。
逆に臭みのあるマトンが食べてみたくなった。
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帰りは、すすきのからホテルまで歩いた。

本当に冬の北海道の歩道、面白すぎてずっと笑ってた。

かろうじて見える赤信号(左)
歩道と車道の間に連なるこんもりとした雪の山(右)


13.7km(2万3289歩)歩いた北海道1日目。

これにて終了。

明日はどんな1日になるのかな。

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