デザインって何?をガチで学ぶ読書会「How Designers Think」を開催しました
こんにちは。nozawaです。
先日プライベートで主催してるデザインリサーチャー向けの読書会DRT読書会(英語名:DRTBookClub)第2回を開催しましたので、イベントレポートをお届けします。
DRTBook Clubとは
今回の選書
なぜこの本を選んだのか
デザインリサーチャーとしてデザインへの理解を深めるためにこの本を選びました。
今回のお酒
DRT Book Clubでは毎回テーマに合わせたお酒を選んでいます。今回のお酒は、、、
古典なのでクラシックラガーですw 安直ですみません。
入場時からゆるゆる飲み始め・食べ始めていただいているのですが、プログラム開始後、改めて乾杯&自己紹介の時間を設けました。
今回は5名での開催となりましたが、業務での課題意識に対するディスカッションも生まれ最初から濃い自己紹介となりました。
本の構成
本書は3部構成になっています。読書会の発表もそれに合わせて3部構成としました。
読んでみてあまりに示唆の多い内容だったので多くの方と共有できればと思い、各自がまとめたスライドをいくつかピックアップして紹介します。図はすべて本書から引用です。
1章 イントロダクション
分野を超えて活躍するスーパーデザイナーのデザインプロセスがテーマ……!気になります!
2章 デザイナーの役割の変化
私達が思っているデザイナーは最近生まれた職業というのが意外でした。
3章 デザインプロセス
このデザインプロセスのぐしゃっとした図が衝撃でした。一般にデザインプロセスはもっときれいに整理されているイメージが合ったのですが、デザインはプロブレムとソリューションがうまく着地する場所を探す(ネゴシエーションする)プロセスであり、その間に分析・統合・評価が存在する。それに始まりも終わりもない。これは、実務をしていての感覚に近いという話にもなり実際のデザインプロセスはこのくらいぐしゃっとしたものなのかもしれないと話題になりました。
4章 デザインプロブレムの構成要素
プロブレム&ソリューションの追求に終わりはない&問題の原因を直すというのは、事業会社に入って強く感じるようになりました。プロダクトの改善に終わりはなく、また問題は日々多く発生しますが、表面的な対処療法でなく根本的な問題に取り組むことが大切だと話題になりました。
5章 デザインにおける計測と判断
デザインを数字で評価するのも大事ということで色々な指標が紹介されてました!(あまり読めませんでした!)
6章 デザインプロブレムのモデル
誰の問題かを分類したときに政府・ユーザーの外部問題ほど動かしづらく、クライアントやデザイナーの問題ほど動かしやすいという話でした。
さらに問題には4つのカテゴリがあるよという話でした。
7章 問題、ソリューション、デザインプロセス
デザイナーの良くない思考パターンやそれに対してどうあるべきかが紹介されていました。
「先延ばし」「その場しのぎ」をしてないでしょうか?もっと詳細に述べられていましたが、割愛します。
第8章 思考のタイプとスタイル
心理学に関する流派が紹介されていました。詳細割愛します。
第9章 クリエイティブ・シンキング
素晴らしいアイディアが出るプロセスは、一流のクリエーターのお話と共通するところがあったので面白かったです。
すべて載せると長くなりすぎるため、この後はスライドでお楽しみください!デザイナーは解決策より問題にフォーカスすべきという話、経験の浅いデザイナーがやりがちな失敗など、デザイン業務で役立つ内容だなと感じました。
最後に
本の最後でデザインとは1つの思考の形式でありスキルである。だから学んで発展させられると述べていました。優れたデザイナーの思考プロセスについて調べた本書がそのワンステップになるだろう、と。前向きな気持になれる良い言葉だと思ったので、最後に紹介させていただきました。割愛した部分についても思考の質を高めるには?などデザインを勉強するために役立つ内容がが紹介されていますので、ぜひスライドをご覧ください!
参加の皆さん
スライド(全章まとめ)
もっと詳しく知りたい方へ
本のPDFが無料で入手できます!ぜひ読んでみてください。
シリーズ告知
デザインリサーチャーのための読書会DRT Book Club第3弾を開催します。
第3弾のテーマは「定量と定性リサーチのベストミックスについて考える」です。ご期待下さい!
第1回はデザインリサーチャーに必要な共感力について読書会を行いました!よければそちらもご覧ください。
(2022/10/16追記)
イベントレポートが増えてきたので、マガジンにまとめました。読んだ本のサマリやイベント当日の様子をまとめています。よかったらご覧ください。
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