送電路

頭の中で「統べ括る」という言葉がこだましていて果てしないので次の絵のモチーフに当てようと思いました

誰に言われたわけでも無くふと思い出したかのように浮かんだこの言葉について考えを巡らせてみるのも一興と考えます

一つは、自分の人生を今一度ここで整理して括ってみる時なのではないか？と考えました

二つは、一つの事に拘らずもう少し視野を広げて取りこぼした可能性を括ってみようという事かもしれません

三つは、これが有力説ですが僕の心の中にずっと巣食っている送電路についてのイメージだと思われます

僕の地元がこの前の強力な台風で送電路が破壊され大停電を起こした千葉県だという事が一つ引っかかっていました

僕の心の中には常に遠くの方に送電路が見えます、全てを括って地平線の向こうまで繋がって行く事にやけに心が惹かれるのです

しかしたどり着いても何も無いのです

ただその先にもずっと向こうまで繋がっているだけなのでした、もしかすると？と言うか、もうすでに20年近くも僕の心を括り続ける送電路が僕の中にあるのだから死ぬまで繋がっていくのだろうと思います

画家としての僕にはこれ以上ないモチーフなのかもしれません😌

イメージとしては送電路は僕の遥か頭上を悠々と括られています

しかし地面を歩く僕としては送電路を目印に道を選んで進んで行くしかないのです

画家という夢を抱き、必死に生きる僕の人生のイメージにぴったりなのです

たどり着けるのか？

何かあるのか？

何も無いのか？

振り返れば昨日までいた鉄塔が遠くの方にそびえ立っているだけなのです

戻ることもできます

進むこともできます

自分で決めるのです。

一昨日の事、上野彩美堂さんに「識閾」という題をつけた絵画を預けて来ました

すると不思議な事に自分の中で心が一つ軽くなったような気分になりました

そして浮かんだ言葉が「統べ括る」です

人間は二つの事を同時に考えることはできないと言います、鉄塔から鉄塔へ、送電路をたどってまた一つ進んだのだと実感しています

僕は感動しているのです、ありがとうございます😌🙏

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