デンマーク工科大学での授業 (X-Tech Entrepreneurship①)

デンマーク工科大学(DTU)での留学をスタートさせてから早半年。全く投稿もできてないし、このまま日々が過ぎ去ってしまうのも怖いので備忘録的に授業の内容でも投稿しようかなと思います。

DTUに限らずおそらくデンマーク国内の大学の授業はだいたい1コマ4時間区切りで週に5~6コマ分程度の授業を取ることになります。
そうは言っても4時間全て一方通行の講義があるという訳ではなく、グループワークやディスカッションを挟んだり、早めに終わるということもあるので体感的には90分ひたすら座りっぱなしの日本の大学の授業よりも楽かなと思うこともあります。

というわけで今回はX-Tech Entrepreneurshipの①ということで簡単に授業の概要を書いていきたいと思います。

この授業はうちの専攻(Technology Enterepreneurship)の必修科目でもあるのですが、端的に言うと企業や団体(国連系やNGO団体など)の先端技術や社会課題を題材にして他学部の生徒とチームを組み、半年でビジネスアイデアの構築〜プロトタイピングを行う、というものです。

企業、団体側からすれば、ビジネス化出来ていない技術や未解決の問題をビジネスに昇華してもらえるチャンスであり、学生側としてはうまくすれば起業のチャンスに繋げられるという仕組みになっています。

この授業はおそらくどの学部の人も参加可能で参加人数も200人程度いるので(40チーム弱)結構人気授業な気がします。
それと、DTUはテック系の大学なため、ビジネス系の学生をチームに入れるためにコペンハーゲンビジネススクール(CBS)の学生も参加可能になっています。

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この仕組みの面白いところは何と言っても、10万程度のプロトタイピング資金とピッチで優秀なアイデアに選ばれればさらに50万程度の活動資金がもらえ、学内のスタートアップアクセラレータプログラムに繋げられるところですね。(上図3~5あたり)

単に学びで終わりではなく、企業も大学も本気で学生からの起業に対してバックアップしようという取り組みはデンマーク国内各所で見られ、少額の助成金の仕組みもかなりあります(この辺のスタートアップ支援周りの話もいつか書きたいですね)

これはデンマークに限らずだと思いますが、日本に比べて大学院に社会人経験者も多く、企業も学生をプロフェッショナルとして扱うといったところもこういったプログラムが単なる授業で終わらず、しっかりと学内スタートアップが育っていく秘訣なのかなと思います。

ちなみに自分は廃プラスチックを活用したサステナブルな建築材料をテーマに半年間やっていきますので、その辺の進捗や取り組みも書けたら面白いなと思います。

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