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【修了課題】香川e-Sports協会のブランディングをしました

おひさしぶりです。

ヤノ〆です。日本列島梅雨入りしましたけど、梅雨は濡れなければ好きです。雨の音は良く眠れますし、気温も下がります。暑い梅雨は最悪ですが。

さて今回は、ぼくが半年間通っていたデザインスクールの卒業制作課題としてやったことを書きます。一言で言うと、

香川e-sports協会のブランディング

をしました。(架空で依頼された想定)

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e-sportsと言うと、昨今話題に上がることも増えている、対戦型のゲームでスポーツのように闘い、観戦しようという試みのこと。有名どころでいうと、「鉄拳」とかの格闘ゲームをはじめ、「パワプロ」「ウイイレ」「スプラトゥーン」まで幅広いゲームがe-sportsとされます。

各都道府県に存在するe-sports協会

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国内には、JESUというe-sportsを全面的に推進、広めるための大きな団体が存在します。そして、各都道府県で独自に立ち上げられたe-sports協会などの組織を、1都道府県につき1団体、JESUの各都道府県支部として認定し、連携していく取り組みが行われています。

公式に認定されることで、活動内容に一定の信用が得られたり、集客を見込むことができます。
そして、

ぼくの地元、香川県にもJESUの認定を目指すe-sports協会が存在

詳しいことはあまり知りませんが、定期的に小さなe-sports関連のイベントを開いたりしているそうです。

やっと本題に入れそうですが、つまり、その団体のJESU認定を想定し、今後のブランディングを考えたのが今回の課題です。

ターゲットは親世代の30歳前後

なぜなら、e-sportsを盛り上げていくのに重要な世代であり、且つe-sportsがただのゲームで遊びに近い、子供に勧めたくないものだと思っていそうな人が多い世代だと感じたからです。

ここらへんの層のe-sportsへのイメージを良い方向へ持っていくためのブランディングを前提としました。

そしてこの層に向けてデザインするとき大事なのでは?と思ったのが、

・新鮮だけど新しすぎないこと
・覚えやすいこと
・e-sportsはゲームではなくスポーツだと感じてもらうこと

だと思いました。

ロゴを作る

まずやったのは、ロゴを作ることです。理由は、ロゴ(らしきもの)が見当たらなかったから。

ロゴを作ると何が嬉しいかというと、認知をしてもらいやすくなります。広めてもらいやすくなります。そして何よりイメージが構築されていきます。

今回は例に習って、3案考えることにしました。

その前にマインドマップを…

ロゴを考える時など、ぼくは大体マインドマップをまず書きます。マインドマップとは、キーワードから連想するものや単語を線で結んで、広げられるだけ広げて思考を散らかすものです。

マインドマップを書くことで、ロゴのコンセプトや目的、方向性を決めやすくなるのでオススメです。
やり方は簡単で、作りたいもののテーマを真ん中に書いて、思いつくものをひたすら繋げていきます。

最初のテーマに直接紐付かなくても、関連性があるものなら浮いた島を書いても構いません。とにかく散らかします。

参考までに、ぼくが書いたマインドマップの一部を抜粋して載せておきます。

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最終的に、赤色にしてあるキーワードを今回のコンセプトとしてロゴに落とし込んでいくことにしました。

まず1つ目は、少し斬新な案

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このロゴは、e-sportsというゲーム感をパッと見で伝えるため、コントローラーのボタンの配置で丸を置き、ゲームキャラのようなあしらいにした案です。色に関しては、緑=香川県のイメージカラー青=安心感、信頼感を意味しています。

緑以外の上の3つのボタンは、Kagawa e-sports Associationの頭文字であるK e Aに見えるように作っています。
全体で見るとクローバー型にも見えて、信頼を暗示しています。周りの強弱をつけた線は、スポーツらしい動きを表しています。

2つ目はタイポのみのロゴ

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こちらはK とe(E) とAをタイポグラフィに落とし込んだ案です。単純ですが、ドット風にすることでゲームを暗示しています。また、各都道府県のe-sports団体のいくつかは、似たようなタイポグラフィのロゴを採用していることから、踏襲案であるとも言えるかもしれません。

縦組みと横組みがやりやすく、汎用性が高いのも特徴です。

最後はエンブレム風のロゴ

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こちらはエンブレム風にすることで、チーム、スポーツ、対戦型などのキーワードが連想される作りになっています。色は基本緑の単色で、高級感を出すためにグラデーションを取り入れました。下にタイポを入れなくても、ロゴでタイポの役割も果たしています。

また、形状が全体的に誰しも既視感があるような作りにしているので、馴染みやすいのも特徴です。

以上3つの案から、採用案を1つ絞り込み

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結果的に、ぼくは3つ目のエンブレム風のロゴを採択しました。
理由はいくつかありますが、コンセプトである新しすぎず新鮮であることや、スポーツ感、既視感による覚えやすさなどの要点を満たしていることが大きな理由です。

また、別の観点からは、A案はe-sports=パックマン?という誤解を与えかねないこと、B案は他県や別のe-sports団体との差別化が分かりづらいことが理由としてあげられます。

ロゴが決まったので、そのロゴを使って、

イベント開催のチラシ作り

を行いました。

サイズはA4、イベント概要は、「ぷよぷよ」というゲームのトーナメント大会を想定したものです。
細かい情報は全て架空ですが、意識したポイントは以下の通りです。

・安っぽくない高級感
・オフィシャル感
・目を惹く
・かっこいい

チラシはポスティングしたり、別のイベントで配ってもらったりすることを想定しています。紙媒体に細かすぎる詳細を載せても読んでくれない場合も多く、WEBへの導線も多少考慮に入れています。

最終的に出来上がったチラシはこちらです。

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ゲストは呼べるか分かりませんが、ぷよぷよe-sportsの公式サイトを拝見して、プロの方を呼ぶ想定にしています。

グラデーションを多用することで高級感をだし、ロゴを大きく配置してオフィシャル感を増しています。上半分のビジュアルと下の情報を載せている場所をコントラスト高くすることで紙面全体を締まるようにまとめ、シックなかっこよさも出しています。

チラシの次は、

イベントで使うTシャツのデザイン

を製作しました。

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このTシャツは、協会がプロ認定した方に着てもらったり、イベントスタッフなどに支給する想定のものです。

Tシャツを着て周辺を練り歩くことを考えて、香川はe-sportsが盛んだという印象を植え付けるために、あえて背面に分かりやすくシンプルなタイポとロゴチックなマークを配置、正面には今回作成したロゴを胸のあたりに入れました。

色も下手に迷わせたくなかったので、白と黒の2種類だけに絞りました。

最後に、協会として公式にe-sports関連の学校を設立するという想定で、

簡易の学校パンフレット

を製作しました。

このパンフレットで意識したのは、
・ゲーム感よりビジネス感
・安心感、信頼感
・新しいけど新しすぎない
・アカデミック感
・情報の見易さ

です。

前提として、この学校は、e-sportsという領域をカバーする学校であり、プロの育成だけを目的としているわけではないというのがあります。

実際に製作したパンフレットは、表紙と裏面、中面見開き2ページ分で全4ページです。

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全体的な色味を青色ベースにして、ビジネス感、安心感信頼感を出しています。表紙にはアカデミックなキャッチコピーを施しました。
中面は、キーワードを大きく打ち出したコンセプトが伝わるようなレイアウトにして、右側にはカリキュラムを並べました。公式パンフレットではなく、ページ数を少なめにした簡易版なので、イベントなどで配布してもらい、公式パンフレットは資料請求していただくという流れにしています。

以上で製作物は全てです。

今回は香川e-sports協会というなかなか難しいものをテーマに選んだのですが、自分自身少しe-sports界隈の事情やイロハを知ることができました。

デザイナーのいいところは、制作する際に情報を集める作業をするので、幅広い知識を自ずと収集できることも1つあるのではないかと思います。

最後に

今回の課題では踏み込めなかった部分や、細かいツメの甘さはあるかもしれませんが、個人的には楽しんでやることができたし、自分の実力を少し確かめるいいきっかけになったかと思います。学校も無事修了できましたが、ほんとのスタートはここからだと思っていますので、これからも精進いたします。

また、今回製作したものは全て架空の製作物ですので、認識の齟齬がないようにしていただけたらと思います。

(なんでもいいので地元とかからお仕事来ないかな〜)

これからもまた何かあればnoteに書きたいと思います。最後まで長文読んでいただきありがとうございました。

ヤノ〆


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