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思い出

いつも「自分は不幸だ」と思いたくない。

こう思えば生きていけないし、私と同じ病気の人も不幸だと、周りの人から思われてしまうから。

病気や障害があるという理由だけで、生まれて来なければ良い人間なんて、いないのだから。

病気が悪化していく現実は変わらないから、病気と共に生きていくことが大事なんだ。

いつも生死の境にいながら生きているから、心は豊かになっていると思う。
人間は精神的に豊かにならなければ、本当の意味で幸せにはなれないよ。

他人が不幸だと思えることの中からも、意味を見つけることはできるんだ。

どんなに苦しいときであっても、笑顔でいると楽になれる。
こう思いながら生きていると、力が湧いてくる。

でも、周期的に心しずむ日が訪れる。
そういうときは、溜め込んでいるものを出しても良いんだよね。

常に頑張れる人間なんて、いないのだから。
生きていれば、また立ち上がれるから。

これまで身体障害という理由だけで、酷くいじめられたり、苦しくて自殺したいと思ったり、何度も入院して、苦しい日々を過ごしたりした。

嫌な思い出がフラッシュバックする時がある。
でも、私はちゃんと思い出を背負って生きていきたいと思う。

『だけど、僕は思うんだ。
僕はちゃんと思い出を背負って生きていきたいって。
例えば、それが悲しい思い出でも。
僕を痛めつけるだけの思い出でも。
いっそ忘れたいって願いたくなる思い出でも、
ちゃんと背負って、逃げないで頑張っていれば。
頑張っていれば、
いつかそんな思い出に負けない僕になれるって、信じてるから。』
by フルーツバスケット

忘れていい思い出なんて、ひとつも無い。

今は苦しくても、生きていれば、今が思い出になる。
そして、生きていれば、苦しい思い出に負けない自分になれるから。

それを積み重ねていけば、死が訪れたとき、人生すべての出来事は、ひとつも無駄じゃなかったと、はっきり言えるはずだよ。 

最後に、私が作った詩を載せます。

「命」

もし 僕の命ひとつだけで
この世界を救えるとしたら どれだけ良いだろうか

でも そんなことは人間にできないから
大切なのは どう生きるかということでしょう

歳を重ねていく度に 考えることも増えたけれど
まだまだ ちっぽけな僕なんだ

言葉だけでなく 心で人を傷付けてしまったこと
数え切れないほどある
これからはもっと 広い心を抱くんだ

嫌いな人がいない人はいない
それでも 人が好きだよ
ひとりで生きる術など知らない

愛しい人を想う心と愛しい人を想う心が 
争いを生み出すというのなら

僕らはそれ以上の心を持とう
だから 人を赦す勇気を・・・

辛いことのほうが多い人生ならば
命散る日が訪れる時こそ 笑顔(しあわせ)でいようよ
この喜びを味わうために 僕は生き続けたいんだ

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